びっくりポンやわ!KEIZO HOUSE

ともかくギョギョっと、スケールに圧倒された一昨日の休日。

石の彫刻家・牛尾啓三先生からのお誘いで、ドイツで参加された国際彫刻シンポジウムでの制作報告会に伺いました。会場は明治期の古民家で、先生の私設ギャラリー?です。

去年のうちから先生のフェイスブックで古民家を購入し、修繕する様子が時折紹介されていました。なにやらゴツそう。。。とだけ垣間見ていた訳ですが、この度晴れてお披露目?に参加させていただいた訳です。一緒に行ったヨメさんはテンション急上昇の様子。
何しろ報告会の会場は二階の100畳敷きの間? それを聞いただけで、なんじゃそれ?って具合です。元は両替屋?銀行?・・・商家との事ですが、スケールがデカすぎでした。頂いた資料に目を通せば、建坪120坪の母屋に蔵やらがくっ付いて延べ床だと300坪を超えています。二階の間は当時、今とは交通事情が違いますので旅籠がわりに使われていたそう。
いやいや土地の面積の間違いでは?と思いそうなぐらい大っきなお屋敷だった訳です。先生らしいと言ってしまうとそれまでですが、ともかくたまげました。

何よりこのお屋敷を所有しようと考える先生のスケールがデカすぎです。この後は、イベントの会場や海外からの来賓向けのゲストハウスにしたいのだそうですが、正月には一人で廊下を磨いていたとか、台風の時は心配で泊まりに来るのだとか。何とも気さくな人柄が、これからますますスケールを大きくする気がしてなりません。

牛尾啓三 × 濱中裕明「芸術と数学の出会い」

以前に仕事でお付き合いさせて頂いた彫刻家・牛尾啓三先生からFacebookの案内があって、姫路の手前になる別所と言うところで「サイエンスカフェはりま」という対談イベントに参加してきました。

気さくな人柄の牛尾先生とお会いしたのはカレコレ10年程前、それ以後は事あるたびに展覧会の案内や近況報告を頂いていました。が、お会いする機会はなかなかなく、今回は案内のイベントが面白そうな事もあって時間を作りようやくお会いしに行く事ができました。
海外でも活躍されている牛尾先生の作品の多くは大きな石の彫刻ですが、メビウスの輪をモチーフにされるなど幾何学的でもあり有機的でもあり、造形の不思議さが魅力です。一番大きな作品だと元の石は30トンにもなるそうですが、それを身体ひとつで削岩機などの道具を使い削りだして行きます。例えばドーナツ状に削りだした形をある規則に沿って割って行くことで、頭では理解はできても観ていると理解を超えて不思議な形になっていくのです。
そうした造形が評価を生んで、世界の数学者の方々が興味をそそるのだとか。結果、数学者の国際会議のイベントに招待されるまでに。今回のイベントは日本で初めての数学者とのコラボレーションだとか。

もうひと方、数学者濱中裕明先生のお話は牛尾先生の作品を分かりやすく数学パズル風な解説をされ、加えてさらに発展した造形の不思議さを紹介していただきました。自作の小道具もこまめに用意され、実際に簡単な遊びも加えられ時間一杯楽しい話を伺えました。

イベント後もそのまま懇親会に参加させていただき、牛尾先生の海外での武勇談や文化論?に元気づけられ、濱中先生が予め用意までされている?数学マジックに皆が机を囲んで悩み、幅広い層の参加の方々としばしの歓談を楽しみ、久しぶりに身体も頭もリフレッシュ出来た一日となりました。

「船坂ビエンナーレ」に行ってきました。

先日、「船坂ビエンナーレ」という地元西宮で開催されているアートイベントを覗きに行きました。平日だったので足場も悪い山の中、誰もいないんじゃないかと思っていたのが、そんなこともなく、失礼な事を思っていた事を反省。実は僕自身、イベントそのものよりも一昨年に閉校になった「船坂小学校」の校舎が、公開されている事をテレビで知って、それを見に来てみたかったのが一番の目的。また、この辺りはまだ茅葺き屋根の家屋が残っている事を、現場に向かう行き帰りに車の中から気になっていたので、これはいい機会。ヨメさんを無理矢理連れ出し来てみたのです。
半日もあれば見て回れるかなと思っていたのも甘く、作品も思った以上にあり、船坂の山間をエッチラコッチラ朝から夕方までビッチリと楽しんでしまいました。ビエンナーレは、この日曜日で終わってしまいますが、プログラムを改めて見ると期間中にいくつかイベントもあって、もっと早くに来てみれば別な楽しみ方も出来たかもしれず、後になってやや後悔です。
それはそれで、車で通り過ぎるばかりでずっと気になっていた船坂付近を歩いてみることもでき、地元でこうした催しに参加も出来、改めてよい環境で過ごしているのだな、と感じます。気軽に来れる良い機会にもなりました。(このビエンナーレは、少々宣伝不足な気もしますが。。。)
ところで、写真には船坂小学校での教材なんかも写ってます。すべてアート作品ではありません。あしからず。

