柱状改良工事

柱状改良工事

 地鎮祭を終えた住宅の工事が始まりました。まずは、柱状改良工事が行われるので、立会に伺いました。

 柱状改良工事は住宅の地盤補強として、一般的な工法です。
 でっかいドリルで地面に孔を掘り、セメント系固化材を現地の土と混合して埋め戻しながら柱状改良体を建物下に分散して配置します。地下水位が低ければセメント材だけ使った乾式、高ければ水を加えながらセメント材をミルク状にして混ぜ合わせる湿式が選ばれます。
 地盤調査の結果を見ながら工法と深さは決定されますが、今回は乾式で深さは3M弱で済みました。柱状改良工事で可能な深さは8Mくらいまで。その深さまでに地耐力の得られない場合は、鋼管杭などの工法に切り替わっていきます。

 作業の方が、頻繁にドリルの傾きを確認している様子が印象的でした。今回は浅く済んだこともあり、26本の施工が昼過ぎごろには終了しそうです。
 棟上げは梅雨が過ぎる時期を見越しての工事予定ですが、なかなか来ない梅雨が延びないことを祈るばかり。

柱状改良工事
掘削・アースオーガーの傾き確認
柱状改良工事
まっすぐ掘り出し中
柱状改良工事
固化材を混合して埋め戻し
柱状改良工事
施工後の様子
柱状改良工事
柱状改良工事

晴天恵まれ、地鎮祭は無事終了。

地鎮祭

 施主さんのご家族が集まっての地鎮祭は、久しぶりな気がします。1週間ほど前まで敷地は雑草が生い茂っていましたが、今日の地鎮祭を控え、工務店の監督さんに手伝ってもらいながら草刈りを済ませ、今はスッキリしています。
 上棟式もやりたいな〜。上から餅を蒔くんですかね〜。
 今日の晴れやかな空に、無事の完成を祈りました。

地鎮祭

杭工事

 どことなく工事記録的な記事を書かなくなってしまってずいぶんなりました。令和になったことだし、もすこし建築士ブログらしく進めてみたいと思います。

 今、町工場の設計監理をさせて頂いています。しばらく前に地鎮祭を済ませ、今週から杭工事が始まりました。

 今日は、杭工事開始前の立会をして来たところです。今回、地盤調査で確認している支持地盤は地下およそ23メートル下の砂礫層。まず本番と別のカ所で試験堀をします。監理の内容としては、支持地盤の深さの確認、サンプルによる地層の確認、電流計による地層状況の確認、杭の目視確認、始めの本番杭の作業手順の確認といったところになります。
 実は、杭工事の立会は初めてでした。これまで運良く? 地盤には恵まれていたようです。杭の立会って?となり、前の晩に建築監理の教則本を拾い読みしておきながら今朝現場に向かいました。

 現場では、杭工事会社の担当の方からひとつひとつ丁寧に説明をしていただき、必要な内容も概ね網羅できていることを確認できました。
 ただこうした立会をしてもすべての作業工程を確認できる訳でありません。あくまで抽出によるサンプル確認ですから、その後のひとつひとつの作業においては工事に携われる方皆さんを信じるしかないところがあります。ましてや杭工事や基礎工事は地中に埋もれると、ほぼ以後は確認のやりようがありません。

 担当の方は、こちらからの具体的な質問、素朴な質問について明確に答えていただけました。そうしたやり取りにきっちりしていただけると、心情的にはつい安心してしまいます。逆に、欲しい答えが返ってこないとき、事務所に戻っても風呂に入っても、布団に入ってもモヤモヤ〜としています。

 今回改めて思ったこと。
地面と言うものは、つい固いものと思いがちです。こうした杭工事や地盤改良に立ち合うと、実はそうで無いことがよく分かります。今回の杭は総称では支持杭と呼び、地面深くの建物荷重を支持できる層まで柱を伸ばす工事です。支持されるまでの層は粘土であったりしますが、掘削ドリルは回転させるまでもなくストンと沈んでいきます。それを考えると地表に立つ建物は四角い立体物ですが、その支持地盤まで細〜い脚で建っているようなもの。なんだか実は白鳥の湖のバレリーナのようなのです。

