げんば日誌
日常の風景へ
今朝、特急と急行を乗り違えて、竣工写真の撮影に少し遅刻してしまった。
目的直前の駅で待ちぼうけ。
目の前を特急列車が通過して行った。あとたったひと駅なのに、あらら。
撮影の物件は駅から出ると、もう目の前に見えている。
ホームからも見える。
特急は止まるけど他社線の連絡駅なので、周辺は住宅地で思う程には開けていない。
それでも駅の出口から続く細い道に人通りが多い。
閑静な住宅地に少し古めのモダンな家もあれば、南欧風の建売り住宅も並ぶ。
それらと比べるとあきらかにガルバリウムの外壁は異彩を放っているのも確かだけど、
ちょこんと愛嬌のある小さな家の姿が、意外に人目を引いている。
道行く人が皆、何気なく覗き見したり、見上げているのが面白い。
立ち止まる人もいれば、うっかりつまづく人もいた。
それでも、そこで生活が始まり、直に街に馴染んで日常の風景になっていく。
もしその家の窓に明かりが灯っていない日の夕暮れに、通学や通勤、買い物で、
前を通る道行く人にどことなく寂しく思ってもらえるだろうか。
そうであってもらえるとちょっとばかり嬉しいのだけれど。
記憶力テスト
雲ひとつ無い晴天に恵まれ、竣工写真の撮影が終わった。
タイミングが合わず、既に住み始めてからの撮影となると、
施主さんに迷惑を掛けてしまうしで、いろいろと大変になる。
だけど折角の撮影なので、出来るだけきれいに写してもらいたいし、あげたいしで、
ホント身勝手ながら、家財道具や生活小物をフレームの中に入らない様に移動させて頂く。
今日のお題は壁掛けの小物入れだった。
撮影開始に中のものを、トレイをお借りしてスッカリ出してしまった。
約7時間後。
撮影終了を合図に、さ〜元に戻そうと思っても、???これはどこだったっけ???
憶えていたつもりのハズが、すっかり分からず、記憶力の無さに閉口する。
が、デジカメさまさまのお陰で、なんとか「それらしく」直し終えた。
記録のつもりで撮った小物入は、白い壁に光を受けてながら浮んでいた。
サンプル
現場でサンプルを並べて、施主さんとあ〜でもない、こ〜でもない。
建物の外形が見え始めたとは言え、イメージはなかなか掴めないもの。
施主さんと一緒に悩んでいる内、自分の中でも迷いが生じる。
始めにイメージはあっても、いざ並んだサンプルを見ると、
今まで想定外だったものに、意外に目がいってしまう。
それまで黒だと思い込んでいたものが、白になってしまう事もある。
特に木材。天然が故に、素地のきれいなものが現場に入ると、
それまで塗りつぶしてしまうつもりのものが、惜しくなることが多い。
一歩引いて、もう一度考え直す。
あ〜やっぱり、いやいやコレ、いや待てよ。ブツブツブツブツ。
そんな事を繰り返すうちに、やきもきする現場に怒られる事も多い。
結局、一度で済まないこと度々。
優柔不断な設計者に付き合わされる周りは、ホント気の毒かもしれない。
話は180度変わって、
帰りの改札口で、先に出ようとした外人さんが切符の在処を忘れ立ち往生していた。
後ろに並んでいる私に気づき、「ゴメン」と頭を下げた。
なんでだろう、なんか違う気がする。。。
完了検査
完成まではもう少し「あと僅か」だけど、
クロス屋さんが慌ただしい中、午前中は完了検査だった。
昨今話題になっている民間検査機関による。
だからどうしたと言う訳ではないけど、完了検査は検査員によって随分と見方が変わる。
もちろんある程度チェック項目は揃っているから、人が変わろうが必ず確認する箇所はある。
が、それから外れているのだろうか。
検査員の経験や個人的な考えで、指摘されたりされなかったりする部分もある。
中には指摘部分を差しながら、設計士というものは、、、と説教?を始める人もいれば、
わしが現役の頃は、、、と昔話をする人もいる。
変わった住宅やね〜どんな方が、、、と詮索する人もいれば、
いや〜勉強なったわ、、、と感心してくれる人もいる。
友人から聞いた話の中には大きな声では言えないが、
個人の住宅だから、施主が責任を持って納得すればいい。なんて言った人もいたようだ。
建築をはじめて知った事の一つは、法律の曖昧さ。
各々の解釈の違いで微妙にニュアンスが変わる。
完成を楽しみにしている施主さんがいるのが分かっているから、見方も甘くなるのかもしれない。
さてさて今日の驚きは、指摘の内容では無いけど、
報告事項をメールで連絡しても良いと、スタッフから聞いたことだった。
時代が進んでいると言うのか、サービスが進んでいると言うのか、
これって一応は公の検査では?それで良いのだろうか?
