アシナガバチの巣づくり観察はじめ

6月はじめころ

 事務所の軒先に、アシナガバチが巣を作り始めているのに気がついて、ひと月以上が過ぎた。毎年夏のはじめ、良く事務所に迷い混んでくることがあって、そうした時は必ず軒先のどこかに巣を作り始めていることは分っていました。
 縁側を気ままに飛び交っているのは蜂の自由ですが、部屋に入ってくるとさすがに落ち着きません。迷い混んだ蜂をアレコレしながら捕まえて、何度も外に逃がしています。ちょっとした夏の風物詩?になっています。

 いつもは、軒裏でもよく見えないところに巣を作ることが多かったのですが、今年は、ちょうど観察しやすい場所に作り始めました。
 巣作りに精出す様子を観察始めると、なかなか面白い。巣は六角形のハニカム構造でなんとも建築的だし、とてもシステマチック、細い支柱はアクロバチック。巣づくり作業を休憩の度に伺い見るのが楽しみになりました。調べてみると、アシナガバチの巣の材料は「和紙」にも例えられるそうです。

 巣作りの始め、1匹の蜂がせっせと作っているのが分ります。アシナガバチの生態を良く知らずにいたので、コイツはオス蜂だとはじめ思っていました。しばらくして1匹増えたのを見つけて、メス蜂が来て「つがい」になったぞ。ヨシヨシと好き勝手思いこみそうになった矢先、更に1匹増えています。
 ん、アレなんか違うな〜。言う間にまた1匹増えている。どういう夫婦構成なんだ?そんなことさえ、良く分らず見ていました。

 いつの間にか蜂の数が増えてきて、巣作りの様子も慌ただしい。近づいて見ていると、口元でクルクル白いものを廻して巣の材料づくり?、順繰り巣に頭を突っ込んで清掃作業?、なにやら分担作業をしているように見えます。ひとつひとつの巣の奥には卵か幼虫のような影もあったり。

 巣のサイズも、始めに比べひと回り大きくなってきました。当初の巣穴も清掃され再利用されていることも、見ているうちに分りました。
 中心付近の巣穴は深くなりながら徐々に前に押し出され、穴の奥は適度に埋められているのでしょう。併せて周辺の巣穴も深さが増していき全体が大きくなっていきます。
 ちいさなカプセルホテルが建設されていきます。

 しばらく眺めているうちに、孵化した蜂が順繰りに働きバチになり、共同作業に加わりながら巣作りを進めて行くことに気付きました。という事は、自分の巣立った巣穴も自らリニューアルして次世代の巣穴にするわけです。この調子で作業員が増やし、加速度的に巣は大きくなっていく。
 よくできたシステムだと感心しました。

 アシナガバチは、毎年1匹の女王蜂がイチから巣作りを始めますが、冬までの一年限りだそうです。再利用もない。まるで「万博パビリオン」みたい?です。( 最近は再利用されているパビリオン建築もありますが・・・。 )
 ひと月経って巣はシャワーヘッド並になってきました。どこまでこの紙の建築工事が続くのか、目が離せなくなってきました。


 話が逸れますが、夕暮れになって軒下をうまく飛べない蜂がいました。ブンブン飛び立つ度に軒裏に頭をぶつけて、巣に近づけないでいるように見えます。
 もしかして。ネットで検索してみると、夜になると視力がかなり落ち、ほとんど何も見えなくなります。とある。夕方5時すぎになると、巣の廻りに数匹がへばりついてあまり動かない、今日の仕事は終わりという様子が気になっていた理由が分りました。
 そう言えば、昼の暑い最中にも巣に集まって休んでいる時もあります。昼休みかいな。まるで現場の職人さんと同じです。

 アシナガバチも時期や状況によっては、人を襲うこともあるそうです。
 観察される時は、充分注意しながら行ってください。

おの桜づつみ回廊

絵に描いたような染井吉野の並木風景は、春の散歩にぴったり。
逆さ桜。水面に映る桜の木々。大勢の人が撮影を楽しんでいました。
夕日に照らされた桜並木。
夕方6時から始まるライトアップ。
こっそりお月さまも見えてます。
ライトアップされた夕暮れの桜並木はなかなか壮観です。

小野市「おの桜つづみ回廊」お花見に行ってきました。
テレビで紹介されているのを見つけ、仕事先の現場に近いこともあり、一人こっそり行ってみようかと目論みましたが、そうはうまくタイミングも合いません。ヨメさん誘って行くことに。平日だし半日で帰ってくるだろうつもりが、結局、ほぼ一日のお出掛けになりました。