お別れ前のひな祭り

ひな祭り2

ひな祭りの前日に保育所増築工事の最後の検査を終了し、ようやくホッとしたところ。あとは竣工図面と若干の書類提出で、すべての業務が終了となります。

当日の現場検査の最中は金魚の糞みたいにい検査員について歩いているわけで、周りの様子があまり目に入っていなかったのですが、検査後に改めて園内を見て回ると足元に色とりどりのお人形が。。。検査が終わったすぐに、飾られたのでしょう。手作りのかわいらしいお雛様とお殿様。
(「お内裏様」は、実は童謡歌詞の間違いだそうです。。。wikipedia

工事が終わってしまうと保育所に通うこともすっかり減ってしまいます。こんな風景を見る機会がなかなか無いと思うと、無事終わって嬉しい反面ちょっと寂しい気分になります。

ひな祭り3
ひな祭り1

引っ越しもすっかり終わって準備万端。

増築工事の保育園は昨日、無事に完了検査が終了しました。午前は基準法上の検査、午後は消防検査。いつでも使える準備が整っています。というか、もう半分使っています。。。

消防検査。何してるのかな。

子供達が半分使っている中での検査。行く先々で検査員が子供らに挨拶。大の大人がぞろぞろと、何をしているの?消防士さんに興味深々な様子です。

内廊下

こちらは、元々外廊下だったところを内廊下に取り込みました。

外廊下の沓脱ぎ庇

残った外廊下には、独立の庇とルーバーを取り付けました。床のインターロッキングも入れ替え。

増築部分の外観

こちらがメインの増築部分。屋根の勾配がとても薄いので、離れて見ると既存の洋瓦の屋根がはじめと変わらずほとんど見えています。そのためか、どこが増築されているのか分からないぐらい。綺麗になったはいいが、気にしていなかった元のままのところがついつい気になってきたよ。と園長先生。

後は工事事務所の撤去をして、綺麗に整えば終わりです。芝生の庭が緑に覆われるのを待つのが、今は楽しみ。来春からは「こども園」となります。

ホントに引っ越しが始まってしまいました。

あと残すは全体工事の4分の1ぐらいでしょうか。

少しでも早く子供たちに落ち着いた生活をさせたい園の希望に押され、保育所増築の工事はあれよあれよという間に進み、本日は建設会社の社内検査。すべてが完成できた状態でありませんので、まだしばらくご不便掛ける有り様ですが、なんとか間に合ってきました。
細々手直しはもちろんありますが検査のあと、保育士さんたちの引っ越し準備は待ったなしでスタートしました。

増築保育室の様子既存部から増築保育室を見た様子

今回の増築では元々の部屋が4割増しほど奥深くなったので、部屋の明るさをずいぶん心配されました。今は冬の日差しと言え、以前よりサッシ面が広くなったことで中まで明るい様子に喜んでいただけたところです。写真のカウンターは、以前の腰窓部を敢えてそのままカウンターにして利用しています。

こどもトイレの入口0〜1歳児トイレの様子

こどもトイレは3か所あり、2か所は改修。写真は増築部に作った新設トイレになります。こども便器が並ぶと、それだけで楽しい感じになります。腰のタイルの帯は、3か所でそれぞれ色味を変えています。

夕暮れに増築部側から中を様子

秋口からの工事中、子供たちには既存の遊戯室を分割した仮の保育室などで我慢してもらいました。新年からは、ようやく広くなった保育室で子供たちの生活が始まります。
養生のシートがめくれた本日は、子供たちや保育士さんへのお披露目のような感じになりました。わ〜きれい!の声に応えるまでには、あともう少しです。

毎日が引っ越し中です。

引っ越し中

ただいま引っ越し中です。と書きたいところですが、少し前の現場の様子。
去年小さな倉庫棟をさせていただいた保育所の、今は増築工事の現場監理をさせていただいています。倉庫棟が終わった去年の暮れ頃から動き始め、年を明けて春頃から本格始動。詰まるところ夏休み返上で設計を進めた計画が、ようやくスタートしたとホッとするも束の間。大きな計画では決してありませんが、園の中に散らばった工事部分が一斉に動き始めると、アレモコレモと、毎日がこんな感じで日々変化の激しい現場に泡食っています。

地鎮祭の供物

秋晴れの地鎮祭が過ぎ。。。

掘削工事

気がつくとこんな感じで。

鉄骨工事

しばらくするとこんなことになり、一方で、

トイレ内装工事

こんなまで進んでいるところもあったりなので、目が回ります。
今はすでにサッシもついています。間仕切り枠の取り付けも進み、建具も家具も同時に打ち合わせ進行中だったり。徐々に出来上がる様を悠長に楽しむ余裕がありません。本日(祝日)でも、現場からの電話あり。。。
もう少し進めば、楽しそうに報告できるでしょうか。。。

