NU+

庭先に子供部屋を別棟増築しました。

主屋と直接繋がるのではなく、半屋外の縁側を挟んで連絡しています。1階は臨時的な客室スペース兼ねながらの物置コーナー。

2階には、女の子お二人の子供部屋。造作のベッドスペースです。ベッドの下は収納スペース。

7年ぶりの新たな物語のはじまり

約7年前、神戸市に完成した小住宅「NU」。その施主様から「娘たちのための子供部屋を」と、再び設計のご依頼をいただきました。

庭に生まれた、姉妹のための「秘密基地」

計画地は、将来の可能性のために残しておいた庭のスペース。ここに、既存の母屋と少しだけ距離を置いた、木造2階建ての小さな「離れ」を増築しました。1階は納戸を兼ねたゲストスペース、そしてハシゴのような階段をのぼった先にある2階のすべてを、姉妹のための子供部屋としました。まるで秘密基地にアクセスするような体験が、日々の暮らしに楽しさを加えてくれることを願っています。

素材の呼吸を感じる、正直で温かい空間

素材の質感を大切にされる施主様です。その想にお応えするため、今回の増築でも、素材そのものが持つ力を最大限に引き出す設計を心がけました。構造材をそのまま仕上げとして見せ、あえて留め付けのビスも隠しません。木の温かみと、アクセントとして加えたスチールの質感が組み合わさることで、創造性を刺激するロフトのような空間に仕上げています。

ビフォー|神戸市の住まい・子供部屋増築 | 庄司洋建築設計事務所

「NU」から「NU+」へ。 7年という時を経て、ご家族の成長に再び関わることができたこの仕事は、私にとっても特別なプロジェクトとなりました。この小さな離れが、姉妹の成長とともにたくさんの思い出を育む場所になることを楽しみにしています。

1階。
壁はシナベニヤ張り。床は1階2階とも、構造用の3層ベニヤをそのまま使っています。

2階の階段を上がったところ。

階段のディテール
今回もLOOPさんに綺麗に作っていただきました。

2階から北側を見る様子。平屋の主屋の屋根越しに景色が楽しめます。
奥は勉強デスク。

造作ベッド。コチラもLOOP製作です。

外観。庭向きには杉板を貼りましたが、他はフラットサイディングを使っています。

防犯用に格子の扉。

建築概要

【 敷地概要 】 ・場所/兵庫県神戸市 ・敷地面積/222.54 ㎡ ・用途地域/市街化区域 第1種低層住居専用地域 建蔽率40%・容積率80%  第1種高度地区 外壁後退1.0m 敷地面積の最低限度100㎡ 防火指定なし(法22条指定地域) 地区計画 宅地造成工事規制区域 ・前面道路幅員/(北)6.0 m
【 建物概要 】 ・工事種別/増築(一戸建ての住宅 離れ) ・建築面積/16.14 ㎡(今回部分) ・延べ面積/32.28 ㎡ ・構造規模/木造 地上2階 ・最高の高さ/5.307 m(平均地盤面より) ・基礎仕様 :鉄筋コンクリート造ベタ基礎
【 主な外部仕上 】 ・屋根/塗装ガルバリウム鋼板葺き ・外壁/杉板張り、窯業系サイディング張り
【 主な内部仕上 】・床/とど松構造床パネル 壁/シナベニヤ 天井/木造梁現し一部シナベニヤ
【 設計/施工 】 ・設計/庄司洋建築設計事務所(担当:庄司洋) ・施工/いまり工房(担当:山口憲治)

完成:2015年7月