こども園設計を通して

去年の11月中頃。
去年の12月中頃。
今年の2月中頃

写真は現在こども園でさせていただいている増築工事の模様。もう少しで完成です。
幼児トイレと給湯室を備えた子育て支援室と倉庫だけの別棟になります。

こども園(保育所)の仕事を初めてさせて頂くようになったのが、およそ14〜5年前から。その後次々と仕事が続いた訳ではありませんが、細く長く繋がっている感じです。
こども園の運営形態も様々なので一概に言えませんが、お付き合いさせて頂いている園は園長先生がそのまま経営者であるような施設がたまたま多く、意思疎通がしやすかったのは幸いでした。
それだけ先生が持たれる希望や方針が、ストレートに分りやすく反映されます。

  • 子供らにとって楽しい場所。居心地の良い場所。
  • 色とりどりな空間。木の香りのする空間。刺激を受ける空間。
  • 一方、先生が動きやすい施設。掃除がしやすい施設。などなど。

初めて仕事で訪れた園は、園内に一歩入ると、ダレ?誰のお父さん?何しに来たの? はだしの子供がすぐさま集まって来るようなワンパク系?。思わず、ひぇ!と驚いた事を思い出します。
次の園ではまるで逆。子供たちはみな制服をきっちり着ており質問の前にまず、コンニチハ!と言ってくれます。で、こちらもコンニチハ!と返す余裕を持たせてくれるオリコウサン系?。
子供たちの様子は、園の方針がどちらも端的に現れています。どちらが良い悪いではありません。度々に訪れるとそれぞれに感心することがあるのです。

そうした園の様子は設計の際にも、打合せのなかで方針や希望として現れます。
それは、住宅の設計で施主さんの希望や方針となんら変わりません。我がままもむちゃ振りも同じです。
事務的なところはそれぞれに違いはありますが、こども園設計も住宅設計も建物を具現化するところでは「人の住まい」。同一線上です。

お陰で住宅の設計と変わりない楽しさを感じさせて頂いています。住宅設計での経験をこども園の設計により反映させたいところです。いろいろな園、先生と出会いも楽しみです。
とは言え、自分が幼稚園通いだった頃にどんなだったのか? 全くもって思い出せません。

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