小さな子供部屋の増築中(やや過去形)

NU+:金物工事1

つい先日にひっそりと小さな子供部屋の増築が完成しました。写真はその終盤、ここぞと言う金物工事をいつもお願いする Loop さんによる金物工事の最中です。お願いした階段や造作家具の一部になる部品を搬入して床の上に敷き並べると、プラモデルを作り始めて散らかしたおもちゃのようにも見えました。十分に、大人のオモチャです。
この部屋は2人姉妹の部屋となります。そう、下の写真は二人のベッドの骨組みです。普段はついついイカツい感じになりがちな金物ですが、今回はちょっとレトロな雰囲気で柔らかいイメージに仕上げようとしています。丸パイプを多用して、Loop さんと相談しながら進めました。

この増築の母屋にも、Loop さんに作ってもらった家具が点在しています。
完成は次の記事にて。

・・・随分あっさりで失礼します。あまりに久しぶりのブログにリハビリです。

NU+:金物工事2
NU+

タタミとショウジは和のものか?

モダンなテキスタイルの畳

まだ家具の無い広いリビングダイニングの一画に畳が入った。畳と言うより、TATAMIな感じ。監督さんが探して来た一風変わった畳のサンプルを見た時、色とりどりで見た事のない柄の切れ端が面白いと思って採用してみたのだが、いざ敷き込まれた様子を見ると、なんとも不思議な感じがした。化繊で織り込まれた畳は、写真で見るよりもずっと艶っぽい。

さらに同時に入っていた障子。てっきり和紙をラミネート加工している強化障子紙を貼った障子だろうと思っていたら、なにやら随分と紙の張りがよく見える。強化障子紙だと本来の障子紙のように伸び縮みがないので、紙のようにはならず、どうしてもたわみが出てしまうのが普通。ところが一見してピンと貼れた感じに見えるので、上手に貼れているな〜と感心していたらなんのことは無い。つや消しの白い塩ビ板そのものだった。思わず自分の目の不確かさに笑ってしまった。これは、SHOJI。

この二つの「和」の2大アイテムが入ったにかかわらず、「和」な感じがまるでしない。部屋は大部屋に続いて白いクロスで巻かれているので、和な感じが少ないのは分かっていたけど、これまで紙障子と畳を添えると、どことなく和に切り替わる気がしていた。しかし、今回はことごとく感じない。不思議。

アクリルの障子

大河ドラマでしばらく前に、秀吉の金の茶室が披露された、割れた茶碗の利休もいらしゃる。その当時、建築をする時に和だとか洋だとかの感覚はあったのだろうか。海外との交易があったにせよ、今のように使い分ける感覚は果たしてどのくらいあったのだろう。
また、和室と言えばどことなく「利休」よりな侘び寂びイメージが、本来な気がついしてしまう。それでも、同時にあった金の茶室もまた和と捉えるように思う。考えれば、いい加減なものだ。

そんな事を思いめぐらせてみるが、目の前にある和室が何とも色っぽい。

窓からの風景が良ければ許される不思議

窓の向こうにも

建築の設計をしていれば、ここはビューウィンドウなどと窓からの景色はそれなり気にしているものです。計画前の敷地に立って、あちゃらの景色は抜群やな〜、こちゃらは隣に覗かれそうだけど捨てがたい。窓を工夫してなんとかならんかいな。。。ぶつぶつ。と唱えながら図面に向かっているものです。
この高台にある住まいでは敷地に立つまでもなく(ちゃんと立ちましたが)景色が抜群であったことは理解していたつもりでした。そのつもりで窓から離れて見たこの風景は、実は自分の想像には無くとても不思議に見えました。そう360度好きなように見ていた風景とはまるで違っていたのです。あまりに拡がっていた風景を目の前に、空や地面を窓に切り取られた風景まで想像が及んでいなかったことに気がついたところです。
ちゃんと立てていなかったと言う事ですね。設計者としては盲目かも。
それでも、窓からの風景が良ければ許される不思議です。

レモンティー小屋の完成です。

パノラマな青空でした
最初の訪問客は、どうやら近所のアマガエルでした。
昨日に完了検査を終了し、無事に完成しました。なにしろ倉庫なので厳しい予算でしたが、地元の工務店さんのがんばりで何とも愛らしい小屋になりました。感謝です。