なんだか自分が遅れている様な気がしてしまった。
秋空
あと僅か
団欒
勉強熱心
型枠がスッカリ無くなり、現場がスッキリした。
今週も雲行きは怪しいだろうと思っていたら、意外に晴れの日が続いている。
そのためか、むき出しになったコンクリートの建物でも中は思った以上に明るい。
外側も養生シートがはずれ、前面道路からも見てもどことなく変わった建物が立ち上がった事が分かる。
普段から大概どこか変わった建物をやっている事が多いから、
道行く人の視線を感じることは多いのだけど、今日は、
通りすがりのバイクに乗った男の子が、わざわざ止まってデジカメを向けていた。
京都は大学が多いので、どこかの建築学生かも知れない。
建築中の建物の写真を撮られている様子を見たのははじめてだったけど、
自分の学生時代にそれはなかった。彼はきっと勉強熱心なのだろう。
そんなのどかな秋晴れだった。
棟上げ
アンテナ
工事中建物の屋上に上ると、ご近所の屋根が間近に迫る。
高い建物が周りに少ないため、テレビアンテナがニョキニョキと生えている様に見える。
建築に携わるからこうした風景は珍しい訳ではないが、日常的な風景でもない。
ケーブルテレビや光ファイバーなどのブロードバンドで、
きっとアンテナの数は減って行くだろうから、
この屋上に立つだけで時代の流を感じる事もできるような気がする。
ついこの間、ブログで紹介していた平屋の家はアンテナが付いたけど、
最近設計する住宅にはアンテナがほとんど無くなった。
考えてみると、理由は別だが、なぜか同じスタッフが担当した物件にはアンテナが付いた。
アンテナに縁があるのだろうか?
そんな事より、自分のアンテナをもっと磨かないといけませんが。
秋の気配
まだまだ暑い日が続くと思っていたが、まだ十分暑いのだけれど、
ガルバリウムの板金屋根の仕舞に追われる現場に赴き、
チエックに廻れば、真夏の照り返しといった事は無くなった。
真っ盛りには鈍いシルバー色の金属板でさえも触る気もしない熱さになるが、
今日はほどほど、背中を当てれば気持ち良さそうな気もする。
そんな事をしては、側で山登りよろしくビス打ちに廻る職人さんに悪いから、
ちょっと惹かれていたが、さすがにやれなかった。
(誰もいない時にそっとやってみよう。)
最近は夜も寝苦しくなくなりはじめ、朝方は冷え込みはじめた。
焦り始める蚊の追撃も少なくなった。
窓を開ければ、虫の鳴き声が聞こえはじめている。
躯体完了
コンクリートの躯体がほぼ打ち終わり、屋上の床を残して躯体が露になった。
建物の外形がほぼ姿を現した。
サッシも現場に搬入され、取り付けも始まった。
施主さんとの打合せも、徐々に大詰めに向かいだした。
型枠の外れたコンクリートの量感は圧倒的な感じがする。
内部の造作は必要以上にないので、内部空間はほぼ掴める状態。
裏を返せば、後悔しても始まらない状態だ。
現場をウロウロして、まだまだ経験不足を感じる箇所を見つけるに付け、
やはり安藤さんのコンクリートは凄いな、と改めて思わざるを得ない。
そんな事を書いては施主さんに申し訳ないが、
ここから少しでも気を引き締め、皆が満足出来る住まいにしたい。
今週末には上棟式。
トッカエヒッカエ
久しぶりに早起きをした。
躯体最後のコンクリート打設なので、朝8時に京都の現場に到着。
慣れない早起きに身体が順応せず、しかも日差しが強かった。
現場で汗を流した皆さんとは比較にならないが、ケッコウ疲れて眠い。
そんな泣き言はともかく、
9時前から始まって、昼過ぎまでトッカエヒッカエ休み無しでミキサー車が次々にやって来た。
ポンプ車から重たそうなコンクリートが気怠そうに吐き出せされ、
バイブレーターの震える音が響き、
型枠の中にコンクリートが詰まっているか確かめるように型枠を叩く音が絶え間なく続く。
階段周りは型枠が迫って身動きできないほど狭いが、その中に潜り込みながら、
作業を続ける職人さんには、何もせずに上から眺めていては申し訳ないばかり。
後を追いかけながら、パラペットの天端や床面を左官屋さんがコテで押え、
夕方には平滑なコンクリートが静けささえ漂わせていた。
皆さん本当にお疲れさまでした。
汗まみれ
今日は賃貸長屋のリフォーム工事で、最後の仕上げに、
