謹賀新年2021

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

 納まらないコロナ禍のまま、こころ落ちつかない一年の始まりとなりましたが、明るい未来のためには、いま自分の出来ることをしっかり見据え、ひとつひとつ丁寧に過すことだと思います。
 仕事始めの前に、施主さま、友人知人、仕事仲間から届いた年賀状をめくりつつ、懐かしい顔を思い浮かべたりしていました。こうして便りを頂けるのは本当に有難いことですね。

 本年もよろしくお付き合いください。

西宮廣田神社の干支

眼鏡レンズの交換

 2年前、大阪で定評ある眼鏡屋さん「谷町眼鏡店」で眼鏡レンズの交換をしてもらいました。すでに遠近両用を使っていましたが、どことなく合わないよな〜と思っているところ、義理姉からの紹介がはじめで、今は家族みながお世話になっております。

 そもそも予約制の眼鏡屋さんってなんだ?と思って訪れましたが、眼科医でも見たことない測定器械に、ん、なんだこれは?と驚いたり、視力で姿勢も崩れるんです。ん、なるへそ、と言った話を聴きながら一時間ほど対応してもらえます。

 2年前は、遠近両用を止めて、遠い用と近い用に分けて使いたい。と伝えたところ、むしろこのまま遠近両用を使って行くほうが良いですよ、視力こそはそれなり悪いですが、眼の状態・使い方はそうでもないです。

 遠近両用レンズを歳を取りすぎてから使おうとすると、脳味噌がレンズの度の変化に着いて行けなくなるそうです。なので、適当に若い内から慣らしておくのがベターなのだとか。
 左右の視力が悪いと、良いほうの眼ばかり使おうとする癖が知らぬ間について、肩が凝ったり、姿勢をくずしたりするそうです。そのところ、私は均等に使えているとか。

 今掛けてるレンズがキツいんです。少し度を緩めましょう。
 その言葉を信じてお願いした遠近両用レンズを掛けると、ん、なんか違う、しかも今回のレンズは遠近の境目が気にならず以上に分からず、眼を上下に遠くを見ても近くを見てもなんだか自然に見える。ほ〜こりゃスゴイ。と感動してしまったのです。

 で、そうこう2年が経つと、今も掛けごこちは悪くはないが近くが見えづらく感じていました。近くのものを見ると焦点が合わず、眼鏡を頭に引掛けてオヤジな姿勢になってしまうのです。で、また診てもらお。と谷町眼鏡店を再び訪れました。
 再び測定器械に向かった後、あはは、老眼が進んでますね〜の一言。なんとまあ!。
 でも、眼の状態は悪くはないですよ。遠近の「近」が合ってないんです。と教えてくれました。あ、この眼鏡、遠近両用だったんだ。そうなのです、2年経って自分が掛けていた眼鏡が、遠近両用レンズであることを忘れていた!?。ことに驚きました。

 そんなことで、少しばかし矯正してもらって、眼鏡レンズを新調。本日は、視界ヨロシク過せて快調です。
 しかしこの調子だと、2年ごとに相談に行きそうな気がしてきました。そこはガックリです。

映画「ホモ・サピエンスの涙」

 ロイ・アンダーソン監督(スウェーデン)の新作。分かってはいたけど、なんや不思議な映画でした。

 少し前、この監督の前作「さよなら、人類」と言うのを、Amazonの無料配信にみつけ見入っててしまった。セリフは少なく、カメラもほぼ固定。計算されつくした画面の中で、人々の悲喜劇を切り取って映し出します。ショートストーリーの繋ぎ合わせで知的なコントとも思えるような可笑しさがあり、なにがあるわけでもないのに笑いがこぼれてしまう。
 新作公開を見付け、これは大きな画面で観てみたいね。とヨメさんと行ってきました。

 パンフレットの製作記事を読むと、ロケはほぼ無くほとんどがスタジオ撮影。遠景に見えるのは製作された模型であったり、巨大な背景画のようだ。3Dはほとんど使わずアナログな製作にこだわってるとのことだが、映像で見ると虚像とも実像とも判断のつかない不思議な遠近感に惑わされる。目を凝らしてもつくり物に見えない。リアルとシュールの境界のような絵画のなかで、人物が演じている風に見えるのです。

 ネットに「神の目」と評したコメントがありました。監督の目から見た人々の可笑しな行動を、愛おしくもどこか覚めた目で丁寧に観察し、ひとつひとつ拾い上げて箱庭の物語にしてみた。そんな感じがします。

 ここまでの説明でお察しの通り、好き嫌いありそうな映画。しくじらなくても?気持ちよく寝てしまえそうな映画です。観客は20人いたかどうか。三席向こうに座っていた男性は映画が終わっても気付かず、そのまま気持ちよく寝つづけていました。映画館の方に起こされる様子が、まるで映画の続きを観ているかのようでした。

