Light House

10:3階子供室から寝室へ
この住まいの施主さんから来た初めての連絡は、アメリカからの1通のメールでした。

03:夜景 12:3階寝室から子供室へ
当時アメリカの某大学歯学部に研究員として渡米されていたのです。帰国してからの住まい作りのため、たまたま声をかけて頂いたのが、2001年夏の事。私もまだ独立して間なし、稚拙なホームページしか無かったのに、海外からのメール!に驚きました。そして、間もなく帰国され、初めてお会いしたのです。
しかし、しばらくは事情があり、そのままに家作りのお手伝いをする事がやむなく出来なくなってしまいました。とは言え、時折ご相談を受ける関係が続いていたのです。

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logo-lighthouseそれから4年越しの2005年秋、また驚きの1通のメールからこの計画がスタートしました。それは、測量図が添付された新しい計画の依頼だったのです。施主さんはこの時点では大学勤務ですが、将来の開業の可能性を見据えた計画を希望されました。静かな住環境よりも人通りの多い場所を選ばれたのは、そうした理由もあります。

施主さんが付けられたライトハウスと言う名前は、息子さんの名前の一文字にあやかっています。また、この街の灯台(ライトハウス)のようなランドマークにしたいという思いも込められています。
アメリカへのメールのやりとりは、「おいしい白米の家」がキーワードでした。おいしいおかずは、日曜大工好きの施主さんにお任せすることとなりました。

施主さんのアイデアを元に作成したロゴマーク(来斗居)

建築概要
 【 敷地概要 】
 ・場所   :兵庫県神戸市
 ・敷地面積 :93.47 ㎡
 ・用途地域 :市街化区域 第1種住居地域 建蔽率60%・容積率164% 準防火地域
 ・前面道路幅員:(東)4.1 m
 【 工事概要 】
 ・工事種別 :新築(1戸建ての住宅)
 ・建築面積 :38.23 ㎡
 ・延べ床面積:103.42 ㎡(住宅の部分:同じ)
 ・構造/規模:木造 地上3階
 ・最高の高さ:8.82 m
 ・構造仕様 :木造軸組工法
 ・基礎仕様 :鉄筋コンクリート造ベタ基礎
 【 主な仕上 】
 ・屋根:ガルバリウム鋼板素地波板
 ・外壁:ガルバリウム鋼板素地波板・一部窯業系サイディング
 ・内装:床/メイプルフローリング・杉フローリング・和紙タタミ 壁/ビニールクロス 天井/ビニールクロス
 【 設計/施工 】
 ・設計:庄司洋建築設計事務所(担当:庄司洋 橋口達也)
 ・施工:阪神都市開発

Photo:絹巻豊

「すまいの感想」

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早いもので、「来斗居(Light House)」に住み始めて約2年半が経過します。さらに振り返って、庄司さんと初めてメールの遣り取りを開始したころから考えると足かけ10年が経っています。
その時のメールを見てみると、庄司さんとの間でキーワードになっていたのが「美味しい白米」という言葉・・・洋食にも、中華にも、もちろん和食にも欠かすことが出来ず、そして主役となるメインディッシュの魅力をさらに引き立てる存在・・・そんな「美味しい白米」のような家に住んでみたいと言うのが当時の希望で、その希望が「来斗居」に住むことで実現できた・・・というのが今の正直な感想です。
設計依頼から竣工に至るまで、建築条件での摺り合わせ、狭小変形敷地、コスト面での調整などなど、問題山積の依頼で庄司さんには本当にご迷惑をお掛けして申し訳なかったのですが、今は大満足で生活させて頂いております。

住み始めて2年半ですが、外観も内装も私たちの家族の「味付け」がかなり付いてきています。当初、駐車場あるいは子供の遊びスペースと考えていた1階オープンスペースを、自分自身で可能な限り手を加えてバイクガレージに改装したり(手に負えないところはプロにお任せしました)、「ネズミの額」ほどの小さな庭(?)にちょっとした緑のスペースを設けたり・・・住み始めて手を加えたいと思ったところに少しずつ「味付け」出来るのがこの家の最大の特徴です。
新築時に「作り込ん」で理想とする完成型に持ち込むのも素晴らしいと思いますが、「来斗居」のように住み手の「味付け」(素人のDIYなので、決してレベルの高い味付けではありませんが・・・)で色々な変化に対応してくれる家も非常に楽しいです。家族の変化に合わせて、自分たちの手で変化させることが出来る家、それが「来斗居」です。庄司さんが想定されていた方向性からはかなりズレているかも知れませんが(庄司さん、本当に申しわけありません! 汗)、私たち家族の満足度は、これまた庄司さんの想定を遙かに超える高いものとなっています。
これからも色んな「味付け」で「美味しい白米」の魅力をアップしていきたいと思っています!
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( 20090422 施主様より )

「感想」に併せて届いた写真は、光の様子からきっと朝早く、このために撮っていただいたに違いありません。
阪神電車で神戸に向かうと途中の駅の構内からこの住まいを垣間見る事ができます。その駅を通るたびに、今はどんな様子だろうかと窓越しに良く覗いていました。気負いの無い姿勢で生活を楽しまれている。はじめてメールを頂いたときから少しも変わりません。そんな施主さんの気持ちがとても素敵です。

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