スタッフ1名。オープンデスク生1名。就職活動中の元オープンデスク君1名にお手伝い願い、
大家さんと共にペンキ工事を進めている。
かく言う私は、午前中こそ養生シート張りをお手伝いしたが、
いいところ?になって別の現場へ向かってしまった。
所用を済ませ夕方遅くに、涼しい顔をしてペンキ工事現場に戻ってみると、
誰もが汗まみれのペンキまみれの勇壮な姿〜多少の疲れも醸しつつ〜となっていた。
接近を心配していた台風が逸れ、晴天の工事日和になったものの、
普段する事の無い作業を一日中するだけでも大変だから、
今日のお天道さまを皆は恨めしく思ったに違いない。
それでも工事はもう一日で完成しそう。
みなさま明日もよろしくお願いいたしま〜す。f(^_^;)
凸と凹
あきらめの悪い性格に、特に打ち放しのコンクリート造は向いていないかもしれない。
(本来ダメなんだろうけど)出来つつある様子を追いかけて考え直しも多少は効く他の工法に比べ、
あらかじめ決めておかないとならない事が多いから。
型枠に囲われて、窓や設備は壁の奥深くに隠蔽されてしまい、
現場にいても本来のサイズやバランスが掴みにくい。
頭の中でイメージを膨らませるしか、確かめようがない。
型枠を外した時にはもう手遅れになりかねない。
そうすると、自分の思い描いていたイメージが揺らぐたび不安がつのる。
ついつい現場で、あ、ん、あ、ん、ちょっと待てよ、ひとりで呟いてしまう。
型枠大工さんは出来上がりの姿を反転してイメージしないといけない訳だ。
これはすごい事かもしれない。
割り切りが良くないとやってられない仕事にちがいない。
なので、あきらめの悪い設計者にはできない仕事に間違いはない!(なんて、割り切りが良い。)
マゴガメ
計画中の敷地の様子を覗きに行こうと思い立ち、車を運転していると、
前を走るトラックの荷台に目が止まった。
そのトラックの荷台の上には、トラックがコッチを向いて載っかっていた。
おやおや、オヤガメコガメだ。荷台に揺られてユッサユッサしている。
山道なので、カーブも起伏もあり、荷台のトラックのサスペンションが良いのか、
船に揺られているかの様に見える。後ろから見る限りロープで縛ってあるようにしか見えない。
倒れて来ないかと、恐る恐る後ろを走りながら、交差点でパチリ。
そこで、荷台に乗っかるトラックの荷台に目が止まった。
どうもそこに見えるのは小型のパワーショベルの後ろ姿。
オイオイ、のどかに見えるが、それはヤドカリじゃないのか!?
どこかで横から狙えるシャッターチャンスは無いものかと、
恐る恐る恐る、先より少〜し離れ気味に後ろをついて走ったが、
残念、マゴガメを納めるチャンスは巡って来なかった。
青
影が無く、まったく逃げ場がない。
壁面のパネルに囲まれたポッカリと開いた空を見上げて、若い監督さんが、
天井が無かったらいいですね〜と呟いた。
確かに、真夏日じゃないのか?と思える快晴の現場で、この真っ青な空を見上げれば、
きっと誰でもそう思うに違いない。
まるでアニメ映画に描かれる空のように、チューブから出したそのままの青のようだけど、
素直に感動する青を目にすると、自然にかなう芸術はやはり無いのかもしれない。
そう言えば、明日から始まる「ゲド戦記」に惹かれる今日この頃。
タテとヨコ
タテとヨコ。
写真は最近竣工した2作です。
夜景の建物は、先日オープンハウスを終えて引き渡したばかり。
もうひとつは、ひと月ほど前に同じく引渡が終わった物件です。
オープンハウスの合間や竣工写真の撮影の合間に、それぞれの家を自分で撮影した写真ですが、
何枚も撮った画像を拡げてみて、外観だけでなく内観でも、
片方はタテ位置のアングルが多く、片方はヨコ位置のアングルが多い事に気がつきました。
写真に映った建物の姿通り、片方は密集した市街の中にタテに伸びる家。
もう片方は自然を背景にヨコに拡がる家です。
ファインダーを覗いている時に意識していた訳では無いのですが、
後で比較してみると、それぞれの環境に自分の視点が変わっているのが分かります。
たったそれだけの事かもしれないのですが、それぞれの住まいで長く暮らせば、
それぞれの家族は全く違った視点を持つ事になるのだろうか?
