サンプル

sample

現場でサンプルを並べて、施主さんとあ〜でもない、こ〜でもない。
建物の外形が見え始めたとは言え、イメージはなかなか掴めないもの。
施主さんと一緒に悩んでいる内、自分の中でも迷いが生じる。
始めにイメージはあっても、いざ並んだサンプルを見ると、
今まで想定外だったものに、意外に目がいってしまう。
それまで黒だと思い込んでいたものが、白になってしまう事もある。
特に木材。天然が故に、素地のきれいなものが現場に入ると、
それまで塗りつぶしてしまうつもりのものが、惜しくなることが多い。
一歩引いて、もう一度考え直す。
あ〜やっぱり、いやいやコレ、いや待てよ。ブツブツブツブツ。
そんな事を繰り返すうちに、やきもきする現場に怒られる事も多い。
結局、一度で済まないこと度々。
優柔不断な設計者に付き合わされる周りは、ホント気の毒かもしれない。

話は180度変わって、
帰りの改札口で、先に出ようとした外人さんが切符の在処を忘れ立ち往生していた。
後ろに並んでいる私に気づき、「ゴメン」と頭を下げた。
なんでだろう、なんか違う気がする。。。

秋空

miageru

最近は長袖シャツが丁度よいぐらいの気候になってきました。
何となく空も秋めいて、どことなくもの寂しい感じもしたり。
現場に行っても、なんとなく空を見上げてしまいます。
暑い最中のコンクリート工事が遠い昔に感じていたり。

勉強熱心

concrete

型枠がスッカリ無くなり、現場がスッキリした。
今週も雲行きは怪しいだろうと思っていたら、意外に晴れの日が続いている。
そのためか、むき出しになったコンクリートの建物でも中は思った以上に明るい。
外側も養生シートがはずれ、前面道路からも見てもどことなく変わった建物が立ち上がった事が分かる。
普段から大概どこか変わった建物をやっている事が多いから、
道行く人の視線を感じることは多いのだけど、今日は、
通りすがりのバイクに乗った男の子が、わざわざ止まってデジカメを向けていた。
京都は大学が多いので、どこかの建築学生かも知れない。
建築中の建物の写真を撮られている様子を見たのははじめてだったけど、
自分の学生時代にそれはなかった。彼はきっと勉強熱心なのだろう。
そんなのどかな秋晴れだった。

棟上げ

muneage

待ちに待った棟上げ式。
昨日晩は、施主さんの取り計らいで楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
ざっくばらんな会食の中、だれがこんな難しい建物にしたの?と、
笑いながら、首謀者に白羽の矢が突き刺さる。(誰?)
若い監督さんは、皆に工期を迫られ困り顔。
そんなこんなでも、出来上がる建物に愛着を持ってもらえれば何より。
この後も、安全に順調な工事を望み、解散。
皆さん、お疲れさまでした。

アンテナ

yane

工事中建物の屋上に上ると、ご近所の屋根が間近に迫る。
高い建物が周りに少ないため、テレビアンテナがニョキニョキと生えている様に見える。
建築に携わるからこうした風景は珍しい訳ではないが、日常的な風景でもない。
ケーブルテレビや光ファイバーなどのブロードバンドで、
きっとアンテナの数は減って行くだろうから、
この屋上に立つだけで時代の流を感じる事もできるような気がする。
ついこの間、ブログで紹介していた平屋の家はアンテナが付いたけど、
最近設計する住宅にはアンテナがほとんど無くなった。
考えてみると、理由は別だが、なぜか同じスタッフが担当した物件にはアンテナが付いた。
アンテナに縁があるのだろうか?
そんな事より、自分のアンテナをもっと磨かないといけませんが。

躯体完了

kutai

コンクリートの躯体がほぼ打ち終わり、屋上の床を残して躯体が露になった。
建物の外形がほぼ姿を現した。
サッシも現場に搬入され、取り付けも始まった。
施主さんとの打合せも、徐々に大詰めに向かいだした。
型枠の外れたコンクリートの量感は圧倒的な感じがする。
内部の造作は必要以上にないので、内部空間はほぼ掴める状態。
裏を返せば、後悔しても始まらない状態だ。
現場をウロウロして、まだまだ経験不足を感じる箇所を見つけるに付け、
やはり安藤さんのコンクリートは凄いな、と改めて思わざるを得ない。
そんな事を書いては施主さんに申し訳ないが、
ここから少しでも気を引き締め、皆が満足出来る住まいにしたい。
今週末には上棟式。

トッカエヒッカエ

dasetsu

久しぶりに早起きをした。
躯体最後のコンクリート打設なので、朝8時に京都の現場に到着。
慣れない早起きに身体が順応せず、しかも日差しが強かった。
現場で汗を流した皆さんとは比較にならないが、ケッコウ疲れて眠い。
そんな泣き言はともかく、
9時前から始まって、昼過ぎまでトッカエヒッカエ休み無しでミキサー車が次々にやって来た。
ポンプ車から重たそうなコンクリートが気怠そうに吐き出せされ、
バイブレーターの震える音が響き、
型枠の中にコンクリートが詰まっているか確かめるように型枠を叩く音が絶え間なく続く。
階段周りは型枠が迫って身動きできないほど狭いが、その中に潜り込みながら、
作業を続ける職人さんには、何もせずに上から眺めていては申し訳ないばかり。
後を追いかけながら、パラペットの天端や床面を左官屋さんがコテで押え、
夕方には平滑なコンクリートが静けささえ漂わせていた。
皆さん本当にお疲れさまでした。

凸と凹

zu to zi

あきらめの悪い性格に、特に打ち放しのコンクリート造は向いていないかもしれない。
(本来ダメなんだろうけど)出来つつある様子を追いかけて考え直しも多少は効く他の工法に比べ、
あらかじめ決めておかないとならない事が多いから。
型枠に囲われて、窓や設備は壁の奥深くに隠蔽されてしまい、
現場にいても本来のサイズやバランスが掴みにくい。
頭の中でイメージを膨らませるしか、確かめようがない。
型枠を外した時にはもう手遅れになりかねない。
そうすると、自分の思い描いていたイメージが揺らぐたび不安がつのる。
ついつい現場で、あ、ん、あ、ん、ちょっと待てよ、ひとりで呟いてしまう。
型枠大工さんは出来上がりの姿を反転してイメージしないといけない訳だ。
これはすごい事かもしれない。
割り切りが良くないとやってられない仕事にちがいない。
なので、あきらめの悪い設計者にはできない仕事に間違いはない!(なんて、割り切りが良い。)

kage

影が無く、まったく逃げ場がない。
壁面のパネルに囲まれたポッカリと開いた空を見上げて、若い監督さんが、
天井が無かったらいいですね〜と呟いた。
確かに、真夏日じゃないのか?と思える快晴の現場で、この真っ青な空を見上げれば、
きっと誰でもそう思うに違いない。
まるでアニメ映画に描かれる空のように、チューブから出したそのままの青のようだけど、
素直に感動する青を目にすると、自然にかなう芸術はやはり無いのかもしれない。
そう言えば、明日から始まる「ゲド戦記」に惹かれる今日この頃。