正面の芝生の園庭は、ほぼ南向きで日陰になるところがあまりありません。今の時期には、子供達のちょうど良い逃げ場になりそうです。
コチラはと言うと、鮮やかな緑にちょっとしたリゾート気分?な現場を体験させて頂きました。もう少し続いてくれると良かったのに、、、残念。

白いだけで許される不思議

白い壁と梁の見えた天井

特別な家でもなんでも無くても、無造作にも見えた石膏ボード下地の天井と壁が漆喰だろうが、クロスだろうが、白く包まれるとそれだけで、なんとな〜くそれらしくなって、なんとな〜くイイ感じがしてくる。さらに、窓の向こうにイイ景色が見えたりすると、それだけでOKを出してしまいそうになる。
ここは高台の1階、2階の眺望はベリーグッドであったりします。

屋根に上ればパノラマでした。

建前中

先週末に一軒棟上げ。今日は午前中から、屋根と外壁工事の現場打合せで一日終わり。事務所に帰って、思わず中元でもらったビールに手が伸びる。
施主さんは、屋根に上って天体観測をするのだそうです。昼間は堪りませんが、夜空は気持ちが良さそう。

パノラマな風景

おいしい紅茶はレモンティー

棟上げ

昨日から保育所のちっちゃな倉庫棟の棟上げでした。去年の暮れくらいからボチボチと進み、ようやく棟上げを向かえたところです。つい先日の台風に怯えた日が嘘のように、焦げ付くような強烈な日差し。屋根に上る大工さんはたまらんです。ちっちゃいけど、大屋根の片側は子供達の遊び場になります。夏前に出来ていれば一番良かったのですが、コレばかりは仕方ありません。

今朝は、年長の子供達が揃って棟上げ式をしました。お坊さん姿が園長先生です。園長先生のお経?をお行儀よくじっと聞いていたのですが、あまりの暑さで建物陰に退散の一場面も。式の後に記念撮影。
「おいしい紅茶は?」の掛け声に「レモンティー!」がニッコリの掛け声でした。
完成まで、ひと月程です。

こどもたち達と上棟式

蓄熱暖炉の住まいが、暖炉雑誌に紹介されました。

猛暑続きにヘトヘトになっているこの頃ですが、滋賀県の蓄熱レンガ暖炉を作った住まいが、この度「薪ストーブライフ」と言う雑誌に紹介されました。しばらく前に、この暖炉を製作されたマックスウッドさんから取材の連絡を受けていましたが、つい先日、発売されましたと連絡と共に、1冊いただいた所です。

届いた記事の大きな見開き写真にビックリしましたが、本文記事も施主さんご自身で書かれたものでした。詳細は聞いていなかったので、ストーブライフを満喫している様子をいち読者になりきって楽しく読めました。
これまで鋳物の薪ストーブは納めた事がありましたが、大きさもさることながら費用もそれなりに掛かるレンガ暖炉を、どこまで活用してもらえるのか正直なところ心配でした。結果として工務店さんの協力など暖炉を運用する環境が整い、そんな心配は無用なものだと感じています。今回の施主さんの記事を拝見し、今はただただ羨望の眼差しです。

昨今の自然エネルギーやら再生エネルギーやらのアレコレは別に、暖房器具としてのこの蓄熱暖炉の効率の良さは、正直なところ衝撃が隠せません。もっと運用は大変なものだと考えていました。エコスタイルに暖炉と言った図式に、どこか馴染めないところがありました。ところが今回の蓄熱暖炉に関わらせて頂いたおかげで、少しだけ運用のシステムを考えれさえすれば、もっと一般的に使える方法にもなるのだと考え直すきっかけになったと思います。
当たり前に思っている便利さ故に、考えることさえ止めてしまったのかもしれません。興味が湧いた方には是非、施主さんの文面を読んで頂ければと思います。

*:既に発売されていると思いきや、出版社サイトでは近日発売と! 書店等での購入はしばしお待ちを。(7月13日現在)

ようやく完成写真の撮影が終了しました。

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これ終ったら、ママとお食事行くねん!
ジョイフルがいい!
ナニナニちゃんのママも一緒に行くねん!そうやんな〜
ジョイフル~!