大山崎山荘美術館「睡蓮」の見方

名神高速で仕事の帰り道。大山崎付近でまだ昼過ぎだったものだから、そうだ大山崎山荘美術館に行ってみようと思い立ち、そのまま高速を降りた。ずいぶん前だが新館は安藤さんの初期の美術館。実はまだ行った事が無かった。印象派モネの「睡蓮」が飾られていることで有名です。

その以前、庄司事務所に来ていた美術好きなバイトの女史が、あれはダメですよ〜。絵の前が狭くて引いて見ようと思っても、ちゃんと見れない。光もイマイチ、私は嫌です。モネがかわいそう。とまで言っていた。その記憶だけで実際どんなだろうと思って、モネの飾られていた新館(と言っても古い訳ですが)に入った。ちなみに展示室は円筒状のコンクリート外壁に囲まれ、真ん中は白い壁で囲った空間があります。その四角い空間の上にはトップライトがあり、適度に円筒の展示室にも光が漏れるような感じになっています。それほど大きくはありません。
足を踏み入れて女史の言っていた事が分かりました。今日は関西の椅子作家の展覧会が併設されていたので、なおさら動けるスペースが少ない。たまたましばらく一人で鑑賞する事ができたので、窮屈感はないが、曲面に飾られた4枚のモネと正対して向かうと確かに近い感じがします。敢えてのモネファンでもなかったのですが、もうちょっとあればねと思いつつ、併設の椅子に目が移りはじめました。

ちょっと若めな警備員さんがコチラの鑑賞を邪魔しない様に一人で立っています。展示の椅子は触っても良さそうなコメントが付けられていたのですが、念のため聞いてみた。どうぞ座ってみて下さい。それまで黙っていた警備員さんが、あちらの椅子は座られましたか?気持ちいいですよ。と促される。面白い人だな。と思っていたら、後から入って来た学生らしき若者達に、この絵はコチラから見てみて下さい。と話しかけている。つい、耳をそばだてると的をついた意見が聞こえ興味が湧く。改めて、モネを見始めてしまった。

鑑賞者が少なくなって、絵に興味を持ち出した僕を捕まえ、今度はモネの見方について持論を語り始めてくれた。あの絵はモネが白内障になった後でのものです。絵は大きいですが、モネが見ているのは小さな世界なんですよね。此処から見ると睡蓮が浮かんできませんか?丁度、今の明かり具合が良いです。…確かに。真っ正面から見ようとしていた時よりも斜めになった今の位置の方が映り込んだ光も無くずっと奥行き感を感じるし、睡蓮が浮かんで見える。この絵は階段を2段上がったところで左の角をみるような感じです。額の奥に池が広がるように見えませんか?…うむ、確かに。

私は絵は実はよく分らないんですが、此処に来て2年間、絵を観られる方の様子を見て自分で確かめたり、考えたんです。絵が好きそうな方なら、私なりのポイントをお伝えしてみるんです。結構喜んでもらえて嬉しいんですよ。以前は測量の仕事をしていたせいかも知れませんが、観る方向がなんとなく気になるんです。やっぱり一番奇麗に見える位置が良いでしょう。なので意見はありますが、この空間がとても好きなんです。

警備員さんを前に、目からウロコ状態です。適度に美術をかじった僕は、こんな当たり前で素直な見方をした事は無かった。警備員さんは絵の見方が対峙しようとする西洋的な感じでなく、空間全体で捉えたとても日本的な見方ですよね。と感想を伝えてみると。モネは日本趣味だったからでしょうか。
しばし警備員さんと美術談義となった。学芸員さんからは絶対に聞く事が出来ない、すばらしいレクチュアにごっつ得な気がした。私も大阪ですから、ちょっとでも得したいんです。