車で近づきはじめれば、河川敷の桜並木が想像をはるかに超えて延々と続いているのが圧巻。廻りはほぼ田園風景です。土手上の小道を歩きはじめれば、桜以外ほとんど視界に入らずに済み。樹の背も低く揃っていることで、やわらかく桜の天蓋に包まれる気分に浸れます。これはなかなかに幻想的です。
平日で混み合ってもおらずお天気にも恵まれ、爽やかな散歩を楽しめました。往復して戻ってくるころ、ライトアップが始まるのでしばらくして待つことに。暗くなって帰ろうとすれば、行き違いで夜桜を楽しみに人が増えてきました。

桜は満開手前の様子なので、まだ1週間ぐらいは充分楽しめそうです。メイン回廊は染井吉野ですが、延長には大島桜、江戸彼岸など、長い時期楽しめるように植えられています。
まだしばらくは、一人こっそり行っても充分楽しめそう。

スズメ蛾その後、自然の驚異。

ハエ〜〜〜!

去年末頃の記事「スズメ蛾とイモ虫の来襲」から、どうも虫ネタが続いて、一体ナニをやっているのかとお叱りをいただきそうだが、輪をかけてさらに。
昆虫好きでない方は、お控えください。念のため、私も特別に昆虫好きではありません!

捕獲したイモ虫をサナギにしたことは年末最後の記事にこっそり書きましたが、この頃少し温くなってきたこともあってお昼頃、土をかぶせたサナギを入れている円筒の生CDケースを持ち上げ、もう少しかな〜なんて呑気に覗いてみたら、なにやら羽の生えた黒めの生き物がうごめいているのに気がついた。しかも2匹!。
見つけたすぐ、理解不能です。なんで?。ガじゃない???。そ〜と蓋を開けてみたら、どう見てもハエ!。しかも手を合わせこすりながら首をかしげてコチラを見、逃げもしない。で観察を始める、始めハエと思えるのにタイムラグがありました。そりゃそうです。去年イモムシが土の中に潜っていく姿をしっかり観察していたのです。まるまる太ったイモムシが一生懸命潜っていったのでした。なんで、ハエ?。

イモムシに寄生するハチのことは読んでいましたが、ハエ?。調べるとハエも寄生するんですね。一体いつから????、イモムシのサナギの中で越冬したということでしょうか?

こうなると、流石にサナギの状態も気になるわけですが、潜っているはずのサナギは2体。恐る恐るひっくり返してみると、ひとつはネットでも見ていたサナギそのものの姿。もうひとつは黒ずんでなにやら割れている感じ。それと、ひっくり返した拍子に見慣れない丸粒が幾つか。そ〜ハエのサナギです。おいおいおいおい!って感じでした。
なんか、ナマ自然番組見てる気になってきました。自然の驚異です(≧∇≦)!

そんな訳で、さらに写真。お好きな方は拡大してご覧ください。我が家のハエ!一応、セピア調です。

気を取り戻して、おそらく無事の一体をCDに返し、さらに経過を見守ります。
無事の羽化を祈るばかり。
一体ナニをやっているやら。

スズメ蛾とイモ虫の来襲

迷い込んだスズメガ

しばらく前に事務所に蛾が舞い込んできた。そのまま部屋の中で見失い、2〜3日して現れたところを捕獲。寒さのせいか少し弱り気味なので、そのまま縁側に放してやった。蛾は嫌われがちだが、スタイルは蝶よりもカッコイイ。

しばらく前から玄関先のトネリコが病気なのか虫食いなのか、葉っぱが縮れたようすになっていた。忙しさにそのまま、気付いたら結構な広がりに思わず心配になり病害や害虫のことを調べてみた。直ぐに分からなかったが、取り急ぎ痛んだところを切り取ってやろうと触り出したら。。。でっかいイモ虫がいるではないか!思わずのけぞった。7センチくらいはあろうか。さらに丹念に見ると、さらに2匹。そりゃ〜鉢植えのトネリコに、こんなデカ物3匹もいたらひとたまりもない。ここまで成長できたところを申し訳ないが、こちらも捕獲。しかし、なんでまたこんなところに。。。まだちっちゃいのがいるかもしれないが、ともかく原因は突き止めた。
やれやれである。

トネリコにいたイモ虫

そのあと、ネットで蛾のことやら調べてみところ、たぶん、、こいつらはスズメガと言われる種類ではなかろうか。山芋の葉を食い散らすことが多いらしく、トネリコに着くのは珍しいと書いている記事も見られた。幼虫のイモ虫はでっかいものだと10センチくらいにもなるらしい。ただ、噛みつく事も毒も持たないそうで、カワイイ〜と飼育して楽しんでいる方もいられるようだ。
特別嫌うわけではなかったけど、このままの調子だとトネリコが弱りかねない。さらに道端なので、見栄えがどんどん貧弱に汚くなるのは、ご近所さんにも来客さんにも印象よろしくもないので、楽しめる余裕もなく仕方なし。

