夏越大祓

先月末のことですが、ここ何年かヨメさんに誘われて西宮神社で半年ごとに行われる大祓に行くようにしています。6月終わりの「夏越(なごし)の祓」と、12月終わりの「年越の祓」です。特に夏越の祓は、白紙の人形で身についたケガレを祓ったり、茅や藁を束ねた茅の輪(ちのわ)をくぐったりするイベントがあって、どことなく来た甲斐?があります。また傍に置かれた茅を自由に使って自分で小さな茅の輪を作り、それを玄関に飾るとよいのだそうです。

この小さな茅の輪作りが案外と難しい。案外面白い。長さが1.5〜2メートル、太さが太いところだと5〜6ミリある茎を潰しつつ柔らかくしながら、千切れないように丁寧に輪っかにしていく必要があります。それがまず綺麗な円にならない。パキポキと5角形ならまだしも変則3角形になったり。悪戦苦闘し、厳かな空気のなかゴソゴソと茅の輪作りに没頭するのはなんだか罰当たりな気もするのですが、綺麗にまぁるく出来たらまずニンマリ。
ところが目の前の年配のご婦人が手にする茅の輪が、すばらしく綺麗に且つ芸術的に出来上がっているのを見つけると、自分の手元を一瞥しわざわざ解いてやり直したり。神さんの目の前にいると言うのに、なにを息巻いているやら。

今年はお天気も良かったからか、去年よりお参りの人が増えた気がしました。茅の輪くぐりは3回くぐらないといけないので、あんまり増えると実は大変。
祓いの後は風鈴を買って帰りました。

茅の輪くぐり

見学会「京都木材会館」

京都木材会館:外観

自分が手がける機会はなかなかありませんが、少しずつ増えている木造の耐火建築物はやはり興味があります。
大型木造建築の構造等を手がけるシェルターという会社からの案内で、京都の市街地に建った木造による4階建ての「京都木材会館」の見学会に参加してきました。1階店舗、2階事務所、3/4階は共同住宅になっています。目玉は2時間耐火の木柱。法的な要件では必要はないのですが、木材会館であることと日本初ということで1階部分に採用されているそう。

京都木材会館:正面通りから

京都木材会館:2時間耐火の柱断面

ご覧の通り、木の柱と言え法的に耐火性能をクリアしようとすればこんなにもなるのですね。ここまですれば、1000度の炎に2時間晒されても構造として必要な中の芯材は損傷なしなのだそうです。木造建築のイメージからはちょっとかけ離れてしまう気もしますが、木材利用と言う観点から考えればこうした技術は大事と思います。実感が伴いませんが。。。(汗)

京都木材会館:ルーバーのディテール

もう少し直接的に訴えかけるものがあると感動するのでしょうが、出来上がってしまうと分かりづらいのがちょっと残念。それでも、外壁に取り付くルーバーは採光調整に可動したりして、木の建築であることをアピールするためにも、いろいろ試みはされていました。

そうすると、行き帰りに寄ったJR二条駅にかかる木造屋根は素直に感動的です。

JR 二条駅

こちらはもう20年近く前に建て替えられた駅舎ですが、こうした木を使った公共建築・施設はもっともっと増えていくのが良いですね。久しぶりに寄りましたが、今なお感動的に天井を見上げてしまいました。こうした風景がもっと日常的に目に触れると、木造の中大型物件に対する理解も広まりやすい気がします。

ついでに。。。

志津屋「ヘレカツサンド」

二条駅の下でお昼した志津屋のランチセットが、一番感動的においしかったです。

お別れ前のひな祭り

ひな祭り2

ひな祭りの前日に保育所増築工事の最後の検査を終了し、ようやくホッとしたところ。あとは竣工図面と若干の書類提出で、すべての業務が終了となります。

当日の現場検査の最中は金魚の糞みたいにい検査員について歩いているわけで、周りの様子があまり目に入っていなかったのですが、検査後に改めて園内を見て回ると足元に色とりどりのお人形が。。。検査が終わったすぐに、飾られたのでしょう。手作りのかわいらしいお雛様とお殿様。
(「お内裏様」は、実は童謡歌詞の間違いだそうです。。。wikipedia

工事が終わってしまうと保育所に通うこともすっかり減ってしまいます。こんな風景を見る機会がなかなか無いと思うと、無事終わって嬉しい反面ちょっと寂しい気分になります。

ひな祭り3
ひな祭り1

引っ越しもすっかり終わって準備万端。

増築工事の保育園は昨日、無事に完了検査が終了しました。午前は基準法上の検査、午後は消防検査。いつでも使える準備が整っています。というか、もう半分使っています。。。

消防検査。何してるのかな。

子供達が半分使っている中での検査。行く先々で検査員が子供らに挨拶。大の大人がぞろぞろと、何をしているの?消防士さんに興味深々な様子です。

内廊下

こちらは、元々外廊下だったところを内廊下に取り込みました。

外廊下の沓脱ぎ庇

残った外廊下には、独立の庇とルーバーを取り付けました。床のインターロッキングも入れ替え。

増築部分の外観

こちらがメインの増築部分。屋根の勾配がとても薄いので、離れて見ると既存の洋瓦の屋根がはじめと変わらずほとんど見えています。そのためか、どこが増築されているのか分からないぐらい。綺麗になったはいいが、気にしていなかった元のままのところがついつい気になってきたよ。と園長先生。

