自宅に取付けた木製ポストカバー

取付けた木のポストカバー
木板製ポストカバー。

自宅の玄関戸横には年季の入ったポスト口(ぐち)が添えられているのだが、その廻りの薄塗り左官材にヒビが入って、今にもハガレ落ちそうになっていた。下地もチラホラ見えている。指で押えればペコペコする。ヨメさんから再三直して欲しいと言われていたのだが、左官の壁を修復するとなるとちょっと大層。どうしたものかと、悩む振りだけしながら放ったらかしにしていたが、さすがにそろそろ限界か・・・。

なにかしらカバーしてごまかそうと考えあぐねた揚げ句、木の板でカバーを作ることにした。
とは言え、口を空けた木板を貼り付けるだけでは芸がない。薄い板だと安っぽくなりそう。少しばかりの工夫をすることに。

厚みは2センチぐらい。それ以上だと、立派過ぎてやりすぎ感が出そう。パっと見には分らないが、ポストの口に合わせた穴は、雨水が切れやすいように少しばかり斜めに空けるのがよい。ただ、そんな芸当は日曜大工の道具だけではちょっと無理なので、図面を描いて懇意の製作家具屋さんに制作をお願いすることにした。

家具屋さんから届いた木のカバー板が立派だったので、その時点でヨメさんの不満はクリア。予めネットで買った撥水塗料を施し、ホームセンターで購入したそれっぽいボルトビスで取付けてなんとか完成。予定よりも立派になってしまった。

取付けた当初は、なにやら和風旅館の部屋名板みたいだったけど、直に、前からそうだったかのように馴染んできた。その他イロイロ言われておりますが、わが家事情ひとまず一件だけ落着。

年季の入ったポスト口
元のポスト口はこんなんでした。
届いたポストカバーとセラミック塗装
ポストカバーの材料は広葉樹の指定で、家具屋さんに選んでいただいたところ、メープル材で届きました。奥は撥水セラミック塗料。
ポストカバーの図面

着色板張り外壁18年目の塗り直し

AZUMA-FOTO|奈良の写真館18年目|庄司洋建築設計事務所
塗り直し前。西面の様子

去年のことですが、完成して18年を過ぎた写真館「AZUMA-FOTO」の外壁塗装の塗替を行いました。杉板張りの上に黒塗装を施した建物の特徴となる面です。東西南北ありますが、写真は主となる西面。

ご相談を受け赴くと、特に南面は板の反りもあり一番傷みがありました。それと比べると、北面は塗装面にまだ多少の艶も残り、やり直しが必要ないぐらいにも見えました。雨の掛からない西の軒下面も塗装の傷みはまだ少ない様子です。広い前面道路の角地にあるので、四季を通じて陽はサンサンと当り、風雨に晒される経年変化が非常に分りやすく現れています。
こうして拝見すると、南面が一番厳しい環境なのだとよく分ります。

色変更のご希望もあったのですが、当初が黒なので濃い目の色を選んだとしてもムラがでないか心配で、費用を抑えるためにも間違いのない黒の塗り直しとさせていただきました。
当初塗装はステイン系木材保護塗料の中ではシッカリ色の付くタイプを選んでいました。今回も同じものを使う手もありましたが、傷み具合で吸込みも変わり塗りむらが強くでるのでは?と考え、塗りつぶしタイプで且つ、天然素材の顔料で色褪せの少ない木材保護塗料を提案させていただきました。塗りつぶしタイプの塗料ではツヤありがほとんどですが、ツヤ消し剤を使わずにベースがマット調の塗料です。(実際には半ツヤよりもやや押えた感じぐらい)

お願いした工務店さんには痛んだ外壁を一部貼り直しなど手を入れていただき、板張り全体にも押えクギの打ち直しを出来るだけ目立たないよう丁寧にしていただけました。
塗り直しが終わると、建築当時の勇壮さに戻りひと安心です。

AZUMA-FOTO|塗替した外壁板張りの様子|庄司洋建築設計事務所
節のところは多少塗装のノリが違うので、見上げると当初塗装よりも少しだけ目立つ感じになった気がします。
AZUMA-FOTO|奈良の写真館塗替後の様子|庄司洋建築設計事務所
庇にしているポリカー屋根を貼り替えていただいています。2階の大きな窓上にも庇を取付けてもらいました。