環境によって人の思考や性格は影響を受けると思いますが、
住まいの形状でも同じ様に影響はあるのでしょうね。
そう思うと、頭の明晰になる住まいの形ってないもんでしょうかね。あったら住みたいな。
追記
この場を借り、それぞれのオープンハウスに来て頂いた方々へお礼申し上げます。
白いトマソン
路上観察学という芸術活動のひとつがありますが、
その中で「建築物に付着して、美しく保存されている無用の長物」をトマソンと呼んでいたりします。
都会〜下町が多いかもしれない〜に見られる事が多い建物の状態かもしれません。
明日引き渡す住宅がそうだ、という訳ではありませんが、
正面に見られるその姿は、どことなくそんなイメージを醸し出しています。
白く建ち現れる建物は、オモテから分かる限りこの不思議な窓だけです。
向かいには保育所があり、そこに通う子供たちの気を惹きたいな。
と、実は密かに願っていますが、
さてさて裸で駆けまわる園児たちの目に止まってくれるだろうか。
<参考>
「トマソン・リンク」吉野忍
圧縮強度試験
小さな子供を頭から押さえつければ、始めは我慢しているかもしれないけど、
いずれ爆発する。
コンクリートの圧縮強度試験に立ち会った今日の感想。
普段は試験結果を頂くだけの事が多いのだけど、折角の機会なので立ち会いに行きました。
試験体は3つ。では、今から始めます。と担当官の声。
押さえつける圧縮装置のゲージが傾き始める。ある所から、針の動きが緩くなったと思ったら、
ス〜と元の定位置に針が戻って行った。
試験体に目をやるとナントモナイ。担当官はなんともなかった様子で次の試験体を流れ作業で置く。
壊れてないジャン!って言いたい気持ちを抑え、さらに待ち構える。
またもウンともスンとも無い。
バキバキッてのを期待して行ったら、あまりに静かに終わってしまった。
不可思議そうな面で試験体を睨みつけていると。
その不満そうな面持ちを察したのか、試験官が試験機の側に転がった割れた試験体を指差した。
割ってみますか?と聞かれ、ぜひぜひ!まるでガキの様。
さらに力が加えられ、なんだか一緒に力が入る。
メシッと言ったかどうか定かでないが、泥団子が割れるかの様に崩れた。
オォ、一緒に立ち会った若い監督さんと一緒に歓声を上げてしまった。
ナニをやってるんだか。
もちろん試験結果は良好。満足して帰りました。
タイムロス
土地探しをしている施主さんから連絡を受けて、候補地の視察に出掛ける。
知らない土地でウロウロとすると、時間が経つのが遅い。
カーナビは持っていないので、地図を片手に?の連続。
どちらか言えば、多分、方向音痴では無い方だと思っているけど、
大抵始めて来た土地はエラく遠くに来た気がする。
今回は奈良。幾度か奈良の道を走ったけど、何故かよく騙される。
太い道が突然細くなって不安に駆られる。
間違ったかな?と思って道をそれると、ますます分からなくなる。
車を停めて、復帰作戦を一人で練る。
どうやらあそこに見える道を入ればいいハズ。だけど見るからにホソい。
意を決して曲がってみると案の定セマい。
歩行者に家の隙間へ避けてもらわないと進めないような道だった。
対向車が来たら死にそうな気分。
が、計画は万全。復帰は成功してタイムロスは少なくて済んだ。
敢えて言えば、わざわざ抜け道を探しながら走る癖が悪いだけ。
敷地の写真を撮っている時はカンカン照りだった。
夕立だろうか、帰りの高速で雷が走るのが見えた。
姿を現せば
雨降りを気にしていたのに、降る様な降らない様な天気が続くばかりで、
じっとりと肌に粘り着くような空気がともかく気持ち悪い。
ただお陰で心配していたよりも現場は進んでいる。
現場に来て頂いた施主さんと男前な建物になりそうですね〜と言いながら型枠をさすり、
徐々に姿を現す様子を興奮気味に、現場の心配はよそ目にウロウロと見て廻る。
そのまま夕方から内装や家具の打合せ。
打合せ前に食事に誘ってもらい、続けて打合せのつもりが、
気がついたら時間が足らずで、焦りながら内装や家具の下打合せをした。
夫婦の意見が微妙に食い違い、さてさてどうまとめるか。
調整するのは骨が折れるが、いつかまとまり、どことなく家の持つべき特徴が現れてくる。
設計の間にまとめておくのは大切だけど、現場が始まってこそイメージも掴みやすく、