後は工事事務所の撤去をして、綺麗に整えば終わりです。芝生の庭が緑に覆われるのを待つのが、今は楽しみ。来春からは「こども園」となります。

手で感じ、手で考える。

コンピュ〜タ〜に囲まれて〜。独立してからずっと設計図面はCADを使って描いている。それまで勤めの間はT定規に勾配定規を使ってせっせと図面を手描きしていた。今となると、コンピュ〜タ〜なしに設計の仕事をこなすのは心許ない状態になっている。手描きはアバウトなところも多いが、伝えたいことを伝えやすい。CADは正確に描けるが、正確ゆえに細かなことに気をとられ大切なところを見失う。そんなところにiPadが現れてちょっと様子が変わる。便利さに負けて基本の図面は相変わらずCADだけど、現場に入ると納まり図や打ち合わせ図は手描き図をスキャンしたり、直接iPadを使って手描き(風?)が増えるようになった。どことなく、自分なりにはバランスが取れている気がしている。いろんな意味で手数だけは増える時代の流れはそれなり素晴らしい。

コンピュ〜タ〜に向き不向きや好き嫌いもあって、今も手描きにこだわる設計者は案外多い。と言っても、手描きは手描きで得手不得手あるので、どちらが良いとは一概に言えない。そう分かりつつも、この仕事を始めるなら手描きからスタートするのが良いとやっぱり思っている。自分はまだまだ古いタイプなのかもしれない。そうした意図でないと思うが、建築士試験も未だ手描き。これが無くなったら、一度も鉛筆で線を引いたことがない設計者や建設従事者も現れるのだろう。

いらぬ懸念はエエ歳になった設計者の勝手な思いかと思い始めていた。がつい先日、現場の大工さんと立ち話をしていたらそうでもなかった。今の木造工事では、柱や梁の加工はほとんどがプレカットと呼ぶ機械加工による。専用のCADによって、それまで大工仕事の基本であった刻み仕事のほとんどがアレヨアレヨと寸分たがわぬ勢いで加工されていく。それはそれで見事なもの。最近は、3次元CADによって大工さんでないと出来なかった複雑な仕事も、難なくこなすようにもなってきている。若い見習いの大工さんを指して、あの子らは墨付けも刻みもやったことがないんだよね〜。大工はいなくなるよ。

和室押し入れのタテ枠を触りながら、コレ触ってみ、既製品の枠やけどちょっと膨れてるやろ。そのまま上を見上げ鴨居との突き合わせを指して、それが分からんとこうもピッタリならんのや。見事にくっついている。今の子は数字だけ追っかけて、隙間が出来てもなんでか分からんし、気にしよらん。そんなこと気にしとるからワシは手間かかるんやけどな。アハハ。

手で感じ考えないと分からない部分は、いくらコンピュ〜タ〜が良くなっても操作する人間次第。自分の手で描く図面に近づいたり離れたり離れたりする体感は、左手一つでズームイン/ズームアウトするのとは訳が違う。見た目のデザインだけなら、どちらでも良いのかもしれないが、本来必要な五感を使った仕事やデザインは手からしか生まれない。まだまだそう思い込みたいエエ歳になってきた設計者です。

渋すぎなアニメの聖地?

アニメーション「傷物語」公式hp-制作陣

年末に飛び込んできたプレゼン仕事をようやく終わらせ、結果は天任せにするとしてホッと一息しているところです。今回プレゼンを手伝ってもらったH氏とお昼ご飯を食べて雑談中、正月息抜きに観たアニメ映画「傷物語」を思い出しました。すっかり書くタイミングを逸しましたが、ある事にインパクトがあったので、改めて。

何に驚いたかと言うのは、メイン舞台の一つとなった建物でした。映像全体に渡り、非常に丁寧に背景が描かれた作品ですが、どこかで見たような既視感に襲われます。心象的に描かれた演出に相まって、どのシーンの風景も舞台装置のように象徴的な扱いになっています。その一つが、丹下健三「山梨文化会館」でした。映画を見ている最中にアレっ?なんか似てない?。。。いやいやソックリソノママ。と言っても実物を見たことが無く、昔むかし雑誌でチラッと見た記憶なので自信も無く。ヨメさんに小声で、たぶん丹下健三。。。って呟いていたのですが、後でネットで確かめてみると、やっぱりソックリソノママ。(もちろん、後で自慢)
ネットで誰かそこについて書いてないかと探しましたが、観たアニメも結構オタクな分野?なので、思うほどに見つかりません。ようやく見つけたのは建築とアニメを研究されている明治大学の森川喜一郎氏のツイートでした。
氏のツイートによると「傷物語」に出てくる丹下建築は「山梨文化会館」だけでなく「丹下自邸」も使われている。。。と。なんと!? 残念、そこに気づかないただの建築音痴でした。

最近のアニメでは敢えてロケ地がわかるよう丁寧に描かれることが多くなりました。西宮にも超有名な”聖地”があります。そんな流れの中でも丹下健三は渋すぎです。
確認すると映画はまだやっているようです。日に一本程度ですが、まだやっている人気アニメなのですね。。。も一回、行ってしまいそうです。

何より、こうして描かれ”残され”る丹下建築はやはり偉大です。

謹賀新年2016

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます

去年はあれよあれよと加速度的に時間が過ぎ、気がつけば大晦日を通り越し、お正月を迎えてしまった気分でいます。もう少し落ち着いて頭を使い、もう少し心穏やかに日々を過ごさないと、さらに加速し、あっという間に秒速3万キロになりそうです。