ということで最後に、打ち合わせ先の保育所でみつけた遊具テーブル。

保育所のテーブル遊具

けっこう似てたり。

京都府立植物園の森ツアー

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久しぶりの更新です。

昨日は京都まで、2億年の旅に出掛けました。
ガイドは森のガイドをされている三浦豊さんという方です。近郊の森の案内をされている三浦さんの記事を、たまたまネットで見つけ、これは面白そうと思いヨメさん共々4時間あまりのツアーに参加してきたところです。場所は京都府立植物園、梅雨が明けたところでやや曇り空でしたが、風が少しあったおかげで森探索に慣れない身としては助かりました。

通った大学がすぐ側にあるというのに、実は一度だけ入ったことがあるような無いような曖昧な記憶のみ。京都府立植物園。実は甲子園が6個分、日本でも1〜2位を競う広さがあるのだとか。しかも自生する植物も多く、約12000種類120000本の植物があるのだそう。森ガイドの三浦さんは終止興奮している、実はスゴいところだった様です。

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ところで、森ガイドの三浦さんは京都出身でこの付近はまさしく地元。お昼すぎに植物園の入口で他の参加者と合流し、計7名の森探索がスタートする。森に入ると滞ることなく常に話をしてくれる三浦さんは、ともかく木が好きなのがよく分かります。こちらからの素人な質問にも真摯に答えたもらえて、これまで植物園に来て何気なく奇麗ね〜と言って写真を撮りながら過ごす感覚とも、登山に来てごっつうええ景色と感動するとも違う、身近にありながら奥深い感じがじわじわと、あっという間に日が過ぎたました。落ち着いて写真を撮る間も無く過ぎたのだけど、気がついたら、あまりにたくさんの話に何を聞いていたのさえ忘れている。ただ面白かったです。
探索最後、興奮止むコト無く紹介してもらった植物が写真のそれで、オーストラリアの公園で見つかった2億年前から姿を変えていないという生きた化石らしいです。植物系シーラカンスと言った具合でしょうか? 閉園時間をやや過ぎて、植物園の管理員さんに怒られながらツアーが終了しました。

今回、緑に触れて気分一新とかよりも、三浦さんに出会えて元気をもらえた。そんな感じです。折を見つけて、また参加したいと思います。

追記:20130801

IMG_3128_1後日、ツアー中に三浦さんに撮って頂いた写真に、手紙が添えて送られてきました。手書きで頂いた文面に、また心が和みました。

清々しい気分で事故渋滞

打合せ先の周囲の風景は青々とした田圃が広がり、風にそよぎ波打つ様子で心持ち暑さが和らぎます。緑が広がる風景を目の前にすると、普段街中にいるからでしょう、つい足を止めて見入ってしまいます。小学低学年の頃はこうした風景に囲まれて過ごしていました。学校までの道のりは遠くて炎天下で隠れるところの無い田圃道はどちらか言うとつらいイメージがその時分にはありました。今日は車での通りすがりですから、同じ様な風景を目にしながら全く逆の気持ちが湧いてきます。面白いものです。

放射能のニュースを見る度少し悲しい気持ちになりますが、この美しい風景が一変した時に一体どんな気持ちで見る事ができるのか?正直、想像がつきません。

打合せの後ちょこっと写真を撮り清々しい気分でいたのですが、帰りの高速で事故渋滞に巻き込まれ一時間ぐらい余分に掛かりました。夕方にある事務所での打合せに間に合うかだんだんと焦りが積もりはじめると、頭の中は田園思考から街中思考に切り替わりイライラとしてきます。まるで洗い流した汚れが舞い戻ってきた気分。

盆休みの間、きっと大勢の人が同じ様なこの相反する気分を味わうのでしょうね。意地悪いですが、それを分って行動する人の所業は、想像するとちょっと面白い気がします。

 

壮観なご近所のひまわり畑

ひまわり

事務所ご近所のお宅の前が今ひまわり畑のようになっています。ひとつひとつは15センチにも満たない小さな品種のようですが、角地になった道路面を覆い尽くして咲き乱れているので結構壮観な感じ。格好良ささえ憶えます。

このところ雨が続いて鬱陶しい日が続くと思えば、晴れれば晴れたでジメっとしながらやたら暑くなるわで、やっぱり鬱陶しい。なんとかしてよと言う感じですね。抱えている作業も思う様に進まずブログも進まずなんやらかんやらジメジメとしているここ最近、このひまわり達ぐらいパッと行きたいところです。ちっと見習おう。

