
工事がひとつ始まりました。現在すでに、掘削から配筋検査が終わり地階の型枠が組み上がろうとしています。
正面道路と敷地の高低差が約2メートル。法規上の地階が建坪の約半分弱を締めています。上屋は木造2階建て。高低差のある基礎に、同じく高低差の複雑な軸組が約ひと月後に立ち上がる予定です。基礎屋さんもプレカット屋さんも頭が痛そうです。無事に載っかってくれる事を祈るばかり。

工事がひとつ始まりました。現在すでに、掘削から配筋検査が終わり地階の型枠が組み上がろうとしています。
正面道路と敷地の高低差が約2メートル。法規上の地階が建坪の約半分弱を締めています。上屋は木造2階建て。高低差のある基礎に、同じく高低差の複雑な軸組が約ひと月後に立ち上がる予定です。基礎屋さんもプレカット屋さんも頭が痛そうです。無事に載っかってくれる事を祈るばかり。
スッカリ工事途中から更新が途絶えてしまい、年始には唐突にオープンハウスの報告だけしていた西宮の小さな住宅は、今はシッカリ施主さんの住まいに変貌?しています。
頑張ったのは奥さんで、楽しんでいるのは旦那さん。と笑って言ってもらえて何より。奥さんによると、家が完成してスッカリ変わったのは旦那さんだとか。突然お風呂好きになったそうです。
本日は住み始めて分った若干の不具合の手直しに寄せてもらいました。作業途中でコーヒーを出して頂き、ソファに座って、ちょっとだけお客様気分を味わってきました。トップライトからの日差しが心地よく。とても快適な感じです。竣工写真もお渡しすることが出来て、一段落。はっきり言って、ウラヤマしい限りです。
まずは、自前写真で紹介ページを作成しました。>「 WAON 」
スッカリ前後してしまいますが、これから時折、工事進行の記事も再開したいと思います。

この住宅はデベロッパーから注文住宅の設計依頼で計画したものです。大阪の近郊都市で大規模に開発の進む新興住宅地の中にあります。地区計画で外壁等の色の制限がある中、周囲の住宅のほとんどは淡いトーンで彩られていますが、施主さんの意向もあり、条例許容範囲ギリギリ?のグレートーンの外観に計画しています。周囲から見れば一棟異彩をはなっているかもしれません。
吹き抜けの玄関を通り、高い天井のリビングにでます。リビングから半階上がれば和室があり、和室下は収納。また和室対面にはダイニング・キッチンがあります。2階に上がってリビング上には子供部屋があり、また少しさがってダイニング上に主寝室となります。階段が上がり下がりする山形の少し面白い断面構成となりました。
建具類のほとんどは既製品ですが、和室廻りもセミオーダーにし敢て既製品と同じ面材を使い建具を揃えました。メーカー製品の利用をしながらもほんの少し工夫凝らし、味付けが出来たのではないかと思います。