廣田神社(西宮)申っ子守

今年も、皆様にとって良い年になりますように。

ホントに引っ越しが始まってしまいました。

あと残すは全体工事の4分の1ぐらいでしょうか。

少しでも早く子供たちに落ち着いた生活をさせたい園の希望に押され、保育所増築の工事はあれよあれよという間に進み、本日は建設会社の社内検査。すべてが完成できた状態でありませんので、まだしばらくご不便掛ける有り様ですが、なんとか間に合ってきました。
細々手直しはもちろんありますが検査のあと、保育士さんたちの引っ越し準備は待ったなしでスタートしました。

増築保育室の様子既存部から増築保育室を見た様子

今回の増築では元々の部屋が4割増しほど奥深くなったので、部屋の明るさをずいぶん心配されました。今は冬の日差しと言え、以前よりサッシ面が広くなったことで中まで明るい様子に喜んでいただけたところです。写真のカウンターは、以前の腰窓部を敢えてそのままカウンターにして利用しています。

こどもトイレの入口0〜1歳児トイレの様子

こどもトイレは3か所あり、2か所は改修。写真は増築部に作った新設トイレになります。こども便器が並ぶと、それだけで楽しい感じになります。腰のタイルの帯は、3か所でそれぞれ色味を変えています。

夕暮れに増築部側から中を様子

秋口からの工事中、子供たちには既存の遊戯室を分割した仮の保育室などで我慢してもらいました。新年からは、ようやく広くなった保育室で子供たちの生活が始まります。
養生のシートがめくれた本日は、子供たちや保育士さんへのお披露目のような感じになりました。わ〜きれい!の声に応えるまでには、あともう少しです。

毎日が引っ越し中です。

引っ越し中

ただいま引っ越し中です。と書きたいところですが、少し前の現場の様子。
去年小さな倉庫棟をさせていただいた保育所の、今は増築工事の現場監理をさせていただいています。倉庫棟が終わった去年の暮れ頃から動き始め、年を明けて春頃から本格始動。詰まるところ夏休み返上で設計を進めた計画が、ようやくスタートしたとホッとするも束の間。大きな計画では決してありませんが、園の中に散らばった工事部分が一斉に動き始めると、アレモコレモと、毎日がこんな感じで日々変化の激しい現場に泡食っています。

地鎮祭の供物

秋晴れの地鎮祭が過ぎ。。。

掘削工事

気がつくとこんな感じで。

鉄骨工事

しばらくするとこんなことになり、一方で、

トイレ内装工事

こんなまで進んでいるところもあったりなので、目が回ります。
今はすでにサッシもついています。間仕切り枠の取り付けも進み、建具も家具も同時に打ち合わせ進行中だったり。徐々に出来上がる様を悠長に楽しむ余裕がありません。本日(祝日)でも、現場からの電話あり。。。
もう少し進めば、楽しそうに報告できるでしょうか。。。

びっくりポンやわ!KEIZO HOUSE

ともかくギョギョっと、スケールに圧倒された一昨日の休日。

石の彫刻家・牛尾啓三先生からのお誘いで、ドイツで参加された国際彫刻シンポジウムでの制作報告会に伺いました。会場は明治期の古民家で、先生の私設ギャラリー?です。

去年のうちから先生のフェイスブックで古民家を購入し、修繕する様子が時折紹介されていました。なにやらゴツそう。。。とだけ垣間見ていた訳ですが、この度晴れてお披露目?に参加させていただいた訳です。一緒に行ったヨメさんはテンション急上昇の様子。
何しろ報告会の会場は二階の100畳敷きの間? それを聞いただけで、なんじゃそれ?って具合です。元は両替屋?銀行?・・・商家との事ですが、スケールがデカすぎでした。頂いた資料に目を通せば、建坪120坪の母屋に蔵やらがくっ付いて延べ床だと300坪を超えています。二階の間は当時、今とは交通事情が違いますので旅籠がわりに使われていたそう。
いやいや土地の面積の間違いでは?と思いそうなぐらい大っきなお屋敷だった訳です。先生らしいと言ってしまうとそれまでですが、ともかくたまげました。

何よりこのお屋敷を所有しようと考える先生のスケールがデカすぎです。この後は、イベントの会場や海外からの来賓向けのゲストハウスにしたいのだそうですが、正月には一人で廊下を磨いていたとか、台風の時は心配で泊まりに来るのだとか。何とも気さくな人柄が、これからますますスケールを大きくする気がしてなりません。

竹田城址と生野銀山

竹田城

マチュピチュ …ただし日本の、に行ってきました。

折角のシルバーウィークを仕事だけで終わらせるのは余りにもったいなく、急な思い立ちで日本のマチュピチュと呼ばれる竹田城址に行ってきました。おかげで本日、一年に一度あるかなしかの筋肉痛になっています。。。。

雲海を見るには9時までとの密書から、朝4時半に出発。7時前には麓に到着するも既に早朝から攻め入る全国各地の武将たちに先を越され、目当ての駐車場には止められず、ようやく辿り着いた案内所にいる門兵たちに6時半ごろが一番綺麗でしたよと告げられ、泣く泣く朝の8時を回る登城とあいなってしまいました。
なんだかんだとそれでも雲海に囲まれた竹田城に来ることができたわけです。確かにもう少し早く到着できれば、さらに神秘的な風景に遭遇できたかもしれませんが、雲に包まれた城址を十二分に体験できて満足です。にしても、運動不足の身に選んだ山登りルートは結構きつかった。。。
雲海の見られるシーズンは、11月ごろまでだそう。登城にはいくつかのルートがありますが、多少は軽い山登りになります。ブームは過ぎたと思いますが、まだまだ観光客多し、下調べして行くのが吉です。