撮影の合間、昼寝の耳に聞こえて来ました。昨夕と今朝は3月に完成した保育園の撮影でした。内観は既に撮影を終えているのですが、肌寒い時期の庭はちょっと寂しく折角の外観写真はそれではもったいない。工事の間刈り込まれた園庭の楓もようやく緑が鮮やかとなり、花壇の花が咲き揃ったところで、今回の撮影になりました。
そろそろ梅雨も迫りつつあるところ、季節外れに暑いぐらいの今週は晴天にも恵まれて撮影には丁度良いタイミングになり、お天気様に感謝です。保育士さんにお願いして、子供達を庭で遊ばせていただきました。とっても素直に鬼ごっこをしてくれました。きっと良いショットが撮れたことだと思います。

ポートフォリオでのご紹介はもう少し先になりそうですが、子供達の笑顔を見ると、暑さにだらけた顔がちっとばかりほころびました。そして仮使用から考えると、新園舎の利用は半年を過ぎていますが、とても奇麗に使っていただいています。
本当にありがたく感じます。

太陽光パネルの設置に少し思う事

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建って8年になる施主さんから、太陽光パネルの設置はウチの屋根でも大丈夫ですか?と問い合わせがあり、これを機会にしばらく振りの訪問をさせていただいた。
当初から物が少なくスッキリ過ごしていただいている様子は、お子さんが二人になった今も、謙遜はされるが充分に健在。捨てる技術の無い僕には有り難い施主様です。

ところで、太陽光パネルを載せられますか?と住み始めてから頂く施主さんからの問い合わせは、これまでにも幾度かありました。その度に、実は良い返事をした事がありません。どうぞどうぞ是非載せましょうと返事をした事がないのです。これは太陽光パネルを否定している訳ではなく、その取付けの仕方が設計者としてどうしても心配だから、つい正直に言ってしまう。
太陽光パネルの取付けは、屋根に架台をビスで固定するのが一般的です。瓦屋根だと簡単にもいきませんが、大抵の金属屋根・特に平坦な仕上がりの屋根だと、防水パッキンをはさみながら架台の脚を屋根の野地板めがけてビスで固定するしかない。これだと金属板のみならず下張りしている防水シート(ルーフィング)まで貫いてしまう。
頼りにするしかないパッキンにしても、雨風当り太陽ジリジリの劣悪環境でどこまで持ちこたえるのだろうか?孔を開けなければメンテナンスフリーに近い今時の屋根材料なのに、わざわざ心配の種を作ることになるだけ。それを考えるとどうも心地よい気がしないのです。

昨今の流れを汲むと、太陽光はますます拡がるのは間違いないでしょう。それを止めなければと思う訳でもありませんが、もう少しうまいように出来ないものだろうか?新築時になら孔を開けずに金属屋根に取付け金具を折り込む方法や、後付けでも磁石を使って取り付けると言うものまであります。ただ大抵の場合、選べるパネルメーカーや屋根メーカーに制約があったりと、施主さんの希望に必ず叶うものではない様子です。もっとオープンにしてほしい、と思うのですが。

お伺いした住まいは8年の年月を感じさせ始め、施主さんは今後のメンテナンスの事を色々とイメージされている。気になる事があれば、こうして時折ご連絡いただけるのが有り難いです。年数が経つほどに、伺うきっかけがどうしても少なく年賀状のやり取りだけになってしまう。前々から気に掛け始めて、去年ぐらいから伺う機会の少なくなっている施主さんに声掛けし始めたけど、正直思うほどには出来ていません。
今回また良いきっかけを頂いた感じで、僕には有り難い施主様です。

one-story house 

東古瀬保育園:竣工式を向かえました。

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あまりご紹介もせぬまま一昨年から関わっていた保育園ですが、1月の末頃に工事は完了しました。そして今日の午前中、創設60周年を迎えた記念式典も兼ね、空も晴れやかに竣工式を向かえました。

新しく出来上がった遊戯室で、およそ50人ほどの来賓でしょうか。和やかにも華やかな式に参列させて頂きました。式のオープニングには園児さんたちの可愛らしい合唱と合奏(しかも上手)。自分が最初から最後まで関わった建物で、こうした場面に立ち会うのは実は初めて。うるる。ちょっとした感動がありました。子供達を見てなのか、建物に思いが向かっているのか、自分でも分からない具合ですが、やって良かった〜って感じです。
そして市長さんの祝辞と議員さん方の祝辞が続き、私と施工された前川建設の社長さんが舞台上で感謝状の贈呈を受けました。そして、たどたどしくお恥ずかしご挨拶をさせて頂きました。理事長先生・園長先生に祝辞を述べ、同席されていた監督さんに感謝を述べて壇上を降りてきたところです。
その後しばらく歓談の間があり、お昼になったところで厳かに式が終わりました。

