屋根工事が終りました。

野地板
2枚目野地板。前回現場の様子です。見るからに暑そうですね。

屋根の野地板が形になれば、いよいよ防水仕舞と仕上です。

写真の通り勾配が緩いので、慎重に2層の防水仕舞としました。
1枚目。緩勾配用のゴムアスファルトルーフィング。
2枚目。温度差激しい板金屋根環境でも経年劣化しにくいと言われる防水シート。
実のところ、屋根防水シートのセレクトは悩みます。外壁の防水シートも同じく悩みます。一体どの製品が良いのか。ひとつメーカーでもランクがあり、一体どの辺りが妥当なのか? 良さそうなものを選んで行けば見えないところにドンドン予算が膨らみます。施主様にお伺いして決めることも難しく、ひとり考え始めたらどこまでもキリがありません。。。
工務店の社長は勉強熱心で、見積もり中から一緒にアレコレ悩んでいただきました。

仕上はガルバリウム鋼板タテハゼ葺き。緩勾配に向き、最近の住宅建築には一般的によく見られる工法です。

ルーフィング
1枚目ゴムアスファルトルーフィングがすでに貼り終わり、2枚目シートに掛かるところ。ルーフィングは粘着タイプでピッタリ張り付いています。奇麗に見えますが、施工時は暑さでエラいことになっていたようです。。。
屋根防水シート
2枚目の防水シートを貼り終え、チェックに廻っている工務店社長。青いポッチは専用留具です。
海外製品なので一面の英語表記。どことなく良さそうにも思えてしまうミーハーな私です。社長は社長で、なんだかテンション上がりますね〜。これまたミーハーなお言葉。
外壁面の屋根防水シート
斜め壁も仕上は屋根と同じなので、2枚目と同じシートを貼っています。コチラは勾配が充分なので通常通り1枚貼り。
通気金物
棟に取付けている通気金物。屋根面の熱気が抜けて行きます。通気口の中に折り返しがあり、何気なく水が入りにくい構造になっています。
一般的に多いのは屋根上側に排気するタイプです。積雪を考えると機能しない可能性もあり、且つ緩い勾配で漏水の心配が増えます。設計最後にコチラの製品を見つけ採用しました。

ここまで来ると、いよいよ板金屋さんの出番です。
ガルバリウムの屋根
と、次の週。屋根がスッカリ出来上がっていました。
板金屋さんの勇姿が撮れずに残念。ずっと好天気なので、サンサン降り注ぐ逃げ場のない屋根作業だった筈です。ご苦労さまでした。
屋根妻側。唐草
屋根板金下の折り返し部分を「唐草」と呼びます。棟側唐草の中に通気金物が納まっているので、ずいぶんスッキリ納まりました。
もし強風に煽られて雨が浸入したとしても、通気層側の防水シートで建物は覆われているので、ほぼほぼ奇麗に外部に排出されていくはず。また、工務店さんがとても丁寧に仕舞をされているのを見ているので、見た目以上に安心しています。
建物全景
この日は強風だったので、足場廻りのシートが畳まれました。お陰で、建物全景をパシャ。

怪しげに見える外壁については次回にも。。。

屋根の垂木組み

建物の骨組み全体
まず改めて、建物の骨組み全体の様子です。

上棟で躯体が立ち上ると、順を追って屋根の仕舞に掛かります。屋根防水まで進めば、急な雨が降っても現場としてはひとまず安心。少しでも早めに終らせたいところ。
この建設地は大阪府内ですが、山の中なので多少は積雪のことも考慮して置く事が必要でした。軒先に出る垂木(たるき)サイズも余裕を持って決めてあります。
としたものの、今世紀は大雪になることがあるのでしょうか? 年々、冬の寒さ対策よりも夏の暑さ対策。と感じるばかりです。

垂木組
構造面となる1枚目の野地板上に垂木組を進めています。
今回は垂木組と言うよりも、野地板上なので垂木載せと言った方がよいのかな。
突き出した垂木が手前でよりも細かなピッチになのは、屋根板金のピッチ合わせから。突き出した垂木は、軒裏ではそのまま化粧で見える形になります。
妻側の垂木組
コチラは妻側の垂木掛けの様子。両側面はこんな具合です。
垂木サイズがそのまま屋根の通気層。なお屋根通気層の適正は30ミリぐらい。今回は納まり上そのまま使いましたが、残念ながら大きくても効果は余り変わらないそうです。
ななめ壁の垂木
斜めになった壁側、コチラも最終的には屋根と同じ板金を貼ります。
破風板
両端の破風板。大工さんが奇麗に納めてくれました。
屋根上からの様子
野地板貼り。先端が違った色のところは木毛セメント板を突き出た垂木と併せて、軒裏ではそのまま化粧で現れます。
今回のような野地板を2枚張り垂木間を通気層とする工法を「2重野地」と呼んだりします。