竹田城 パノラマ

 
 

さらに、

生野銀山 トロッコ列車の中

竹田城から下山して、お昼からは生野銀山に行きました。折角なのでついでと思って見つけておいた近辺の観光地ですが、いやコレがまた思いのほか迫力満点で時間を忘れて長居しすぎ、帰りは渋滞に巻き込まれすっかり夜となりました。近代化産業遺産に選定されているのも納得です。

ちなみにお昼は、この生野銀山の街、生野で名物ハヤシライスをいただきました。こちらもオススメです。いろいろお店があり、こちらも下調べ要?

生野ハヤシライス

それにしても今回行っての驚きは、竹田城下の竹田町も、銀山の生野町も、とても美しく整備されています。史跡も文化財も多いことは調べてみて分かりましたが、現地を訪れてさらに続けて行ってみたくなった名所がまだまだ沢山ありそうです。
正直これまで馴染みがない地域でしたが、朝来市の観光情報のホームページも充実しており、見ているだけで結構楽しくなってきます。

このままモヤリンピックで良いのかな。。。

ポップコーンマシンの車輪

2020年東京五輪に向けてトップクリエーター2氏を巡る一連の騒動は、新国立競技場にしても、エンブレムにしても、個人的にいつまでもモヤモヤした思いが拭いきれないでいます。しばらく前から何か書いてみようと思いましたが、なかなか考えも思いもまとまらず、ただダラダラと傍観していました。頼んだ人、作った人、選んだ人、見守った人、誰も晴れた気分に到底なれそうにない、この事態がどう収拾着くのか一国民には検討もつきません。

曲がりなりにも作る側の立場から少しばかり気になることがあります。
今回は建築とグラフィックデザインの成り立ちが人目に晒され、多少なりとも関心の的になりました。そのこと自体は良いことだと思うのですが、この騒動においては、他者から見るとその過程がとても懐疑的に伝わっていたことです。経済や利権や盗作や疑惑と言ったフレーズにかき消され、さらには不勉強な方々にまで好き放題揶揄され、デザインの善し悪しさえどうでもよく創作側の意見や主張はどこまでも添え物にしか見えないようになっていることでした。
両氏に対する見解はともかく、創作の立場に関わる方ならなんとも歯がゆいものを感じた方は少なくはないと思います。違うのかな。。。

挙げ句の果て両騒動の成り行きは、有無も言わさず再コンペとなりました。これにも正直、肩の力が抜けてしかたありません。ひ弱な私だと、創作の意欲がスッカリ無くなりそうです。

この際、新国立競技場にしても、エンブレムにしても、一度決まった両氏にもう一度頑張ってもらえばいいジャンと正直思います。その制作の過程に審議の公開なり一般参加の投票なりを加えてクリアにすれば、十分ではないのでしょうか?

両氏とも国を超えて評価されるトップクリエーターなのです。改めて依頼するのは、気持ち悪いことでしょうか?その人たちを信じてよくはないのでしょうか?
このまま時間が経ち、この騒動が忘れ去られる事になんとも言えぬ寂しさと共に危機さえも感じています。

 

小さな子供部屋の増築中(やや過去形)

NU+:金物工事1

つい先日にひっそりと小さな子供部屋の増築が完成しました。写真はその終盤、ここぞと言う金物工事をいつもお願いする Loop さんによる金物工事の最中です。お願いした階段や造作家具の一部になる部品を搬入して床の上に敷き並べると、プラモデルを作り始めて散らかしたおもちゃのようにも見えました。十分に、大人のオモチャです。
この部屋は2人姉妹の部屋となります。そう、下の写真は二人のベッドの骨組みです。普段はついついイカツい感じになりがちな金物ですが、今回はちょっとレトロな雰囲気で柔らかいイメージに仕上げようとしています。丸パイプを多用して、Loop さんと相談しながら進めました。

この増築の母屋にも、Loop さんに作ってもらった家具が点在しています。
完成は次の記事にて。

・・・随分あっさりで失礼します。あまりに久しぶりのブログにリハビリです。

NU+:金物工事2
NU+

春はやはり桜からスタートです。

夙川の桜 2015

冗談のひとつも言えずに4月になってしまいました。
明日からお天気が崩れそうな様子なので?、朝は回り道して桜見で事務所に行きました。結構大勢の人。サラリーマン姿のまま一眼カメラ向けてる人もチラホラ。親子連れもカップルも朝からすでにお弁当拡げてたり。シニアカメラマンのグループは相変わらずお行儀悪い。
春になっちゃいました。

夙川の桜 2015
夙川の桜 2015
西宮駅北側にある公園の桜 2015

貨物列車で Go!

貨物列車Go!

北陸新幹線の開通や寝台列車のラストランなど、鉄道の話題がしばらく前に続いていましたが、写真は今朝の事務所への行き道、何気ない日常のひとコマです。
歩道橋を渡っていると、目の前をゆっくりと貨物列車が通り過ぎようとしていました。貨物列車に郷愁のような魅力を感じて、走っている姿につい見入ってしまいます。何を載せて走っているのでしょう。
つづきの動画を凝視して、くれぐれも目を回さないようにご注意ください。

スズメ蛾その後、自然の驚異。

ハエ〜〜〜!