今月の中頃、5歳児達はきれいになった遊戯室で卒園式を向かえます。そして緑が色づき始める4月には入園式。今日の子供達の演奏を見て初めて、住宅を通した個人との関わりとはまた違う、地域や社会に還元する建築の仕事というものを少し感じました。

写真のお線香は、園はお寺が母体と言う事もあり、「お寺さんらしく」と理事長先生から感謝の記念として頂きました。お高いお線香です。これでまた新しい発想を起こしてください。と笑われていました。

追記:
頂いたお線香をネットで調べてみたら、その商品は見つけられませんでしたが、この「伽羅(きゃら)」というのは、東南アジアで採れるのジンチョウゲの香木の中で最高クラスのものを指すと知りました。伽羅と書かれた商品は線香屋さんサイトで見るとひと束ン万円するものもあります。そうとはつゆ知らず折角頂いたのでと、何も考えずに1本焚いてしまった。う〜わ。
確かに帰りの車の中でもよく香るな〜と感じていたし、次の日事務所にくるとほんのりと良い香りが匂っていました。きらいじゃ無いので、自分でも時たま点けてみたりしてましたが、これは全く違います。
良き発想への計らいに、との事でしたが知ってしまうとむやみに使えません。。。。

蓄熱暖炉っていいかもです。

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去年の秋終わりに竣工した滋賀の住宅にお邪魔した。
遅まきながら完成のお祝いを持参しながら、この住宅に設置したメースンリー蓄熱暖炉がいかほど活躍しているのかが、ずっと気になっていた。暖かくなってしまう前になんとかの訪問です。現場で積み上げる暖炉を計画したのはもちろん初めての事。施工してもらった暖炉屋さんの話だと、日本でもまだ施工例の少ないスタイルの暖炉だそう。疑っていた訳ではないがこの蓄熱暖炉、燃焼効率が良いので日に1〜2度ひと抱え程度の薪をくべるだけでほぼ一日中ほんのりと放熱する。釜の中で燃え盛っているのは1時間ほど。後は熱気を逃がさないようにして積み上げたタンスひとつ分くらいのレンガに溜まった熱がじんわりと放熱される。

施主さんに伺うと、平日だと晩に1回くらい、休日なら朝晩2回くらいの火入れでちゃんと1日中温かさを感じられるのだそう。暖炉のある居間は、吹抜けもあってそこそこの空間になっている。そこを十分に暖めているので、続きの和室や吹抜けを通した寝室や子供室の扉も開けているのだとか。ご夫婦共に働きに行かれていて、そんなゆったりした生活スタイルでは無いはずだから、ちょっと心配していた。が、話を聞くうち、コリャなんとスバラシイことかと。。。

実は計画当初、電気式の蓄熱暖房を考えていた。そして、地震、原発、節電。。。そのまま進めていたら、どうだったのだろう。この蓄熱暖炉は生活スタイルもさることながら、そこそこコストも掛かるし、設置できる環境も考えておかないといけない。薪の調達も必要。どこにでも薦められると言う物ではないけれど、こうした自然のスタイルをもっと見直していかないといけない時代に、少しだけ先取り?したような気がします。

頂いたヤキイモがなんと美味しいことか。。。羨ましいです。

オープンハウスが終了しました。

先週の土日、滋賀の住宅のオープンハウスが無事終了しました。
お越し頂いた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

ここしばらく手掛けさせていただいた木造住宅の中でも、一番「木」を意識した住まいでした。元にあった祖父の家に対する施主さんの思い、こだわりの工務店さんにお願いした経緯、また木造民家が多く建つ地域の歴史、どこまで自分が応えられたか定かでありませんが、ひとつの経験をまた頂きました。
施主さんはこの住まいで家族の歴史をこれから刻まれて行きます。子供たちも成長するなかで、この住まいが皆に愛されてもらえることを願ってやみません。