Photo:P_kan:庄司洋建築設計事務所(庄司)
【 敷地概要 】
・場所 :大阪府箕面市
・敷地面積 :268.24 ㎡
・用途地域 :市街化区域 第1種中高層住居専用地域 建蔽率60%・容積率200%
第3種高度地域・地区計画区域
・前面道路幅員:(北)6.6m
【 工事概要 】
・工事種別 :新築
・建築面積 :96.28 ㎡
・延べ床面積 :162.07 ㎡(住宅の部分:134.97㎡)
・構造/規模 :木造 地上2階
・最高の高さ :7.75 m
・構造仕様 :木造軸組工法
・基礎仕様 :鉄筋コンクリート造ベタ基礎/柱状改良
【 主な仕上 】
・屋根: 塗装ガルバリウム鋼板スタンディングシーム葺き
・外壁: 窯業系サイディング
・内装: 床 / 複合フローリング
壁 / ビニールクロス
天井/ ビニールクロス
【 設計/施工 】
・設計 :庄司洋建築設計事務所(担当:庄司洋)
・施工 :株式会社いなほ不動産(担当:中岡誠)[site]
昨晩ヨメさんとアカデミー賞映画「ハート・ロッカー」を観に行きました。
イラクに駐在する爆弾処理班の緊迫する日々を描くこの映画は、前評判の通りドキュメンタリータッチの映像で得も云えぬ緊張感のある画面を次々と映し出し、分りやすいストーリーがあるエンターテイメントでないに関わらず、画面に釘付けになって観てしまいました。異様にリアルな戦場のシーンは平和ボケの身には少々応えますが、観賞後、この映画は何を伝えたかったのかよく分からないモヤモヤした感情に捕われたのが正直なところです。
戦争中毒になってしまったとも言える主人公は、平和な国に戻ってもまた戦場に赴くことを志願します。それは人を救いたいと言えるものでもなく、どこの何が正義でもなく悪でもない。非日常化してしまう戦争の違った恐ろしさを描きだし、観客に是非を問いかけているのかもしれませんが、答えを見いだすのがあまりに難しい。頭を悩ましました。
見えないものの数値化するのは難しいが、数値化しずらいものは伝えにくい。今日の午前中、鉋(かんな)の刃などを製作される鍛冶職人・石井修一氏のお話を竹中大工道具館のセミナーに聴きに行きました。
おそらく日本人は特に、数値化しずらい微妙な感覚をいろいろな言葉で伝えようとします。一番身近でちょっと嫌なところで言えば、「人に甘い」「人に辛い」とか。人に「甘い・辛い」とはなんぞ?考えてみれば、分る様で分らない。ましてや、人それぞれの感覚もあります。
今日の講演は、大工さんから鉋の切味について、「甘い」「甘切れ」「柔らかい」「硬い」と言った抽象的な感想をもらうにつれ、その評価はどのような感覚から発生するのかを突き止めようと試みた石井先生の研究成果です。鉋の刃の製作過程において、鍛冶職が鍛造と焼き入れが良好と思える甘い刃と硬い刃を、木工職はどのように受け止め評価するのか?実際に硬度の違う3種類の刃を用意し、杉や桧、楢や欅などいくつかの木を削ってもらい、どのような違いが発生するかを検証されました。
さて、細かい話はともかく、刃物なのだから硬いが良いに決まっていそうなものですが、実際の結果は柔らかい刃が、一番それぞれの木に順応する様です。特に柔らかい杉の白太は、「甘切れ」と呼ばれるどちらか言えば出来が良く無いと評価されがちな柔らかい刃でないと、仕上げられないと言う結果でした。ここで、「甘い」の「柔らかい」のと書いていますが、実際の刃先を見ても素人目にはさっぱり分りません。製作過程の温度が違うという数値が分ったとしても、軟らかい木に対して硬い鉄が相手でなのです。何が違ってそうなるのやら、本当に微妙な感覚の世界としか言えません。理解できたとしても不思議なことに変わりがありませんでした。
頂いたレジュメの中で引用されていた石井先生のお師匠のお師匠さんの文章が、とても興味深いので書き写しておきます。
返品の中で数多い批評は「甘くて切れない」という小言である。私は剃刀の一挺一挺の硬さを計って、その数字を箱の表面に書いて置くが、随分硬いと思う品物に対しても、此の批評が附いて凱旋して来る。(中略)では何故これを甘いと云うのか。
うんと軟らかい甘切れの物を好む人と、もの凄く硬いものを好む人と、人によって違うのである。従って甘切れを好む人に、硬いものを送れば直ちに返されるし、逆に硬切れを良しとするお方に軟らかい物を送れば、お小言を食らうのは当然である。之を二人の間に入れ替えると、両方から賞賛される。
百人に一人くらいの割に、甘切れの物も、硬い物も、送った物を凡て切れると云って下さる有難い人がある。此の人達に会って話を聞くと、甘切れの剃刀は、女子に用い、硬切れのものは大髪に使うと云った具合に、髪の性質によって剃刀を使い分けると言うのである。岩崎航介「刃物の見方 」(1969)
これを読むだけで、なんて微妙な感覚だろうか、と思います。
そして、出来上がった3種の鉋の刃先を石井先生は、また別の有名な鍛冶職人さんに観てもらった時、その方は目視だけで3種の硬さ順を並べられたそうです。なおかつ3種と別に持参した、間の硬さの刃をも順に並べられたそう。職人世界の奥深さに驚嘆します。
*
鉋の切味について -2008年度竹中大工道具館共同研究事業成果報告-
講師:石社 修一(三条製作所石社鍛冶屋)
刃物の切れ味は「甘切れ」、「硬い」、「辛い」等という言葉で表現されますが、一般人には分かりづらいものです。そこで、鋼種別に鉋を製作して削り試験を行い、大工の阿保昭則氏、大工道具店の土田昇氏の協力を得て、切れ味がどのように変化しているのかを調査しました。大工と鍛冶の相互理解の秘密に迫ります。
*:参考リンク
地鎮祭以来、すっかり経過報告をスタッフ任せになっていた滋賀県で進めていた住まいが、本日無事に引渡のはずだった。こんな経験はおそらくきっと無いだろう。。。
午前中、普段めったに同席しない銀行決済の場にたまたま居合わせたのだが、司法書士の先生を目の前に、さ〜コレでという瞬間、銀行さんの手違いで書類の一部が揃っていない事が発覚。このままでは、支払いも出来ないし、引渡もできない。場合によればこの建物は一体誰のもの的な空白の間ができてしまう。一同騒然となり、銀行の担当者は冷や汗カキカキ焦った様子。推理番組の逆転劇を観ているかの様。(こんな事を大袈裟に書いては怒られるかな。)
結果としては、時間こそ延長されたが銀行さんの奔走で無事に諸事は解決し、めでたしめでたし。と言いたいところだけど。残念ながら、まだ少々手直し工事と外構工事が残っている。頭を下げなければならないのは実はコチラであった。
先に現場に向かい一通り見て回って夕方となり、雨降りで外構工事も半ばとなってしまった現場へ施主さんと工務店社長が到着し、最終チェックをしていただきました。こまごまとは残っていますが、あともう数日で終了。冷や汗でなく、ヒヤヒヤしていたのは施主さんですね。本当に申し訳ないばかりです。
施主さんは連休中には引越されます。慌ただしい最後と最初となりそうです。
JR山科駅にて。待合室に工事道具が陳列?されとって、ショーウインドウみたい。