去年末頃の記事「スズメ蛾とイモ虫の来襲」から、どうも虫ネタが続いて、一体ナニをやっているのかとお叱りをいただきそうだが、輪をかけてさらに。
昆虫好きでない方は、お控えください。念のため、私も特別に昆虫好きではありません!

捕獲したイモ虫をサナギにしたことは年末最後の記事にこっそり書きましたが、この頃少し温くなってきたこともあってお昼頃、土をかぶせたサナギを入れている円筒の生CDケースを持ち上げ、もう少しかな〜なんて呑気に覗いてみたら、なにやら羽の生えた黒めの生き物がうごめいているのに気がついた。しかも2匹!。
見つけたすぐ、理解不能です。なんで?。ガじゃない???。そ〜と蓋を開けてみたら、どう見てもハエ!。しかも手を合わせこすりながら首をかしげてコチラを見、逃げもしない。で観察を始める、始めハエと思えるのにタイムラグがありました。そりゃそうです。去年イモムシが土の中に潜っていく姿をしっかり観察していたのです。まるまる太ったイモムシが一生懸命潜っていったのでした。なんで、ハエ?。

イモムシに寄生するハチのことは読んでいましたが、ハエ?。調べるとハエも寄生するんですね。一体いつから????、イモムシのサナギの中で越冬したということでしょうか?

こうなると、流石にサナギの状態も気になるわけですが、潜っているはずのサナギは2体。恐る恐るひっくり返してみると、ひとつはネットでも見ていたサナギそのものの姿。もうひとつは黒ずんでなにやら割れている感じ。それと、ひっくり返した拍子に見慣れない丸粒が幾つか。そ〜ハエのサナギです。おいおいおいおい!って感じでした。
なんか、ナマ自然番組見てる気になってきました。自然の驚異です(≧∇≦)!

そんな訳で、さらに写真。お好きな方は拡大してご覧ください。我が家のハエ!一応、セピア調です。

気を取り戻して、おそらく無事の一体をCDに返し、さらに経過を見守ります。
無事の羽化を祈るばかり。
一体ナニをやっているやら。

対談「日本の伝統建築の 真|行|草 」

大工館への道すがら

昨日、竹中大工道具館の講演会に行ってきまた。「日本の伝統建築の 真|行|草」数奇屋建築の研究と設計で有名な中村昌生先生と数奇屋建築の施工で有名な中村外二工務店・棟梁の升田志郎氏の対談です。
いつもと違って沢山の方が来られるだろうなと思いつつ、会場に15分前に着きましたが時遅し。すでに溢れんばかりの人だかりで、三時間の講演をずっと立ち見で拝見するはめになってしまいました。

普段、数奇屋建築を見学に行っても、なんとまあ手間の掛かった仕事だろうか。一体いかほどの時間が掛かるのだろうか。はては、こりゃ〜いくらあっても出来んとまで考え及ぶのですが、実物を目の前に大胆かつ細部に至り精緻な仕舞を見ても、その仕事の実際や過程、大工を始めとする職人さんの知恵や技術を自分の中に置き換えるには想像しがたいものがあります。「日本の建築は?」と聞かれたら、多くの人は数奇屋もイメージすると思うのですが、同じ建築の中にあっても自分が普段関わる仕事とは大きくかけ離れた次元のものに見えてしまいます。できあがった建物だけでなく、そのできるまでの過程を含めて、全てが創作の世界にあるよう思えるのです。
そんな創作の世界の一端をお二人の対談の中から、少し身近になったように感じるのは甚だ勘違いかもしれませんが、お許しください。

日本の伝統建築の 真|行|草

和建築や数奇屋の世界は建築に関わる人なら多かれ少なかれ気になるものです。これまで竹中大工館のセミナーに幾度も来て、初めて建築関連の友人数人に会いました。また、200人定員だったところ300人になっているのでは?と思える盛況ぶりです。それだけ関心の高さに圧倒されます。踏み入れることのなかった世界に、思い憧れる人も多いのでしょう。僕自身もその一人です。
20年振りでないかと思う会場で再会した友人の一人は、四十を過ぎて踏み入れ始めたと少し話をしてくれました。儲からんけど楽しいよと笑いながら話をしていましたが、なかなかできることでない気がします。陰ながら応援したいと思います。

たゆまなく流れる何かを感じる。 そんな講演会でした。

熱海「起雲閣」に行ってきました。

お宮の松/貫一・お宮の像

正月のコトで恐縮ですが、熱海へ家族旅行に行ってきました。その際、熱海の三大別邸と称されるうちのひとつ「起雲閣」が開館していたので見学してきました。見応え十分です。NHK連続テレビ小説「花子とアン」で登場する九州の石炭王・嘉納伝助の屋敷として使われていたそうですが、見学のときは全く気づいてなかったです。(笑)

大正の間に海運王やら鉄道王によって、大きな日本家屋の別荘に始まり敷地の拡張ととも日本庭園を取り囲むよう洋館二つがその後に建てられました。戦後になって所有者も変わり旅館として使われてもいました。大正ロマンとでも言うのでしょうか、和・洋・中・その他イロイロのいろいろな建築様式やデザインが不思議な調和をもって混在しています。ぐるぐる廻っているうちに、なんとも言えないタイムスリップ感を味わえるのが魅力的です。
昭和の文豪が多く宿泊する名旅館でしたが平成11年に廃業、そののち熱海市が取得し有形文化財となって今は観光名所として公開されています。