しまりすエコバッグ

 キャラクターデザインをお手伝いさせて頂いたケーキ屋さんから、10周年記念のノベルティグッズが届きました。突然のなんだか嬉しいお知らせです。

 しまりす「ピカソ」は一年遅れの生まれで9歳かしら。とても大事にされて、生みの親?としては感慨無量。お客様にも愛されているとのお話伺い、涙が出そうです。

 10周年記念の「しまりすごろく」は、ケーキ屋さん人生ゲーム?のよう。ご主人さまとピカソの歩みを勝手に想像しながら、コマに書かれた一言一言を楽しく読ませていただきました。しかも、すごろくのイラストを描かれた谷口りりこさんは、私と同じ精華大学出身なのだとか。ゆるやか〜なご縁を感じてしまいます。

砥峰高原

砥峰高原

 先日の日曜日、思いつきで久しぶりの自然散策に行ってきました。ススキで有名な砥峰高原です。

 昼前に出発。コロナ禍だから人出は少ないだろうと勝手に思っていましたが、有料道路を降りて下道を走り出すと少しずつ車が増えてきました。少しずつ車間がつまり、高原の駐車場手前2キロあたりからは1本道の車列に並ぶ羽目に。高原に着いたら食堂で昼ご飯と思っていたのに、腹を空かせたままトボトボと、うねった山道だからもう引き返す訳にも行きません。

砥峰高原

 一時間弱ほど行列に並び、ようやく高原の気配が。誘導員に促されるままようやく駐車場に到着。車を降りて立ち上がると、目の前にススキの野原が拡がっておりました。

 砥峰高原はもともと茅葺屋根材の茅の伐採地だったそうです。その環境を維持する為に山焼きが行われていました。茅が使われない今はススキの大草原に替わりましたが、山焼きは現在も続いているそうです。ということは、自然に生まれた風景ではなく人の手に支えながら続いている風景なのだと、後で知りました。
 遊歩道もきっちり整備され湿地には板敷きの通路が設置されているで、砥峰高原は観光地として地元の方に大事にされているのだと感じます。アクセスもしやすいほうなので高原と言うよりも、カップルや家族連れが楽しみやすい大きなススキ公園でした。ススキだけでなく春や夏の風景も楽しめそうです。

 併設されている自然交流館の食堂は蕎麦が人気だったようですが、残念ながら売り切れ。山かけ丼を頂きました。美味しかったです。

 ドラマや映画のロケ地にもよく使われているようです。この日もテレビの撮影隊がいましたが、ちょっとお天気具合が残念でした。

 7年前に同じくススキで有名な曽爾高原へ行きました。その時の記事はコチラから。

映画「ムヒカ」

https://jose-mujica.com

 おおむね5ヶ月ぶり随分久しぶりの記事アップです。はじめはどことなく自粛っぽくなっていたのですが、有難いことに慌ただしい日が続き、記事を書こうがなかなか実行に移せず、どことなくそのまま書きそびれていました。観に行った映画だけでも、最近ではジブリアニメがリバイバルされ、何十年ぶり「ナウシカ」を劇場で観て改めて感動し、つづけて「ゲド戦記」まで観て宮崎吾郎監督にエールを送りたい気持ちは、ヨメさんとの共有にだけ終わっておりました。

 で今回、映画「ムヒカ〜世界でいちばん貧しい大統領から日本の人へ〜」です。たまたまTVで紹介されているのを見つけ興味を持ったのがきっかけですが、実は全く分かっていなかった、気に留めていなかった自分が恥ずかしくなる映画でした。南米の小国ウルグアイの第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏を追ったドキュメンタリー映画です。2016年には来日し、講演もされている。見覚えがあるような気もしつつも、まったく記憶から抜けていることに少し後悔さえ感じました。

 若い日本人監督は、たまたまTV番組の企画でムヒカ氏をインタビューにウルグアイまで行ったことがきっかけに、彼をもっと知りたい、彼の言葉を伝えたいと思うようになり、この映画を作ったと言います。確かに波乱に満ちた人生を歩んできたムヒカ氏の言葉は、とても分かりやすく、とても哲学的。2012年リオ会議(国連持続可能な開発会議)でのスピーチは世界で絶賛され、日本では絵本にもなり出版されています。それも知らなかった。気に留めていなかった。なんともったいないことか。

 彼の哲学、生き方は決してマネできるものではありませんが、その言葉を聞くと、無頓着になっている身近な環境、流される普段の生活に立ち止まるきっかけをもらえるような気がしました。

コロナ禍のわが家では

わが家の宝物のひとつ?

 新型コロナから来る世間の自粛ムードに押されてか、その必要もないのにしばらくブログ記事を書き損ねた感じでいます。当事務所は業態的に、休業と言うことなく基本的にほぼいつも通り。工事現場では材料の手配うんぬんと遅れ気味なことはありますが、ほぼほぼ普通に稼働。むしろお付き合いさせて頂いている施主様方々のほうが、直に影響を受けられている様子も見られ心配です。
 我が身に影響を感じるのは、もう少し先の事になりそう。