緑も、人の都合で付き合わないコト:東野康仁商店

僕はガーデニングと言うと、NHKの園芸番組なんかをどちらか言えば思い出す口です。正直くわしくありません。ですが植物が苦手でも無く、どちらか言えば好きな方です。事務所にも鉢植えは少しは置いているし、家でも猫の額のような庭にコーナンで気まぐれに買って来ては植えてみたり、草刈はたまにしています。先日もゴーヤの苗をもらったので、育て始めたところです。で、にがうりのサイトを探して見ていたら、葉っぱも茎も食えるらしい事を知りました。知らなんだ。今は実よりもそちらに興味津々です。

それはそれで、今日は神奈川から来られた園芸屋さん?東野康仁景観調整事務所の東野さんと言う方の「住まうの座」での座談会を聞きに伺いました。とてもやんわりとした感じの方で、お話も楽しみましょう。好きにやりましょう。土なんか何でもいいんです。細かい事に捕われず、なによりも植物とのコミュニケーションを大切に、と言った具合でした。そうは言っても、持参された鉢植えやスライドで見る植物たちは、どれも素敵な感じです。鉢植えの鉢はほとんど古材や廃材利用の自作で楽しまれ、手を掛けてきれいに整った樹形がむしろスタイリッシュな感じさえします。やんわりとした話とうらはらに、結構シャキっとした感じがします。特別な樹種でもないのに、違って見えるのが不思議です。

草木も生き物。そう考えてみれば、好き放題に自然なままボサボサに放っとかれるより、たまには散髪してスッキリしてあげたが喜ぶのかな?話を聞きながらそんな気がしました。

台風一過に緑を購入

アジアンタム スノーフレイク

昨日事務所に着くと、玄関先のトネリコの鉢が台風の風で倒れてしまい鉢が割れて横倒しになっていた。お隣のおじサンに道に転がっていたところを軒下に避けて頂いたので、お礼をしておく。鉢が割れてしまったまま放っておくわけにもいかず、昼からコーナンに替わりの鉢を探しに行く。

ついでにこの間ゴーヤの苗をいただいたので、プランターを購入。こちらは自宅で家庭菜園に挑戦。折角なので、事務所にもひとつなにか買って行こうと思ってアジアンタムを買う。2年ほど前に自宅の庭先にも植えたのだけど無精な手入れでもそれなりに育ってくれていたので、たぶん大丈夫だろう。たまにはこういうのも良い。プラス土やらなにやら揃えて気がつくと、それなりの金額になってしまった。コーナンを舐めていた。う〜ん、まあいいか。

住まいに緑があるのは、やはりいい感じがします。緑が添えられると、どことなく家の姿もよく見えてくるから不思議です。

 

満開のモクレン

もくれん

事務所近所のモクレンの木。一番の見所の機会を逃してしまった感があるけど、ごっつ咲き乱れていた。これでもか!って感じですね。日当りの良い場所の木は、あちこちで花を咲かせ始めました。桜もちらほら見かけます。事務所向かいには白モクレンがあって、コチラは少しずつ開き始めている。その様子を見るのが最近の日課です。今日は少し広がり始めていました。

トイレの黄色い花

自宅のトイレで咲いている花です。詳しくないので、なんて花なのか実は知りません。

萎んで来たら水をやるの繰り返しだけで、この冬の間ずっと咲いていました。しばらく前から新しく芽が伸びだし、それまで咲いていた花と入れ替わるようにして咲き続けています。なんか強いです。暖房便座の凍えないぐらいの暖が良いのでしょうか?

以外にサボテンと山野草がいます。それぞれ少しずつ勢いづいている気がします。春が近づいているのですね。

廊下に鉢植えの並ぶアパート

徒歩通勤を続けて、毎日同じルートに飽きるとちょっと廻り道もしてみる。歩き始めて始めて気がついた風景も多い。裏通りのこじんまりしたちょっとレトロ感あるアパートの開放廊下に、計ったように整然と並べられている植木鉢。住民がそれぞれ育てているのか、大家さんか管理人さんの趣味なのか。ヨーロッパちっく?でちょっといい感じがする。

事務所の移転でもらった観葉植物のひとつが、しばらく前のきつい寒さで一気にしおれてしまい、バサバサと葉が落ちてしまった。悲しいかな、かなりみすぼらしい状態になってしまった。ほとんど何もせずとも次々葉が伸びてくるので、コイツはエラく強いな〜と思っていたところの急変に、ちょっと責任を感じているところ。ネットで調べてみると、冬は枯れるとも書いてあるがどうも腑に落ちない。ただしばらくすれば暖かくなることだし、きっと元気を取り戻すだろうと見守る日々です。