それにしても、屋根上から見る風景は四方とも素晴らしいです。
が、今年の夏は本当に暑い。大工さん毎日ご苦労様です。
軒裏
そして、仕上がってきた軒裏はこんな感じに見えています。

この後の屋根工事は、防水シート、屋根板金へ進んで行きます。

棟上げが終りました。

6月中ごろ、基礎コンクリート打設前の様子

地鎮祭からひと月、ブログ記事が間に合わないまま6月末に棟上げ。7月始めには上棟式が無事済みました。梅雨が明け、暑い日(暑すぎる日)が毎日続いています。
今回は8月に入る前に、棟上げまでのハイライト。
この後は、現場の工程に追いつくまで駆け足気味で記事をアップしたいと思います。

6月末ごろ棟上げには、棟梁の大工さん仲間が手伝いに来ていただきました。お隣の方にクレーンの据え場所をお借りしました。皆様ありがとうございました。
梅雨明け前でしたが、この日は天気に恵まれました。手際よく進んでいます。
棟上げの様子を見るのは、いつになってもドキドキワクワクします。
2階外壁の一部が斜めになっています。
2重野地通気のスタイル。構造面となる1枚目の野地板に防風シート貼りの様子です。この上に垂木を載せて、屋根面を構成します。
7月はじめ上棟式の日、棟梁が御幣を取付けている様子です。
施主様、おめでとうございました。

地鎮祭「エイ、エイ、エイ!」の意

盛砂
きれいな盛砂は、用意した工務店さんの気持ちを表しているようにも見えます。

先日、地鎮祭を行いました。
心地よい晴れた日に恵まれ、野山に神主さんの祝詞が響きます。
地鎮際の式の進みは概ね決まりがありますが、神主様それぞれで微妙な差異があります。黙々と進める方もいれば、音楽を掛けて盛り上がりを作る方。手際を比べるは面白いものです。今回の神主様はひとつひとつの所作の手順や所以を丁寧にお話し頂くのが印象的でした。

地鎮祭の終盤。盛砂に鎮物(シズメモノ)を納める「地鎮の儀」というクライマックスがあります。

1「 苅始めの儀 」かりぞめのぎ
設計士が鎌(カマ)を持ってエイ、エイ、エイ!と草を刈ります。

2「 穿初めの儀 」うがちぞめのぎ
施主様が鋤(スキ)を持ってエイ、エイ、エイ!穴を掘ります。

3「 鎮物埋納の儀 」しずめものまいのうのぎ
神主様がものものしく穴の中へ鎮物を納めます。

4「 鋤取の儀 」すきとりのぎ
工務店が鍬(クワ)を持ってエイ、エイ、エイ!穴を埋めて終わります。

懐かしく思い出される施主様も多いことでしょう。
地鎮祭に立つはじめの頃、エイ、エイ、エイ!の掛け声が上ずったり、どことなく気恥ずかしいものでした。ですが、今回の神主様から「エイ」は「栄」の意味があるのです。と教えていただきました。
ナント!先に教えてくださいよ、もっと元気にエイ、エイ、エイ!と思いを込めて叫んでいたのに。これまでのエイ、エイ、エイ!をつい想い返します。

また最後に、神主さんに導かれながら施主様は塩・酒・米を四方に蒔きます。この時、左・右・左の順で蒔くのだそうです。今まで適当に蒔いてました。

いつまでも勉強にもなりながら、気持ちよいスタートです。

リビングの収納家具

リビングの収納家具
リビングの収納家具

 リフォーム工事のお手伝いさせていただいている住まいに、テレビボード兼収納家具の取付けが終わりました。リビングでの過ごし方、使われ方を細かに伺いながらのオーダーメイドの家具になります。
 一点ものの家具は、たとえ小さいものでもそれなりの値段になりがちです。取付け後、これは値打ちあるわ。と施主さまにお褒めいただけたのでひと安心。末長く愛用いただければ何よりです。

長年使われているお手持ちのテーブルにどことなく揃うように、デザインを考えてみました。
長年使われているお手持ちのテーブルにどことなく揃うように、デザインを考えてみました。