起雲閣 続きを読む

今年の始めも鯛みくじから

鯛みくじ

西宮神社の十日えびすに昨日行ってきました。年々出店の数も少なくなって、今年もさらに減ってきた気がします。とんでもない人混みと延々と屋台の続いていた初めて「えべっさん」に来た時の驚きは無くなってしまい、ちょっと寂しい気もしますが、それでも大勢の人で賑わっていました。
そこはともかく、我が家では毎年恒例になった鯛みくじ。さて今年はというと、開いてみたらムフフっという事で喜んでおります。みくじの締めくくりに「・・・ただ思い上がらぬようにしなさい 」とありますから、これに安心せず今年もしっかりやっていきたいと思います。

謹賀新年2015

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あけまして おめでとう ございます

年末についつい意地になって描いてしまった年賀状イラスト。ハガキ1枚に詰め込んだら窮屈な感じになってしまったので、1枚+4枚セットにしてしまいました。
このお正月はにお出掛けの予定がなければ、おコタでほっこり色塗りでも楽しみませんか。それぞれダウンロードできるようにしました。ハガキでもコピー用紙でも印刷してお楽しみくださいませ。
本年もよろしくお願い申し上げます。

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アルコールランプで忘年会

友人の手作りアルコールランプ

すっかり年末になってしまいました。
例年になく少し時間ができたので昨日は雑然となった机周りを片付け、昼過ぎまで真面目に年末のお掃除。玄関引戸や窓のガラスが透明感を取り戻し、部屋が心なしか明るくなった気がします。夕方から、大学時代の友人夫妻とプチ鍋忘年会。今回は他メンバーの都合がつかず、少人数で落ち着いた年末行事となりました。
登山とものづくりの好きな友人は、ウチの嫁さんのためにロープで作ったストラップとアルミ缶で作った手作りのアルコールランプを披露。素人仕事に思えない出来栄えにワイワイ話が盛り上がり、ランプに火を灯して美味しく楽しいコーヒーをいただきました。この友人は毎年楽しい趣向を考えてみんなを驚かせてくれます。ありがたいばかりです。

ところで、前回記事の捕獲したイモ虫3匹は、しばらく飼育しうち2匹はCDケースに用意した土に潜り現在事務所内でサナギ中です。残念ながら1匹は、体力不足が原因なのか土に潜れずお亡くなりになってしまいました。2匹が春になって無事羽化してくれるものかどうかさっぱり分かりませんが、とりあえず来春の楽しみの一つとなりました。

良い年をお過ごし下さい。

スズメ蛾とイモ虫の来襲

迷い込んだスズメガ

しばらく前に事務所に蛾が舞い込んできた。そのまま部屋の中で見失い、2〜3日して現れたところを捕獲。寒さのせいか少し弱り気味なので、そのまま縁側に放してやった。蛾は嫌われがちだが、スタイルは蝶よりもカッコイイ。

しばらく前から玄関先のトネリコが病気なのか虫食いなのか、葉っぱが縮れたようすになっていた。忙しさにそのまま、気付いたら結構な広がりに思わず心配になり病害や害虫のことを調べてみた。直ぐに分からなかったが、取り急ぎ痛んだところを切り取ってやろうと触り出したら。。。でっかいイモ虫がいるではないか!思わずのけぞった。7センチくらいはあろうか。さらに丹念に見ると、さらに2匹。そりゃ〜鉢植えのトネリコに、こんなデカ物3匹もいたらひとたまりもない。ここまで成長できたところを申し訳ないが、こちらも捕獲。しかし、なんでまたこんなところに。。。まだちっちゃいのがいるかもしれないが、ともかく原因は突き止めた。
やれやれである。

トネリコにいたイモ虫

そのあと、ネットで蛾のことやら調べてみところ、たぶん、、こいつらはスズメガと言われる種類ではなかろうか。山芋の葉を食い散らすことが多いらしく、トネリコに着くのは珍しいと書いている記事も見られた。幼虫のイモ虫はでっかいものだと10センチくらいにもなるらしい。ただ、噛みつく事も毒も持たないそうで、カワイイ〜と飼育して楽しんでいる方もいられるようだ。
特別嫌うわけではなかったけど、このままの調子だとトネリコが弱りかねない。さらに道端なので、見栄えがどんどん貧弱に汚くなるのは、ご近所さんにも来客さんにも印象よろしくもないので、楽しめる余裕もなく仕方なし。

ということで最後に、打ち合わせ先の保育所でみつけた遊具テーブル。

保育所のテーブル遊具

けっこう似てたり。

維新派「透視図」を観てきました。

クロワッサンサーカスの綱渡り

いきなりですが、写真は「維新派」の場面でありません。大阪を拠点とするパフォーマンス劇団「維新派」の公演を観に行ったところ、帰り際の会場外でやっていたサーカス団の一幕です。そんな事は知らず、なにやら周囲のどよめきにふっと気がつくとすぐ上を歩いてました。ビックリ。なにやってんの〜て感じで、盛り上がってました。

