





先週土曜日は「XX-HOUSE」で雑誌取材でした。
正午からのスタートと言う事で、準備も兼ねて少し前に現地に着くと、
2階の正面の窓が大きく開かれ掃除機の音が、、、。
取材前に、慌ただしく掃除をして頂いている様子。申し訳無い感じです。
しばらくして編集の方とカメラマンが到着。
それからバタバタと4時間くらい、撮影で荷物の移動を手伝ったり、インタビューを受けたり。
ご家族に入って頂く時には、娘さんの気を惹こうとみんなで手を振ってみたり。
慌ただしくも楽しいひと時になりました。
ホント皆さんお疲れさまでした。
今回初掲載の雑誌と言うこともあり、最後はプロフィール用にわたくしの顔写真撮影。
正面向いて〜、アゴ引いて〜、笑って〜と言われても。。。
毎度慣れません。
娘さんに、あのニコやかスマイルを分けてもらいたい。。。ふ〜。
顔写真のセレクトはお任せします。なんて言ってしまったものの、今頃心配。
8月の発売です。しばらく先ですが、校正の原稿が届くのがまずは楽しみ。
雲ひとつ無い晴天に恵まれ、竣工写真の撮影が終わった。
タイミングが合わず、既に住み始めてからの撮影となると、
施主さんに迷惑を掛けてしまうしで、いろいろと大変になる。
だけど折角の撮影なので、出来るだけきれいに写してもらいたいし、あげたいしで、
ホント身勝手ながら、家財道具や生活小物をフレームの中に入らない様に移動させて頂く。
今日のお題は壁掛けの小物入れだった。
撮影開始に中のものを、トレイをお借りしてスッカリ出してしまった。
約7時間後。
撮影終了を合図に、さ〜元に戻そうと思っても、???これはどこだったっけ???
憶えていたつもりのハズが、すっかり分からず、記憶力の無さに閉口する。
が、デジカメさまさまのお陰で、なんとか「それらしく」直し終えた。
記録のつもりで撮った小物入は、白い壁に光を受けてながら浮んでいた。
タテとヨコ。
写真は最近竣工した2作です。
夜景の建物は、先日オープンハウスを終えて引き渡したばかり。
もうひとつは、ひと月ほど前に同じく引渡が終わった物件です。
オープンハウスの合間や竣工写真の撮影の合間に、それぞれの家を自分で撮影した写真ですが、
何枚も撮った画像を拡げてみて、外観だけでなく内観でも、
片方はタテ位置のアングルが多く、片方はヨコ位置のアングルが多い事に気がつきました。
写真に映った建物の姿通り、片方は密集した市街の中にタテに伸びる家。
もう片方は自然を背景にヨコに拡がる家です。
ファインダーを覗いている時に意識していた訳では無いのですが、
後で比較してみると、それぞれの環境に自分の視点が変わっているのが分かります。
たったそれだけの事かもしれないのですが、それぞれの住まいで長く暮らせば、
それぞれの家族は全く違った視点を持つ事になるのだろうか?
環境によって人の思考や性格は影響を受けると思いますが、
住まいの形状でも同じ様に影響はあるのでしょうね。
そう思うと、頭の明晰になる住まいの形ってないもんでしょうかね。あったら住みたいな。
追記
この場を借り、それぞれのオープンハウスに来て頂いた方々へお礼申し上げます。
路上観察学という芸術活動のひとつがありますが、
その中で「建築物に付着して、美しく保存されている無用の長物」をトマソンと呼んでいたりします。
都会〜下町が多いかもしれない〜に見られる事が多い建物の状態かもしれません。
明日引き渡す住宅がそうだ、という訳ではありませんが、
正面に見られるその姿は、どことなくそんなイメージを醸し出しています。
白く建ち現れる建物は、オモテから分かる限りこの不思議な窓だけです。
向かいには保育所があり、そこに通う子供たちの気を惹きたいな。
と、実は密かに願っていますが、
さてさて裸で駆けまわる園児たちの目に止まってくれるだろうか。
<参考>
「トマソン・リンク」吉野忍
密集した街中の細い敷地で、監督さんと、
あと10センチ、5センチ、間をとって7.5センチといったやり取りをした現場。
生活を考えると少しでも拡げてあげたい気持ちと、
人も入れない狭い状況だからと、悪い仕事をしてはいけないという気持ち。
妥協をせざるを得ない部分はあったにせよ、
出来上がった隙間を覗くと、いや〜狭いな〜と思う。
それとも、もう少し拡げられたと思うべきなのか。
切り詰めた寸法の中で、内装にかかっても、
この寸法で冷蔵庫は通る?洗濯機はどう?
仕上がってくるに従って、ボードの厚みさえ体感出来る気さえする。
思わず膨らんだお腹に力が入ったり。
そんな状況だから人のすれ違いもままならず、
大工さんも大変そうです。