ねずみと大根

建物が面白いですよと知り合いの方からのお誘いを受け、篠山を拠点に活動される才本 謙二さんという建築家の事務所に伺う機会をいただきました。売家になっていた築80年ほどの洋館を事務所に改装されています。それと和風の住居部分と蔵があります。なんとも贅沢な事務所です。寒い暑いとおっしゃってもうらやましい限り。普通な建築のお仕事と合わせ、丹波篠山の古民家再生をされています。才本さんから貴重なお話をいろいろ伺うこともできました。

帰り際、や、ネズミ!

改修の時の左官屋さんが「こて一本」漆喰で作ってくれたそうです。手に取っても今にも動きそうなほどリアル。見せて頂いた建物を越え一番の驚きでした。ねずみと大根は縁起がよいそうで、才本さんが大根を吊るそうかなと言ったところ、左官屋さんがねずみだね、と作ってくれたのだそう。粋ですね。

ところで到着前「おろし蕎麦」を近くのおいしいそば屋さんでいただきました。こちらも美味に堪能。薬味に付くおろし大根が辛い!。先のねずみと大根の由来をネットで見ていたら、なんと、辛味大根をねずみ大根とも言うのだそうだ(正確かな。。。)。今年初めて一面の雪も見れたし、実は本日いろいろ縁起が良かったのかもしれません。

サントリーミュージアムとペンギンパレード

大阪南港のサントリーミュージアムが今月26日で休館となります。それでもってヨメさんから終わる前に行こうよと言う事で、久しぶりに天保山まで行ってきました。
僕的には、新聞で紹介されていた「ペンギンパレード」が見れないかなと秘かな思いで向かったところ、バッチリなタイミング。ミュージアムに行く前から十分満足してしまいました。ヨタヨタ歩く不思議な物体をこんなに間近に見たのは始めてです。ウェットスーツに身を固めた小人が入ってるのかと思える不思議さ。ツヤツヤしている肌(羽根?毛並み?ナンテ言えば良いのかな。。。)は、触りたくなるほどとっても奇麗でした。

満足してしまった後、開催されているポスター展を見てまわりました。夕暮れの堤防で写真を撮ってる人たちを俯瞰で見ていると、ペンギンに見えてきました。ところで施設は大阪に寄贈されるそうですが、このご時世でどうなるのでしょう。

帰りに大阪水道局が販売している水「なにわ育ちのおいしい水 ほんまや “Honmaya!”」を見つけました。こちらはピンクのペンギンが並んだみたいです。久しぶりに歩き回りこの時すでにクタクタで、足元がヨタヨタのペンギンになってたのはまさしく自分でしたが。

植木鉢にきのこ

引越祝いでもらった観葉植物の植木鉢に、丸いキノコが生えているのを昨晩見つけた。今朝観てみると、丸いキノコだと思っていたのが傘が開いていた。夕方には、すっかり萎んで枯れて?いた。スタッフに話すと気味悪がられた。原色っぽいまさしく毒キノコならまだしも、ほんの一瞬顔を出したせいぜい2〜3センチのキノコには気の毒な話である。

そう言えば、43号線沿いえべっさんの境内外周の緑地に、それこそ10センチもあろうかというキノコが雨降りの後に顔をだすのを思い出した。ついでに、解体前の閉め切った部屋のタタミにびっしりキノコが生えていた話を、とある施主さんから聞いたのも思い出した。

今回のちびキノコは2〜3日続けて鉢に水をやっていたからだろうか。どんな条件で出て来たのか。正直分らないが、生命のナゾはこんな身近にもあるのだ。

セミの梅雨明け宣言

emergence : cicada

朝、事務所に着いてみると、玄関脇に白いものが目に止まった。
近づいてみると白いセミ。すぐ側に抜け殻もある。セミの羽化だった。羽は伸びているから、しばらく経ったところだろうか。こんな間近に見たのは初めて、朝から得した気分だ。もっと早くから来ていたら、更に感動だったかも。
それにしても、なんでこんな所で?廻りを見渡しても土の部分は隣家とのわずかな隙間ぐらい。そんなところににいたのだろうか?セミは土の中で7年とか言われますが、実際のところよく分かっていないらしい。種類によって違うらしいが観察されているのは4〜5年くらいまで。としても、事務所の横で4〜5年も共に暮らしていたのだろうか?
勝手な想像でもっと高い所で羽化するものだと思っていた。登れる木を探しまわっても見つけられず、とっても焦っていたのではないだろうか?一旦始まっちゃうとどうにもならない感じだし、カメラを近づけても反応は無い。ただただと身体が変化するのを我慢強く待っている様子。もしかして目も見えてないのかな?しかしココじゃあまりに目立つ、猫や鳥の餌食にならなければいいけど。
昼、同じ所で無事にじっとしていた。すっかり色づいている。ぼちぼち何処かに飛んで行くのか。
セミの梅雨明け宣言で、今日は我慢出来ずに初めてエアコンにスイッチを入れてしもた。ほんま暑い。