もちろん「維新派」の劇も面白かったです。いつもの通り野外に設置された仮設建築の舞台と客席、大掛かりな舞台装置、少ないセリフも心象的、音楽一体の独特な集団パフォーマンスが基本です。ストーリーは正直あるようなないような分かりづらい演劇?なので、ご存知ない方にどうにも説明の難しいところすが、我が家では毎年ごとの公演を都合あえば行くようにしています。今回は大阪中之島の川べりでの舞台設置です。
白塗りの団員の演じる姿に昔は泥臭くきな臭い感じがありましたが、洗練なのか時代の流れなのか団員の姿に変わりはないのに印象がモダンな感じに変わってきました。それが良いか悪いかは観る人の感度にもよりますが、個人的にはどことなく物足りなく寂しく感じていたところ、ところが今回は2時間あまりの公演の間に少しも飽きることのない、舞台上の移り変わりに心地よささえ感じました。動かない舞台と動く団員がひとつになった印象さえします。劇終盤には舞台一面にいつの間にか水が張られ、舞台が設置されている川辺から舞台奥に広がる安治川にそのまま繋がっているかの錯覚さえも起こしました。現実から幻想の世界に見事に連れ込まれた見事な演出に圧巻です。

たまたま気がつけば、随分見続けている「維新派」ですが、また来年が楽しみになりました。最後にまた「維新派」とは無関係の動画をお楽しみください。

イレギュラーな気もする信楽探訪

狸庵の超巨大タヌキ。コレ、陶器です。大きいの5メートル近くあります。

前回の記事で「大スズメバチの焼チュウと日本蜜蜂のハチミツ」をもらった機会に、信楽にあるその友人のアトリエに今週始め行ってきました。彼の仕事場に訪問するのは初めてのこと。前日まで晴天だったのに、まるでおテントウ様が狙ってきたかように不思議な雨の一日となりました。

スズメバチ焼酎は実のところ何がどう違うのかよ〜分かりませんでした。強烈と書いてきた4年ものがどんなものなのか。スズメバチエキスは次の機会としてそれよりも、一緒に送ってくれたハチミツはそれはそれはとてもとても美味しいのでした。なんと言うのか森の香り。こんなにもスッキリしたはちみつは初めてです。
信楽に着いて最初に案内してもらったのは、彼の飼育しているミツバチの巣箱。スズメバチに襲われた例の巣箱です。彼は山裾に昼寝用の民家を借りて、その庭先に5ケースほど巣箱を置いていました。巣箱のそばにぶら下がっているペットボトルはスズメバチ用のトラップだそう。その当日、網でスズメバチを捕まえては焼酎に漬け込んでいたのだそうだ。ワイルドな自然生活を満喫しているなあ。

巣箱見学の後、昼食に。案内してもらったのは「天下一品」。信楽に来てまでわざわざラーメンと侮るなかれ、古民家を改装したテンイチなのです。しかも座敷で靴脱いで食います。ただそれだけですが。。。お店は信楽の駅前からは結構離れて、しかも表街道から逸れた村の中、車でないと辿り着けそうにないところにありました。プレミアム感たっぷりです。行くときは、下調べを必ずしたほうが良いです。

昼食後、さらに連れてもらったのが、信楽に来たなら外せない狸の店。数ある中でのおすすめ店「狸庵」。り・あ・ん と呼びます。狸好きの中で「通」な店だと案内されたのですが、入ってみればその意味が分かりました。個性豊か、表情豊かな狸がところ狭しと並んでいます。信楽の狸に持っていたイメージを超越しています。これはもうアートとしか言えない。
小さなタヌキでも、ちょっとええな。と思えば結構なお値段します。観光ついででなく、その気で買いに来ないといけない感じさえします。信楽に行く機会には覗いておいて後悔ありません。

とまあ、なにやらまとまりないままでしたが、ようやく友人のアトリエに到着して一息つきました。なんだかんだと、彼の時間を半日頂いてしまった。
帰りもいろいろと案内してくれました。気つかってもらって、ほんとスンマセン。とっても楽しめました。

大スズメバチの焼チュウと日本蜜蜂のハチミツ

大スズメバチの焼チュウと日本蜜蜂のハチミツ

信楽で立体造形をやってる友人から、写真の2品が送られて来た。
彼が趣味でミツバチを飼ってるのは、2〜3年前に展覧会に訪ねたときに聞いていたことだが、最近そのミツバチの巣がスズメバチに襲われたことを聞いた。で、スズメバチ退治のあとに捕まえたスズメバチで作った酒があるから送ってやると言うので、それならハチミツもくれと返事したら、本当に送って来た。

ハチミツは糖度が少し低いので発酵するかもしれません。通常のモノは常温でも3年とか5年とかいいます。はじめて日本蜜蜂のハチミツを食べたときは、ハチミツがこんなに美味い物かと思いました。

信楽で畑の土地にミツバチの箱が2つ有るのですが、しばらくほったらかしにしていたら、スズメバチが占拠していました!
それまではミツバチが出入りしていた風景が2日前にいくと一転!異様な感じでした。慌てて装備に着替えスズメバチ対決。20匹くらいの小型のスズメバチを捕獲しました。一群のミツバチは全滅。もう一群は強群だったので、かろうじて生き残り守りぬいていました。熱殺でスズメバチが数十匹ころがっており、当然ミツバチもその何倍も山盛りになって終わっていました。スズメバチ対決で網を使って捕 らえたスズメバチは焼酎に入れスズメバチ酒になります。ナカナカです。過去の4年物が強烈過ぎで、今回のものとブレンドすると飲み易いかも。
さて大スズメバチの焼チュウへの入れ方ですが、まず網で捕らえます。そして予め口の大きなビンに焼チュウを入れておきそれに網をかぶせます。ハチは上に飛びますから網の上に上がって来たところを指で弾いて下のビンに落とし込み焼チュウで溺れて鎮静します。時々網から逃げて怒って向かってきます。
だそうだから、どっちも貴重なこと間違いない。身を挺して作る酒だから、頂くしかあるまい。
送られた瓶を開けたらヨメさんが顔をしかめて遠くにやろうとしたものの、スズメバチをこんな間近に見る事もないから、ごっつうキレイな〜と、それはそれで感心していた。
今晩頂いてみることにする。