 それよりも影響を受けているのは、わが家庭事情。ステイホーム以前からではありましたが、嫁さんの「家の片付け熱」に拍車が掛かっている今日この頃です。

 先に申しますが、建築士が必ずしも片付け好きとは限りません。

 倉庫化していく衣裳部屋。雑多な物置場(しかもほぼ平置き)に化した普段使わない和室、その奥にある押入のさらに奥に追いやられた開かずのままの色褪せた段ボール箱。とうとう爆発!
 このまま放置すると気が滞るの!と、どこから仕入れて来たか断シャリやらミニマリストやらのYouTube動画を流しながら、家のおお片付けが始まったのです。
 当然のことながら、日曜日毎にその日の片付けメニューを渡され駆り出される始末。

 これをわが家の「非常事態宣言」と呼んでいます。

 お陰で日曜日毎に、懐かしい思い出の品?に何十年ぶりに出会い、驚いている日々。それを自慢すると、冷たい視線を浴びせかけられます。
 こちらの宣言解除は、まだまだ掛かりそう。。。

山下和美 著「数寄です!」

山下和美 著「数寄です!」
古いiPadが、今はコミック専用機になってます。。。

 昼食に、ヨメさんが用意してくれる弁当を事務所で頬張りながら、電子コミックを読むのが実は最近の楽しみになっています。お行儀よいとは言えませんが、食事の間に2~3話ぐらいを読みます。たまに面白くなって続けて読んでしまうことも。

 最近は、山下和美の「数寄です!」3巻+続2巻の計5巻をようやく読み終わったところ。ご存知の方も多いかと。

 作者さんが、数寄屋の自宅を建ててつつ数寄者を目指す奔走エッセイコミック?。和風好きな若い建築家と偶然に出会うことから、数寄屋づくりをはじめるのは一般的な家作りから見るとちょっと特殊かも。けれど読み進めると、ちょっと気負って設計士と家作りを目指す方には取りかかりのイメージになります。数寄屋である必要はなく、今風な建築事務所との付き合い方の参考にもなると思います。

 作者自身の個人的な経験を元にしているため、万人向けではないかもしれません。
 ですが、家作りをする本人の視点だけでなく、設計者サイドのことやその付きあい方、住まい作り周辺・その後の様子も描かれ、一般的な家作り本では見ることのない個性的な家作りのプロセスが、幅広い視点で描かれているように思います。また各話ごとに設計者のコラムやインタビューが用意され、建築のことだけでなく和風入門書にもなりそう。実は結構、感心しながら読んでおりました。

 以前に「漫勉」と言うNHK番組で、この山下邸が映し出されていました。
 うわ何!?、この漫画家さん、エラい渋いところに住んでんナ~、なんて思っていたのですが、そのタネ明かしを教えてもらった気分。設計者(作中では蔵田さん)も実在の方で、山下邸をきっかけに数寄屋建築家として活躍されるようになっています。

 これから住まい作りを考え始める方に是非、参考に読んで楽しんでいただけたらとご紹介します。

 そういえば、読み途中になってしまった山下和美の「ランド」。その後が気になり始めました。。。

琵琶本語り|片山旭星演奏会

琵琶本語り|片山旭星演奏会

 嫁さんの誘いで「琵琶」の弾き語り演奏?を、京都市内のひっそりと佇む和楽器屋さんへ聴きに行きました。

 琵琶の演奏? 珍しい楽器だな~。頭に浮かぶのは昔話な「耳なし芳一」か、つい最近放送していたリメイクアニメ「どろろ」。盲人のお坊さんだか、アンマさんだかが背中に背負って、死者の弔いやらなにやら物悲しい音で語り継ぐ。このぐらいの貧困なイメージしか浮かばない有り様です。
 実際に聴いた印象はやっぱり暗かったのだけど、それは語りの内容からかもしれません。琵琶の音色自体はとても自由な感じです。失礼な話すごくイロイロな表現力を兼ね備える楽器だと初めて知りました。ビヨヨ~~ン、ボヨヨ~~ン。とインド楽器のシタールのような音を奏でれば、ジャカジャンジャン。三味線にも似たような音も響かせる。幅広い抑揚のある音色で場を盛り上げたり、鎮めたり。。。
 座敷で座布団に座りながら聴衆も15人ほどの小さな演奏会がさらに良く、とても楽しめ満足しました。

 帰ってからネットで琵琶のことを調べてみたら、勝手に思っていたイメージはどうやら間違いでもなさそうです。7、8世紀ごろに中国から入って以来、日本の中で独自の派生変遷がありますが、平家物語を語り継ぐ盲人音楽家に占有されるやら面白い歴史が原因っぽいです。勝手な解釈で言えば、琵琶はちょっとマニアック感が過ぎて、全体的には琴や三味線に地位を奪われた感じがします。
 語り物の伴奏に使われることが多かった琵琶ですが、平家物が中心で内容がやや暗め。江戸時代になって合戦物で勇壮なものや、町人文化の優美なものなど幅広く発展はしたものの、残念ながら現在に向かう間は下火になってしまったようです。

 自分自身もこれまで勝手なイメージを持っていましたが、琵琶の生演奏を聴けば、若いアーティストも興味を持つに違いありません。琴や三味線よりも柔軟でワールドワイドな気さえします。琵琶がもっとポピュラーな楽器になれば面白いのにと思いました。