emergence : cicadaemergence : cicadaemergence : cicada

トネリコの鉢を植え替えしてみた。

Fraxinus

事務所には、たぶん4年目ぐらいだと思うのだけどトネリコがいます。はじめ30センチぐらいの苔玉で買ったトネリコですが、いまでは結構大きくなって1メートルを越えてきました。貧弱だった初めのころとは打って変わって、それなりの幹の太さになっています。そろそろ鉢替えをしてやらないとイカンだろう。と、昨日はコーナンで土と鉢を買っておきました。
今日の昼間に鉢替え。すでに苔玉から一度、その後一度、二回ぐらい鉢を替えているのですが、いつもいい加減にやっていたので、今回は少しネットでやり方を探しつつ。参考にしたのは、「葉っぱの岬シマトネリコ」と「e-garden」ちゃんと読み始めると色々気になってきます。
とりあえず、両サイトの記事を読みながら、「土は赤玉土の小粒6に腐葉土4」 ふむふむ。適当に買って来たけど、ちょうど良いぐらい。コーナンの買い物袋の中で混ぜ合わせ。
「根鉢を3分の1ぐらい崩す」 今の鉢は丸っこいのでとてもじゃないけど引き抜けない。金槌で割ってみると、ネットで見る様子とまるで違って一体どこに行ってしまったのかと思える程、崩せそうな土なんか見えません。根っこのネットは鉢の形を再現するかのように包まれた状態。太めな根も周囲を廻っている。3分の1を崩すなど根を余計のこと痛めそう。しかたないので、下のゴロ石あたりからモソモソと掻きだし始めましたが、4分の1がよいところ。う〜んどうしたものだろう?このままやっても根をちぎってしまいそう。
心残りだけど、このまま進めよう。新しい鉢にゴロ石を敷き、配合の済んだ土を小山加減に盛る。そこに根をかぶせる様に据えてみて、こんなもんかなというところで、廻りに土を詰め込んだ。土の量は、計算なんか出来る訳も無いがピッタリ収まり、水引きもぼちぼち良さげ。
ちょっと大きすぎたかなと思って買った鉢も、意外にいいぐらいに収まった。まあ、しかし今までの鉢でここまで大きくなるのだから、今度の鉢だと恐ろしくデカくなるのでは?そんな要らぬ心配もしつつも、結局いい加減な鉢替えは無事終了。
後は元気に育ってくれる事を祈るばかりです。

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Fraxinus

奥の千本

OKUnoSENBON

しばらく前から吉野の桜を見に行ってみたいと思っていた矢先、
NHKの番組で、吉野の桜が危機的状況にあるのを知りました。

かんさい熱視線 サクラに何が起きているか ~吉野山からの報告~
全国有数の桜の名所「吉野山」。その桜に異変が起きている。病気や寄生植物に冒され、立ち枯れてしまう木が、ここ数年急増しているのだ。

近年の気候変動の為に桜の成長過程と雨の降る時期が合わなくなり、土壌に残る余分な水分が原因で細菌が桜を浸食するのだそうです。
そう聞くとますます行っておかないと思い、日曜日、吉野まで出かけました。
電車で近鉄吉野まで2時間半、着いてみると大勢の人で賑わっています。
吉野の桜は山脈に沿って、下の千本、中の千本、上の千本、奥の千本と三万本の桜が大きく4つのエリアに分かれています。奥に行くに従い高度があり開花時期が遅くなります。
日曜日は最後の奥の千本の満開手前でした。なので、駅からさらにバス2本を乗り継ぎ、ようやく目的地近くまで。
下調べが全く足りませんでした。バスを降りれば桜に囲まれると思いきや、そこから険しい山登り。吉野は全国の桜の名所とは違って、山岳宗教や密教に結びついた信仰の桜として自然の中に保護されています。
ハイキングコース程度の山道と言え、前日の雨で道はほとんどヌカルミ。同じ様に知らずに来たと見られるパンプスで歩くお母さんにとっては、最悪の状態でした。
30分程歩いて目的の「奥の千本」に到着。
五〜七分咲きぐらいでしょうか。色の淡いシロヤマザクラが山波の中に咲き乱れていました。
雄大な風景の中に咲く様は今まで見た名所の桜とは全く違いました。満開のタイミングで来たかったです。
(ちなみに吉野桜情報だと今日はもう「散り始め」の様です。)
先の番組では、地元の有志の方たちが吉野桜の保全に乗り出したところ。1300年になる自然と人で造り上げたこの景観をどうすれば守れるのか。
ひとつでも出来る事をしておかないと、後悔しそうな気がします。