モネの見方だけに留まらず、安藤建築の見方まで教えてもらった気がしました。次回は是非に秋頃に来て下さい。新しく出来る新々館はまだでしょうが、絵が変わってますし光がまた違いますよ。既成概念を取り払って、自由に使えば良いのですよ。なんて施主さんに言う自分がすっかり恥ずかしくなってきました。

横尾忠則はやっぱり違う

雨降りが続くとホントかないませんね。今日はそんな事を言う場合でなく、西脇方面のとある物件のプレゼン続きで概算見積持って打合せに。新境地に向かって?精一杯頑張ってみたので、さあ後は運任せです。

その後、西脇にある大きな保育所へ。その保育所さんとは10年近くのお付き合いをしています。こちらは10年前に新園舎のプレゼンをさせて頂く機会があったのですが、じつはあえなく落選。なのですが、変わった設計士と、どう言う訳だか園長さんには気に入って頂いており、その後送った年賀状がきっかけで、工事中から他社の設計内容の相談を受け。竣工後もチラシのデザインやら内装の変更、記念写真の額縁の選定など細かな事があると呼んで頂けるようになりました。面白い園長さんなので、こちらもへいへいと伺うようになりだらだらと時間の過ぎることもあります。面白いものです。

その保育所に行って時間のあるときはいつも、すぐ近く日本のヘソ公園にある岡之山美術館に立ち寄ります。ここは画家(元デザイナー)横尾忠則氏の小さな美術館で、磯崎新という大建築家の設計です。今日も同じ様に立ち寄ると「横尾忠則いまどうしてる?西脇展」なんとも気の抜けたタイトル。何が飾ってるとかそんな事は気にせず、いつもの様に受付の呼び鈴を鳴らします。よくこんなんでやれるよな。と思いつつ、いつものようにぶらぶら廻り始めると、今回はツイッターのつぶやきと絵が一緒に並べてありました。なるほど。その一言一言が結構面白い。やっぱ違うよな〜。別室で絵を描く横尾さんのビデオが流れていたので、ついついそのまま眺めていると。個展は2年後まで詰まっている。。。とテロップが!やっぱ違うかも。。。そのビデオの一場面で、昔の絵に絵筆を入れています。どこだったかの美術展の図録にこの作品は載ってるんだけど、もうその絵はこの世に存在しないの。。。と、ひと言。やっぱ違います。

ポスター1枚買って帰りました。

束芋:断面の世代

昨日はヨメさんの誘いもあって、現代美術家・束芋さんの展覧会(最終日)に足を運びました。断面が平面に、立面が平面に、透視が平面に落されながら、現代の時間や空間をアニメーションを駆使しながら毒気を持って表現されています。切り口は違いますがどことなく建築にも共通しそうな感じです。単純に観て面白かったです。

ところで、行こうかどうしようか迷っていいた時に読んだ、ウィッキペディアに載っていた束芋さんのプロフィールに勇気づけられる気がしたのは、僕だけだろうか。。。

外礒秀紹展

MU-HidetsuguTonoiso

連休の合間、立体造形作家の友人から大阪のギャラリーで展覧会をしている知らせをもらっていたので、きっと今日なら会場にいるにちがいないと踏んで最終日の終わり間際を狙ってでかけた。案の定、6組の作家が催している広い会場に外礒氏を見つける。

彼の作品をまじまじと見るのは随分久しぶり。年賀状のやり取りはずっとしていたので離れた気はしないが、おそらく10年以上は開いている。黙っていれば哲学者的な風貌で小難しいことを口にしそうだけど、話せばお茶目な感じは学生時代から全く変わっていなかった。並んでいる作品もなにか言いたげな感じなくせに、しょうがないから並んでやってるんだとも言っているようにも思える。少し馬鹿にされた感じもしなくでは無いが、そんな訳だから天井の高い空間に堂々と鎮座していた作品が楽しく思える。

芸大出身といっても同じ出身大学の同じ年代の現役作家の友人は、考えてみれば彼ぐらい。もっと応援しないといけないな。会期は過ぎてしまったから、折角の紹介も案内にはなりませんが、どこかで外礒氏の名前を見つけたら、是非足を運んでみて下さい。

MU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoiso
MU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoiso
MU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoisoMU-HidetsuguTonoiso