鋳物装飾材をはめた木製内窓

少し前に少しだけ紹介した保育園の工事もほぼ完成に近づいています。ところどころに鋳物飾りをはめ込んだ内窓を備えていますが、思った以上にいい感じです。この窓から保育士さんが子供の様子を確認したりするのでしょう。これまで普段の住宅設計では装飾材をあまり使わないスタイルですが、いざこうして出来上がると評判も上々だし、素直に悪くない気がして自分で何度も覗き込んでしまいます。
初めて設計をさせていただいた保育園ですが、施主の理事長先生や園長先生の意向もあって、全体的にちょっと大人っぽい感じに仕上がってきました。子供たちにはどんな反響があるのか楽しみにしています。
近い内、新園舎は仮使用になり園児たちが移ってきます。工事の間、園児たちからは園庭を挟んだ仮囲いの上の屋根しか見えていないのですが、幕が外れて全貌が現れたとき、歓声が上がってくれる事を祈るばかり。そこまで後、もうひと息です。

オープンハウスのご案内(終了)

比叡山延暦寺のふもと坂本にて進めておりました2階建ての木造住宅が近々完成となります。 この度、施主様のご厚意により見学会を催す運びとなりました。

「 ディア・ノスタルギッシュ・ハーンホーフ 」
懐かしい駅舎と名付けられたこの住まいは、この地に元あった建主の祖父の家の記憶が漂いながらも、新しい家族のこれからの生活への分岐点となります。いろいろな想いが、木・木造にこだわる宮内建築さんの手によって施工されました。

2012年10月20日(土) ~ 21日(日) 午前11時〜午後5時 / 滋賀県大津市
オープンハウスは終了しました。

見学ご希望の方は、こちらの<連絡フォーム>からご連絡ください。
ご連絡頂いた方には、ご案内のチラシをメールにて送付させて頂きます。

見学ご希望の方は、こちらの<連絡フォーム>からご連絡ください。

枕木調達

今日は、ちょっと楽しい体験をさせてもらいました。完成間近の住宅で、外構に枕木を使おうと言う事になりましたが、その枕木の調達に施主さんが自ら電鉄会社に連絡し、廃品の枕木を安く分けてもらえる事になったのです。と言う事で本日、現地へ。

ここは京阪電車の枕木置き場。そう、普段来る事がないだろう、まさしく線路脇です。いくつか積み上げられた枕木の山の内から、廃材扱いの枕木を選別し、係員さんの見守る中、トラックに手持ちで積み込みました。クレーン付きのトラックで来た方が良いよ、と言われていたはずですが。。。工務店の親方と若衆一人、施主さんと私4人で、24本。久しぶりの肉体労働に、明日は腰が立たないかも。

ガーデンショップで売られている模造品では無く、まさしく本物。なので、痛み具合はバラツキありますが、施主さんは満足そう。仕事後のお茶が美味しい。まだお昼なのです。残念。

気がついたら、秋の気配が。。。

夏の差し掛かりからすっかりブログの更新を怠っています。少々忙しかったのもありますが、どことなく調子に乗れずズルズルと。それでも、なんとか仕事はガムバっております。今はようやく完成に近づいた住宅と、棟上げを済ませ内装工事に取りかかり始めた保育所の現場を進めています。久しぶりに、ほんの少しですが近況を報告です。

  

去年の暮れから取りかかり始めた木造住宅が、ようやく終盤を向かえました。なにやら気になるアイテムが見え隠れしております。こだわりの工務店さんに施工をお願いして、いろいろ勉強になった反面、奥の深さに思いやられています。

  

事務所初体験の保育所です。試行錯誤でようやくこぎ着けましたが、現場の監督さんからの図面不備の指摘に毎日悪戦苦闘しています。工事規模の問題とはまた違い、設計や監理業務の進め方や違いに戸惑いも多く、まだまだ考える事多しです。

そんなこんなで、熱風吹きすさぶエアコンが壊れて全く効かない車で、この暑かった夏を乗り切ってしまえそうです(笑)。涼しくなってきたところで、ぼそぼそと振り返り含めてご報告続けます。

基礎配筋検査と工場の刻み

今日は配筋検査とその後、工場での刻み工程での打合せ。
3月下旬の棟上げを目指して工事が進んでいます。現場は昨日内に瑕疵担保保険の配筋検査が問題無く終わり、こちらは一日遅れで配筋の確認に行きました。地業の時の様子と変わりなく、鉄筋工事も丁寧に仕事をして頂けていました。地業の状態が良いので鉄筋のかぶりの状態も良くわかります。今回は自分で配筋図も描いていたので、確認しておきたい点もイメージ通りになっているのかよく分かりました。まずは安心です。