明日、大阪で工事が始まる物件の地鎮祭があるので、いつも行く近所の酒屋さん(西宮市庭町・田口屋商店)に地鎮祭に祀るお酒を散髪帰りに買いに行きました。
以前にブログの中で書いたことがあるのだけど、この酒屋さんの去年に亡くなられたおじいさんの書く勢いのある凛々しい文字がとても好きでした。もう10年来そのまま通っていますが、今はおばあさんが書いてくれます。けっして人通りが多くは無いこの小さな酒屋さんは、日本酒もほとんど売れないからと少ししか置いていません。時折、付き合いの酒造元が置いていく季節のものに出会えばラッキーな感じです。お酒の種類は期待できないけど、ついつい寄ってみたくなる素朴さのある酒屋さんなのです。
今日店に入ると。なんと!カウンターに立つが早いか、おばあさんが「奉献・庄司洋建築設計事務所」と既に書かれたのし紙をスッと出してきました。え?なんであるんですか?もちろん予約をしてた訳でもなんでもなく、いつもの調子で入っただけなのに。。。すると少し申し訳なさそうに、「奉献」って言われるのが少ないのと、アンタのとこ字数が多いから、練習しとってん。
… 書き直そうか。。。?目の前で書くんは、緊張するんやけどな〜。
… いや〜それで、充分です。なんだか、うれしいな〜
今日は1分と待つ事無く、念入りのし紙が揃いました。
… おじいさんと一緒に練習しとったんやけど、字は生まれつきのもんかもしれんね。いっこも追いつかれへん。ほんまあの人は字を書くのが好きやったわ。
素敵な話に明日の地鎮祭が、既に始まっているような気がします。写真はおばあさんの文字。おじいさんの文字を写真に撮っておきたかったな。

このあいだの日曜晩にアニメーション映画「コララインとボタンの魔女』」を観に行きました。またもアニメネタでスミマセン。
2年以上前にこのアニメの製作記事を偶然見ていた事をすっかり忘れており、てっきりCGアニメのつもりで行くと、なんだかエラい精密な作り込みに驚嘆。後でヨメさんに言われて人形アニメと言う事に気がつく始末だったのだけど、これは久しぶりに観に来た甲斐を感じた素敵な映画でした。冒頭のシーンからどっぷりファンタジーの世界に浸れます。ストーリーも決して子供向けと言う感じはありません。
主人公ココラインの家族表現はとても現代的で、親に構ってもらえない子供の不満がとってもリアル。その不満がパラドックス的なもう一つの世界を創りだしたのか、そこには理想的なパパとママ。だけど、なにか違う。。。夢・虚構の世界か、現実の世界かだんだん分らなくなっていく展開もとても面白く。飽きる事なく最後まで楽しめました。
いや〜それにしても、ホントに良く動いていました。ひとコマひとコマの撮影でよくぞココまで大画面を埋め尽くせるものだと、製作者のこだわりと根性に敬服するばかりです。CGではなく、あくまでリアルにカメラワークも美しい。
唯一不満は、3Dの必要を感じないところ。というか、3Dメガネが苦しかった。。。これは子供向けか?
*:上の画像は、公式サイト(英語)で作れます。(映画を観た方ならやってみたくなる。。。はず。)
だからなんだ?と言ってしまえば元も子もないが、人の欲は尽きる事がないのでしょうね。こんな事させてもらえる施主さんがいれば、そりゃ〜是非に。と言ってしまいそうです。
久しぶりの投稿がこれでは。。。ですが。