OKUnoSENBONOKUnoSENBON

夜桜プラネタリウム

今日は雨となり、満開だった桜もずいぶん散ってしまったでしょうか。
昨日の夕方は三脚抱えて夜桜撮影に出かけました。
事務所からでも自宅からでも、10分ほど歩けば桜の名所に着けるのは、
ホント贅沢な場所に住んでいるのだと思います。
撮り始めはまだまだ人気も多く、三脚にカメラを構えるのは気恥ずかしい感じも、
あれよあれよと言う間に日が沈み、そんな事を言っている間も無くなりました。
完成した建物の竣工写真の撮影時も、夜景となると慌ただしくなります。
始めオレンジ色の夕空も日が沈みと刻々と碧色が濃くなり、気がつけば真黒。
夜景なのだから、時間はたっぷりと思われそうですが、
実際の撮影のときは、空の青色がまだ分かる内に済ませないと、
ただ単に真黒の夜空になって、夜景と言うより夜中の様にしか見えず、
照明だけで夜景は意外と映える訳ではないのです。
なので、写真家さんとどのカットをどの順番で撮影するのか、
陽が沈む前に打合せを済ませます。
撮影箇所がいくつかとなると、写真家さんは重いカメラを抱えて走っています。
そんな現場を知っている訳ですから、夜桜の撮影もロケハンをシッカリして臨もう、
なんて思ってた訳ですが、案の定うまくは行きませんね。
浮かれて始めた撮影も、そのうち桜を睨みつけるようになってしまいました。
そんな時、小学生の男の子の声。
見て見て!プラネタリウム!
両脇から覆いかぶる桜並木を見上げながら、家族みんなに大声で伝えています。
街灯に照らされた桜の花弁は、まさしく宇宙を描いていました。

雨上がりの虹

夙川の川縁はお花見の屋台が並んでいます。
そろそろかな、そろそろかな、と様子を伺っているこの頃ですが、
今年はなんとなくタイミングが計りにくいですね。
今日は雨上がりのせいか、肌寒い。
事務所近くで古家リフォームの相談があり、夕方に現地の中を見せて頂きました。
山手で眼下に西宮の街が広がり、申し分ないロケーションの良い場所です。
しかも庭先に、おおきな桜の木があります。うらやましい。
その2階の窓ガラスに、以前の住んでいた家族の、おそらく子供らが貼ったのだろう魚のシール跡がくっきりと残っています。
雨上がりの虹が二重になって浮かび上がり、西宮の空を泳いでいました。

去年は、西宮で雪が積もった様子を見た憶えがありません。
ブログを遡ってみると、西宮に積もった雪の写真を載せているのは2005年の12月。
今年は雪さえ見ないのかな、と思いきや、朝起きてみたら雪。
今、事務所近くで店舗の内装をさせてもらっています。
現場までチャリンコで雪の中。普段見る風景が一変してました。
監督に、エラい日にようチャリンコで来ますね〜。と言われるが、
西宮にいると一年に一度ぐらいの事でしかありません。
温暖化の事を考えると、全く無くなる可能性だってあります。
事務所に戻っても、足先を電気ストーブに押し当てて、しばらく動けず。
ようやく動き出しても、もう、ええ時間です。

虫+我

stealth

迷装されたステルス戦闘機のような蛾を見つけて、
思わず、カッコイイぞコイツ。と思った。探し当てたガンプラの様だ。
蛾はどちらか言えば、嫌われる虫の一つだが、チョウチョとのはっきりした区別はないらしい。
が、そのくせチョウチョの2〜30倍くらいの種類がある。
日本でも3000種類を超える。もっといそうな気がする。
根拠は全く無いが、蛾はどういう訳か、チョウチョより逃げない気がする。ズブトい。
蛾を見つけると、近づいてついつい観察したくなる。
チョウチョは装飾的だが、蛾は実用的な容姿をしていると勝手に思っているから、
デザインの観点からすると、個人的には蛾の方が興味深い。
なにしろ「虫+我」なのだ。
それだけ人を映しているのかも知れない。

