辻和金網【京金網】

看板も金網で囲われています

看板も金網で囲われています

京都に金網の伝統工芸があると知った時、正直ピンと来なかったのですが、よくよく考えてみると生活に密着した工芸品が京都には数多くあるので当たり前だったのかも知れません。
地下鉄の烏丸御池の駅から堺町通を北へ少し上がったおおよそ10分ほどのところに「辻和金網」さんのお店があります。周辺はマンションが立ち並びはじめ京都らしさが消えつつある一画ですが、近くには「キンシ正宗・堀野記念館」など酒所もあり、あまり知られていない京都の一面 が見られる界隈です。(地ビールもあったり。。。)

「辻和金網」は創業70年にもなる金網細工の老舗。2代目店主の辻善夫さんは50年になる職人技で茶こしや湯豆腐杓子、水きり網など、料亭から一般 家庭に愛される金網製品を手作りで制作されています。 永年の創意工夫で手作りだからこそできる、丈夫で長もちする生活用品を地道に作り続けられています。
当然オリジナルですから単に商品として規格の物を作るのではなく、持込まれた急須に合わせた茶こしや食器に合わせた水きりなど、板前さんやお客さんの細かな要望にも応え、修理を頻繁に行い、使い捨てでは無い味わいのある道具が生み出されていくのです。


銅やステンレスの細い針金を規則正しく編み上げていくだけ。道具も少なくたったそれだけのことなのですが、思いもよらない美しい造形があります。特に器形の製品は底の中心から花びらの様に編み目が拡がり、万華鏡のように間で継ぐ事も無く上口まで一気に、一本一本の針金が編み上がっています。商品を手にとって思わず見愡れてしまいました。
手にもすごく馴染む感じがし、普段見慣れた機械製品とは違った温もりがあります。

手作業であみ出される幾何学模様

手作業であみ出される幾何学模様

実習まえの実演

実習まえの実演

修学旅行の学生などに体験実習を受け付けるなど、伝統技術を広める努力もされていますが、この日、私も湯豆腐杓子の網掛けをさせて頂きました。
実習前に辻さんのご長男泰宏さんにお手本を見せていただきましたが、手慣れた指さばきで何気なく整然と編み目が出来上がって行きます。いざ挑戦するとそうはいかない、力の入れ具合や気持ちの乱れがそのまま出るかのよう、あらぬ 方へ網目が崩れてしまいます。 出来上がった杓子は自宅の台所に並んでいます。
帰りに茶こしも購入し事務所で使っていますが、とても使いでが良く満足しています。何よりも豊かな感じがします。まだ真新しい光った銅線が、時が経ち味わいのある色となっていくのが楽しみになっています。

店と作業場の様子

店と作業場の様子

 


【案内】
辻和金網
ツジワカナアミ 辻善夫
京都市中京区堺町通夷川下る亀屋町175
TEL:075-231-7368

【参考サイト】
DigiStyle京都
・・・京都情報。ネットショッピングも出来ます。
朝日マリオン・くらしの良品探訪
京都小売商業支援センター

左側は私が編みました

左側は私が編みました

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