内覧会|伊礼智「自然につつまれる家」

自然につつまれる家

日曜日、設計仲間からのお誘いを受けて住宅の内覧会に出掛けました。
設計は伊礼智氏。小さな住宅を数多く手がける建築家さんです。雑誌や本では良く拝見していますが、実作を拝見するのは初めて、とっても気になっていた建築家さんの一人なので、楽しみにしながら伺いました。

この日はお天気も良かったので、いつまでもぼ〜っと出来そうな居心地でした。
今回拝見した住宅は、施工された松彦建設工業さんのモデルハウスとして建てられています。左官を得意とされるだけあって、内も外も多くは左官仕上げ。併せて吉野の杉や檜がふんだんに使われ、久しぶりに爽やかな落ち着いた住まいを拝見した気がします。
写真で見たイメージと実際にうける印象はなかなかピタッとはいかないものです。想像以上に良く感じるときと、がっかりしてしまう時があります。今回は前者でした。こうした機会を逃さず実物を体験することは、やはり大事ですね。ようやく伊礼氏の手がける物件を実感できたこと、且つがっかりしなかった事で、後に本で拝見する時にはずっとリアルに想像できそうです。

楽しみが増えた気がします。

タタミとショウジは和のものか?

モダンなテキスタイルの畳

まだ家具の無い広いリビングダイニングの一画に畳が入った。畳と言うより、TATAMIな感じ。監督さんが探して来た一風変わった畳のサンプルを見た時、色とりどりで見た事のない柄の切れ端が面白いと思って採用してみたのだが、いざ敷き込まれた様子を見ると、なんとも不思議な感じがした。化繊で織り込まれた畳は、写真で見るよりもずっと艶っぽい。

さらに同時に入っていた障子。てっきり和紙をラミネート加工している強化障子紙を貼った障子だろうと思っていたら、なにやら随分と紙の張りがよく見える。強化障子紙だと本来の障子紙のように伸び縮みがないので、紙のようにはならず、どうしてもたわみが出てしまうのが普通。ところが一見してピンと貼れた感じに見えるので、上手に貼れているな〜と感心していたらなんのことは無い。つや消しの白い塩ビ板そのものだった。思わず自分の目の不確かさに笑ってしまった。これは、SHOJI。

この二つの「和」の2大アイテムが入ったにかかわらず、「和」な感じがまるでしない。部屋は大部屋に続いて白いクロスで巻かれているので、和な感じが少ないのは分かっていたけど、これまで紙障子と畳を添えると、どことなく和に切り替わる気がしていた。しかし、今回はことごとく感じない。不思議。

アクリルの障子

大河ドラマでしばらく前に、秀吉の金の茶室が披露された、割れた茶碗の利休もいらしゃる。その当時、建築をする時に和だとか洋だとかの感覚はあったのだろうか。海外との交易があったにせよ、今のように使い分ける感覚は果たしてどのくらいあったのだろう。
また、和室と言えばどことなく「利休」よりな侘び寂びイメージが、本来な気がついしてしまう。それでも、同時にあった金の茶室もまた和と捉えるように思う。考えれば、いい加減なものだ。

そんな事を思いめぐらせてみるが、目の前にある和室が何とも色っぽい。

窓からの風景が良ければ許される不思議

窓の向こうにも

建築の設計をしていれば、ここはビューウィンドウなどと窓からの景色はそれなり気にしているものです。計画前の敷地に立って、あちゃらの景色は抜群やな〜、こちゃらは隣に覗かれそうだけど捨てがたい。窓を工夫してなんとかならんかいな。。。ぶつぶつ。と唱えながら図面に向かっているものです。
この高台にある住まいでは敷地に立つまでもなく(ちゃんと立ちましたが)景色が抜群であったことは理解していたつもりでした。そのつもりで窓から離れて見たこの風景は、実は自分の想像には無くとても不思議に見えました。そう360度好きなように見ていた風景とはまるで違っていたのです。あまりに拡がっていた風景を目の前に、空や地面を窓に切り取られた風景まで想像が及んでいなかったことに気がついたところです。
ちゃんと立てていなかったと言う事ですね。設計者としては盲目かも。
それでも、窓からの風景が良ければ許される不思議です。

レモンティー小屋の完成です。

パノラマな青空でした
最初の訪問客は、どうやら近所のアマガエルでした。
昨日に完了検査を終了し、無事に完成しました。なにしろ倉庫なので厳しい予算でしたが、地元の工務店さんのがんばりで何とも愛らしい小屋になりました。感謝です。

正面の芝生の園庭は、ほぼ南向きで日陰になるところがあまりありません。今の時期には、子供達のちょうど良い逃げ場になりそうです。
コチラはと言うと、鮮やかな緑にちょっとしたリゾート気分?な現場を体験させて頂きました。もう少し続いてくれると良かったのに、、、残念。