House [ I ]:慌ただしく
House [ H ]:林

目の角に

事務所でセッセと図面を描いてたら、目の角に黒い物体が走る。
MU…MU.MU.む〜、GO******
しかも、ちょっと大きい。いつの間に。
ア〜、おちつかん。
ガラクタばかりで出入りの多い事務所は、追いかけづらい。
取りあえず、おそらく隠れたっぽいばい所にキンチョールを振りまいた。
コソコソ音がする。オ、現れた。
しかし手元に都合の良いものが見つからない。
みすみす見逃してなるまいスリッパを振りかざす。が、一撃を与えるとマズいところに。。。
思い切れず、手加減してしまったのがイケナイ。
ダメージは与えた様子だが、逃げられてしまった。
仕方が無い、キンチョール。シュ〜〜〜〜〜。
コソコソが静まった。昇天したのか、逃亡したのか、定かでない。
夏。

House [ H ]:ハレの地鎮祭
House [ I ]:仕上工事へ

ミドリガメ

MIDORIGAME

お寺に亀は憑き物?か。
そもそもこういう所に元来居る筈がないミドリガメが必ず居る。
こやつらは夜店で掬われたミドリガメたちに違いないが、
かわいさ余りに掬ったはいいが、世話好きな子供の予想に反して元気に成長しつづけ、
甲羅が10センチを越えるころには、カワイイからはチョッと遠ざかる。
もうこの頃には生き物を飼う興味も失せて来ていて、
勉強もせず隠れてマンガを読みふける歳になっていた。
でも読んでた漫画は「ぼくの動物園日記」だったり。(ちぃと古いか。。。)
なんて経験者は結構多い筈。(だと思う)
例に漏れず実家で飼っていたミドリガメも結構大きくなった。
狭い水槽で見るからに手狭だけど、狭いマンションのベランダでは致し方ない。
たまに外に出して歩かせてみる。
そんな折、悪ふざけで脅かしてみたら、カメが飛んだ。
走り方が分からないのだろうか。両手両足が交互に動かず、一度に床を蹴って?飛んだ!
さすがにコレには驚いたが、普段走るような(急いで歩くような)コトがないから、
本当に走り方が分からないのかもしれない。
そんなカメも今はきっと万博跡の池にいて、飛ぶ必要はない筈。
救われた亀を見て、救い様のない経験を思い出す。

少しの間に

clover

昨日、家の掃除や片付けをしながら庭先に目をやると、
庭先のクローバーに、つぼみがいくつか垂れ下がっているのに気がついた。
もうすぐ咲くのだろうかと思いながら掃除を続けていたが、気がついたら咲いていた。
ほんの少しの間に起こった自然の変化に、ちょっと感動。
思わず手を休めて、咲いたばかりのクローバーにカメラを向ける。
名前は分からないけど、そばの雑草にも同じ様に小さな黄色い花が咲いた。
花の命は短いと言うけれど、考えてみれば逞しい。
好きほうだいに伸び始めた雑草たちだから、もうそろそろ、
おかまい無しに刈り取ってしまうだろうが、夏の間はあっと言う間にまた伸びて、
いたちごっこの様にむしり取る。
そして季節が過ぎれば姿を見せなくなるだろうが、来年にはきっと花を咲かせる。
やっぱり逞しい。
事務所にこもるひ弱なモヤシになっている場合ではありません。

早起き

ASA"KURA

今日は早起きのヨメさんに合わせて、朝はよから夙川へりを廻って、
サクラの写真を撮りながら事務所に来た。
なので朝方はいつもになくスガスガしくいれたのだが、今はその分ドンヨリねむ。。。い。
はじめは犬と散歩のオジサンやジョギング中のおねえさんに出会うが、
しばらくすると道行く人は、花見気分はもう終わって早足で駅に向かうサラリーマンに変わり、
妙に桜が似合う学ラン中学生の登校集団にすれ違った。
カメラ片手に自転車を停めては、ウロウロする自分が妙に浮いてに思える。
日常から離れた旅行者気分に近いかもしれない。
が、それもつかの間。
思う様に進まない図面を前に、気分は徐々に徐々に現実へ誘われるのか。

夜桜

YOSA"KURA

チョビッと見に行こうのハズが、オヤジ2人で夜桜撮影会。
ワンカップ片手に折角だし、と始めたら、勢い余って止められズ、
通りすがりの人も、カップルも目に停まらズ?カシャカシャしてきた。
ほろ酔い気分で撮った写真の半分以上はボケボケ。ま、イイカ。
雨上がりの肌寒い夜空の下で、男二人は春の陽気に舞って(廻って)いた?かも。