レストラン改装案

レストラン正面

 レストランの改装案。海沿いに建つマンションの一室になります。

 元々飲食店では無かった店舗内装を部分改装した上でずっと使われていました。客席数に比べ調理室が狭く、冷蔵庫置場や事務スペースが分散して使いにくい。なによりも、一番海に開けた位置が入口部分で占められ、海を前にゆっくりしてもらえる食事スペースが無い状況がもったいない。などを解消したい要望からの計画となっています。

 調理室やトイレなどのバックスペースを整理し、半屋外のテラス席を設けて海に向かった客席とする事がメインの改修計画となっています。

 計画は諸事情にて一旦休止となりましたが、計画時のプレゼンに作ったパースなどを一部ご紹介させていただきます。

 レンダリングソフト Twinmotion を使って初めて作ってみた動画。
 出来の程はともかく、それらしき映像が思うよりも手早く仕上げられることに、正直感激してしまいました。嫁さんに褒められたので、気を良くして公開。
 モデリングは SketchUp。 Twinmotion 読み込み後のテクスチャー加工はせず動画のみ作成しています。

完成写真が届きました。

 完成写真の届いた「NURIKABE/XX-PLUS」をようやくアップしました。

 もちろん施主さんは既に引越して新居に住まわれています。今月初旬に手直しなところもあって訪問。気持ちよく住んでいます、の声を伺いようやく安堵しているところです。

 計画紹介ページにも書きましたが、今回の住まいでは敷地の条件もあり将来的な採光に気をつかいました。街中の住宅にはありがちですが、数年後に目の前に背の高い建物が建ってしまい、光も入ってそれまで気持ちよく過ごせていたリビングが台無し。そんな事態にならないよう設計では3Dも使いながらの検討もしています。便利な時代です。
 計画場所をGoogleマップと連動してプロットできるので、太陽の光が四季を通じてどんなふうに当たるのか?(おそらく)いい具合に検討ができます。頼りに作ったモデルにできた明暗の様子は、現場にいる間もほぼ同じように陽が当たっていました。将来想定外の事が無い限り、気持ちよさが確保できるはず。

 そのほか計画で考えた工夫など都度ご紹介できればと思います。まずは、写真家さんに撮っていただいた素敵な完成写真をご覧下さい。

検討中の3Dモデル内観(2階の窓から吹抜けの壁に光の当たる様子・秋分の正午ごろ)
検討中の3Dモデル外観(実際はここまで建物に囲まれていません。)
検討中の3Dモデル内観(朝のリビング。11月下旬の10時ごろ)

引渡しまであと少し。

ガレージ引き戸

 昨日オープンハウスが無事終了しました。
 お越し頂いた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。大学時代の友人にも声掛けしていたので、久しぶりに会った懐かしい面々。気持ちはやや同窓会気分になりました。

 ただ、外構工事が終わるにはもうしばらく掛かりそうです。クリーニングも済んで奇麗になったところで気付く手違いもあり、お引き渡しまで少しばかり手直しが必要になりました。

 完成写真の撮影も控え、今週になって天気の崩れにヤキモキしているところです。

1階リビング。オープンハウス終了後。
2階居室。オープンハウス終了後。
夜景。庭側からの外観。

現代版スダレを取り付けました。

外付けシェードの取付

 サッシメーカーの外付けシェードを取り付けているところ。この住まいの計画中に見つけた商品で、取り付けたのは初めてです。あんがい外観にも馴染んで、思った以上によい雰囲気になりました。

 街なかを歩けば、スダレやヨシズを引掛けている住まいは今も案外多く見られます。実は、わが家もぶら下げています。
 省エネが今ほど叫ばれることの無かった、ちょっと古めな住まいならなおさらです。断熱材が薄かったり、遮熱性能が低い窓ガラスだと、昨今の暑さにはそうそう耐えられません。エアコンをガンガン掛けても能力が追いつかず、電気代ばかり食って損した気分にさえなります。しびれを切らしホームセンターに走り、アルミ箔のついた遮熱シートをぶら下げてみる。外から見るとなんだか怪しげな住まいになってガッカリ。

 日本の四季を楽しむ暮らし方うんぬん以前に、今は一人一人が出来るだけエネルギーを使わずに済む暮らしを求められる時代になりました。しかしそれも暗中模索。世界中で頻繁に環境問題が取り沙汰されていますが、今のこの環境を改善するには途方もない努力と時間が必要です。

 今は現代版スダレ・ヨシズも必要に迫られた対策という意識がありますが、本来は日本の風情ある暮らしを求める新アイテムとして、好きなものをチョイスできる時代にしなければなりません。

外付けシェード外観
外付けシェード内観

 現場は自動車車庫の土間コンクリートも打ち終わり、完成に近づいてきました。