現場確認の後、工場で刻みを進めている大工さんとの打合せ。工場には、刻みを終えた梁材が積まれています。傍らに、大工さんが描いた板図。ここしばらくプレカットによる機械加工が多かったので、こうして手で進めてもらえる様子はやはり嬉しい気がしてしまいます。と言え案の定、こちらが意匠上曖昧にしていた所が大工さんからの指摘事項に。プラス図面ミスを発見。早々に答えて置かないと迷惑を掛けてしまいます。

今回現場を実質担当していただけるF大工さんは、自称・気が長く良くしゃべる大工さんです。たしかに、駅まで送ってもらった帰り道はずっとしゃべってはりました。4人の子持ち楽しいお父さんです。仕事は不明なところはきっちりノートに書きながら質問されてくるので、真面目な方に違いありません。返事はあっても聞いてもらえてるのかどうか分らない大工さんより、正直安心してしまいます。

有難いことですが、その安心感とペースにこちらが惑わされない様にしないといけないかも。

美味しそうな板チョコになった地面を見て。

久しぶりの投稿です。写真の方も少し前。軸組模型を作って頂いていた住宅の現場の様子です。今頃は基礎配筋に取り掛かって近い内に配筋検査になりますが、写真はその手前、地業の様子を拝見しに行ったときのものです。

写真からも分る様にとても丁寧に作業して頂いています。基礎はコンクリートで覆われてしまえば、その出来不出来がどうだったか全く分らないものですし、配筋検査の時に伺っていても組まれた鉄筋の下にあるこの美しい板チョコ台地の様子は想像出来なかった気がします。きっと複雑に絡んだ鉄筋の状態にばかり目が行ってしまい、その下の様子にまで気が廻らないでいたと思います。基礎の様子を理解しておく事は当たり前のように思われそうですが、それに気がつくにはひとつひとつの仕事の流れをきっちり理解していないと、間違いなく通り過ぎてしまいます。鉄筋の身元やらコンクリートの強度やら事務的な監理も大切ですが、さかのぼって「仕事」を見る監理も大事な事。

この工程の時期に現場に赴く事は正直少ないのですが、たまたまのこの機会は、ひとつひとつ立ち返って現場を見る監理への反省材料になりました。どことなく清々しい気さえしました。

軸組模型を作っていただきました

先日に砕石パイルの地業が終わった物件で、工務店の親方から軸組模型ができたので構造の打ち合わせをしましょうと連絡が入り、本日は工務店さんの事務所へ伺いました。

どど〜んと30分の1模型。なかなか迫力があります。模型の制作はこの物件を担当される大工さんご本人。どんな建物になるか理解してやるとやらないでは間違いなく違うと親方の方針で作られた模型は、担当の棟梁だけでなく手伝う他の大工さんにも指示もしやすく作業がしやすい、問題があれば解決の方法も見えやすくなります。現物ができてしまうとその場の迫力に押されて見逃してしまうことも、こうして模型を目の前にすると、この建物はこれが弱点だなこうした方が強くなるよ。と具体的な様子がイメージされ話になって出てくるのだと実感します。

それにしてもやはり大工さんの模型です。プラモデル世代だからやり始めるとはまりました。と話す大工さんの作った模型は、部材のサイズも図面の通りに作っていただいています。なので、自分で描いて幾度も見直していたつもりでも間違ったままのところを発見してしまったり、恥ずかしいばかりですが、自分自身も改めて建物のイメージがしやすくなりました。どうしようか迷っていたところも、やっぱりこうしてくださいと、お願いして今日のところは終了。

しばらく寒さが続くので、もう少し暖かくなってから基礎工事に入り春先に棟上げの予定です。

寒空でもトップライトのあかりが暖かいです。

去年内からスタートしていた大阪の街中の小さな家です。もうすでに設備の配線やら配管やらが走り始め、もうあと少しで内装に取りかかる手前まで来ています。外壁側も板金を張る手前にさしかかっています。

敷地の小ささに心配をされていた施主さんも形が見え始め、安心してもらえている様子。家の中心には大きな天窓のサンルームがあり、ここは中にいても外にいるような気持ちよさがあります。

今日は施主さんに選んでもらう浴室に張るモザイクタイルのサンプルを持って、現場に行きました。