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近鉄郡山駅から10分ほど。田圃に囲まれた先に「やまと錦魚園」と「金魚資料館」があります。
金魚と言えばついつい夜店のイメージなのですが、ここは金魚の養殖場。真っ赤な金魚が夜店とは比べられない程に一杯いました。小さいのやら、大きいのやら、見慣れたものや、珍しいものまで、いろいろいます。
金魚の紀元はもともと中国で、鮒(フナ)のかけ合わせから作られた人工的な魚のなのだそう。4000年の歴史は恐るべしです。なので卵からふ化した金魚は初めから赤い訳ではなく、一定の時期になると赤く変色していきます。その際に、みな金魚になるとは限らず、中には先祖返りをしてフナのまま赤くならない金魚もいるのだそう。実際に商品として出荷出来るのは、半分にも満たないと聞きました。
こうした養殖場に来れば、そうした赤くなる前の金魚を購入するという、少し変わった楽しみ方もある訳です。
熱帯魚はお金持ちの趣味で、金魚と言うと何となく庶民的なイメージを持っていましたが、物事極めればいくらでも上がある訳で、日本国内に限らず海外にも珍しい金魚は輸出され、各国のお金持ちの趣味になると言うのも納得できる話しでありました。
「金魚資料館」には、金魚に関する歴史的な資料なども展示されています。ちょっと怖かったりもしますが。
また、「高級金魚?」を水族館の様に展示してあり、さまざまな金魚を見る事もできます。いままで、まじまじと金魚を見たことがないのですが、ランチューやら、綺麗なものも沢山いますが、人の手によって作られた生体が何となく可哀想な気もします。
が、自分には気付かずこうした事は身の回りに沢山あるのだろうな、とも思えました。
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最後に金魚の飼育について豆知識。
金魚は誰もが知るように淡水の魚ですが、水槽の水に少しだけ塩を入れてあげると良い。要は生理塩水に近いほど良いのだそうです。なぜかと言えば、金魚が何かのきっかけに怪我をしたとすれば、体内の塩分が浸透圧で薄まってしまうためだそうです。逆を言えば、海の魚は怪我をすると体内の塩分が濃くなってしまう訳です。これが、淡水魚と海水魚の大きな違いでもある。なので、少しだけ塩を入れてあげる。
はじめて知りました。
金魚は小さい奴がやはり可愛いですね。庶民ゆえでしょうか。
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【案内】
金魚資料館
奈良県大和郡山市新木町107
電話:0743-52-3418
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【参考サイト】
「金魚探索コース」
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