Higashikose-hoikuen

14:園庭からの外観

この保育所は、田んぼに囲まれた穏やかな風景の中にあります。園の庭には、当初から数本の大きなアメリカフーの木が枝を広げていました。秋には真っ赤に染まります。ゆったりとした生活環境を重視する保育方針は、都会暮らしの身にはなんとも贅沢な感じがするくらいです。この東古瀬保育園で、遊戯室と事務所棟を含む0〜4歳児園舎の建て替えを行いました。

01:正面の外観

計画当初、幼児保育や幼児教育の書籍などを読みながら、はじめて携わる保育園設計をどのようにまとめて行くのが良いか悩みました。楽しさ一杯の保育園、色とりどりな保育園、走り回れる保育園。何かが必要なのでは?と模索を続けつつ、子供たちの生活を一番に考える理事長先生や園長先生と打合せを重ねるうちいつしか「子供たちが自分の家のよう、ごく自然に時を過ごせる居場所」と言うイメージが湧いてきました。奇をてらうではなく、ごく当たり前に、住まいの設計と変わらず進めることが一番だと考えはじめました。

20:遊戯室

ベーシックにも感じる園の方針に習い、ひとつの基本型となり得るような保育園を目標に設計を進めています。とは言え、基本型を考えるなど容易い訳ではありません。おそらくそれは、子供たちにとっても、保育士さん方にとっても、ごく普通にごく自然に「何かが、あるべきところにある」ことではないでしょうか。そしてそれが、とても心地よく感じる事がなにより大事です。

窓から見える青い空、緑の田んぼ。友達が園庭で遊ぶ姿。赤く燃え盛るアメリカンフー、鮮やかな草花。みんなで食事やお昼寝。保育士さんとの過ごす日常。そんな子供たちの想い出の中に、この園舎が背景としていつまでも心象に残ってほしいものです。

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建築概要
 【 敷地概要 】
 ・場所 :兵庫県加東市
 ・敷地面積 :2855 ㎡
 ・用途地域 :市街化調整区域 用途地域指定なし
 建蔽率60%・容積率200%
 ・前面道路幅員:(西)4.07 m
 【 工事概要 】
 ・工事種別 :増築(旧園舎一部撤去)
 ・建築面積 :743 ㎡(全体1036 ㎡)
 ・延べ床面積:699 ㎡(全体964 ㎡)
 ・構造/規模:鉄骨造 地上1階
 ・最高の高さ:7.81 m
 ・構造仕様 :鉄骨造
 ・基礎仕様 :鉄筋コンクリート造布基礎
 【 主な仕上 】
 ・屋根 :洋瓦葺き
 ・外壁 :ALC アクリル塗装
 ・内装 :床/厚単板複合フローリング 壁/PB下地ビニールクロス、腰壁杉羽目板 天井/岩綿吸音板
 【 設計/施工 】
 ・設計 :庄司洋建築設計事務所(担当:庄司洋)
 ・施工 :前川建設株式会社(担当:久後秀樹・凪光徳)

Photo:絹巻豊

【関連リンク・掲載等】

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