施主さんの要望が現実味を帯びてくるのが面白い。
彼方
昭和35年に建てられた長屋のリフォームの解体工事現場で、
おそらく最初の住み手(だと思う)が、冬の寒さをしのぐために、
建物の隙間に新聞紙を詰め込んでいたのが見つかった。
状態の良いうちの一枚を拡げてみると、昭和44年5月20日の毎日新聞だった。
大相撲夏場所 大鵬1敗を堅持
中塚、決勝2ラン 大洋が胸すくお返し 大洋2-0巨人
竜、初防衛成る 日本ウェルター級 窪倉をTKO
三菱、古河くだす 日本サッカーリーグ
裏に返せば、
ギターを弾こう まんが*井上のぼる
日立ソリッドステートテレビ 新14型<マーク14>!! オートトランジスタテレビ
などなど
歳を取った職人さんが懐かしがる。
タタミの下にも敷かれていたようで、
写真は板と一体化してしまったカメラの広告。
これは写してくれと言わんばかり。
そんな記憶がまた、遠く彼方に封印される。
スキ間
密集した街中の細い敷地で、監督さんと、
あと10センチ、5センチ、間をとって7.5センチといったやり取りをした現場。
生活を考えると少しでも拡げてあげたい気持ちと、
人も入れない狭い状況だからと、悪い仕事をしてはいけないという気持ち。
妥協をせざるを得ない部分はあったにせよ、
出来上がった隙間を覗くと、いや〜狭いな〜と思う。
それとも、もう少し拡げられたと思うべきなのか。
切り詰めた寸法の中で、内装にかかっても、
この寸法で冷蔵庫は通る?洗濯機はどう?
仕上がってくるに従って、ボードの厚みさえ体感出来る気さえする。
思わず膨らんだお腹に力が入ったり。
そんな状況だから人のすれ違いもままならず、
大工さんも大変そうです。
建て込み
舞う照明

今日は先日オープンハウスをした店舗付住宅(写真館)の引渡。
はじめてご連絡いただいてから約1年半を過ぎる。
取り扱い説明が終わった後、設備業者さんの歓談の輪に施主さんが来られた。
一人が、ひと月前に生まれた子供の宮参り後に家族写真を頼みます。と言えば、
現場の始め頃に子供が生まれた監督が先を越されまいと焦りはじめた。
夕方には天井の高いスタジオに灯る照明が舞って、感慨一潮。
現場監督と一緒に呆然となって「すごいですね〜」と思わず呟いた。
店舗の引っ越しを兼ねていたので、機械のセッティングに施主さんは追われている。
スタジオの正面にはテラスがあって、
その先に撮影背景に使われるコンクリート塀が建っている。
その吹付けの補修を、引渡最後に現場監督と一緒に塗りつぶしながら、
これまでの現場の印象など話を聞いたりしてみた。
引渡の日は、嬉しい反面、どことなく寂しさの残る場面が多い。
現場最後が慌ただしくなればなるほど、そんな印象が強くなる気がする。
手直しの無い、100パーセントの完成では無いけれど、
無事の引渡に関係者の頬が緩む姿に、安堵した。
施主さん、工務店さん、業者のみなさん、お疲れさまでした。
地球は廻る

重力に逆らうプロジェクトが徐々に進行している。
反重力装置の設置はほぼ峠を越した。
果たして成功するのか、各関係者の期待がいま膨らんでいる。
そんな佳境の折、私の携帯通信装置が壊れた。
まだ購入して19ヶ月。不便この上ない。
機械に頼らないと何も出来ない自分に直面。
思わず叩いて、振り回している自分が、
石器時代からきっと変わらない行動をしている事に気がついた。
ぐるぐる

これが一体なんなのかは、後のお楽しみだけど、
今日はともかく地球が廻りそうに眠たい。。。
何を隠そう地球の重力に逆らうプロジェクトが進んでいる。。。
現場にいる誰もがはじめての経験。
あ〜でもない、こ〜でもない、と出来上がったのが、コレ。
希望と不安の日々が続く。。。
かすんだ風景

間仕切りが立ち上がり部屋の様子が何となく掴めはじめると、
現場に立っていても想像が膨らんで面白い。
あちらこちらに歩き回っては、見える風景を確かめる。
現在進行中の現場の外足場はメッシュの養生シートなので、
かすんではいるけど、窓から見える風景も十分に分かる。
想像はしていたはずでも、思った以上に見渡せた時、
どことなく成功した気分。
隣接した建物の間を縫って、先が見える様に狙ったりすれば尚の事。
近いうちに足場も外れる予定。
かすんだ風景も今しばらく。

























