トンビに油揚げ:大伴昌司

OtomoShoji

昨日、京都大学でやっていた展覧会を見に行ったのですが、
無防備に菓子パンを頬張りながら、鴨川の橋を渡りはじめたその瞬間、
背後からバサッツ!何かがおおいかぶるような風が、耳元を通り過ぎました。
何が起こったか分からないまま、口に運びかけた菓子パンが、ちぎれて前方に勢いよく転げて行く??
転がる菓子パンを追う様に鳥の後ろ姿。が、タイミングを外し拾いきれずに上昇。
上を見上げれば鳶が2羽。くる〜くる〜と頭の上で円を描いていました。
トンビに油揚げをさらわれる。
と言うことわざ?がありますが、言葉通りに本当にさらわれました。
まぬけな面を、なんだかバカにされてるみたい。ちいっと悔しい感じです。
さすがに初めての経験。驚きました。ヒッチコックのカラスでなくて良かったです。

それはそれとして、見に行った展覧会は故・大伴昌司という方の展覧会。
名前に聞き覚えのある方は「オタク」かもしれません。
昭和40年代、怪獣の解剖図や未来の空想図に、夢を重ねた同年の男性は多いと思いますが、
そのほとんどは、この大伴昌司氏が考案したものです。
「怪獣博士」の異名を持つ、ポップカルチャーの先駆者であり、天才プランナーです。
バルタン星人やエレキングの解剖図などなどなどなど、奇々怪々な設定をしていた神様です。
その膨大な資料が京大に寄贈され、その一部が公開されました。
子供連れのお父ちゃんは、子供がグズっても楽しそうに説明してます。
前日に知り勇んで行ったのですが、展示されていたのはホンの一握り。
ちいっと物足りないけど、ひと時楽しいタイムスリップができました。

「鉄コン筋クリート」ウラヤマしい

期待通りの出来映えに出会えると、素直にウレシい。
連休の土曜日のレイトショーで観た「鉄コン筋クリート」は、まさにそうだった。
ヨメさん曰く、アンタの世界やな〜。
という訳で、好き嫌いはとっても分かれそうな作品ですが、個人的にチョ〜おススメです。
人物描写、情景描写、風景描写、ストーリー展開、カメラアングル、そして音楽も
ハッキリ言えば、3Dアニメ全盛の状況を考えると、
映画として、アニメーションとして、どれも新しい訳では無いと思います。
が、映画として、アニメーションとして、完成度が高い。
風邪を引いていた事も忘れ、息を飲む映像に完全に飲み込まれ、
口をポカンと開けたままエンドロールを観ていました。
次の日は脱力しながら、買って来たパンフを眺めながら、え〜な〜と呟き、
今日は思わず買ってしまったサントラをずっとリピートしていました。
こんな作品が作れて、素直にウラヤマしい。
アンタ、また行こう思ってるやろ。帰りに言われました。
言われるとますます行きたくなった。マズい。。。

マジンガーZ

DENCHU

物心ついてから、一等インパクトのあったアニメと言えばマジンガーZではないだろうか。
実は今日、抽選に当たったものだから(言い訳)、
事務所をこっそり抜けて永井豪のトークショーを、宝塚にある手塚治虫記念館に観に行ってしまった。
これを知らずのスタッフのあとの視線が怖いが。。。話を続けてしまうと。
何よりも手塚治虫との思い出話などを聞かせてもらい、面白い一時間だった。
それにしてもやはりスゴイのは手塚大先生である。
エピソードを聞かせてもらうにつけ、今日の主役の永井豪よりも手塚治虫の話が気にかかる。
初対面の際、永井豪が手塚の昔の漫画の話を持ち出すと、
昔の話は良いと退けられ、手塚は構想中の漫画の話ばかりをするらしい。
見た事の無い漫画の話では、まるで会話が続かない。
本宮ひろしの披露宴の際に永井豪のとなりに手塚先生が遅れてやって来た。
すると、同業者同士の結婚は良く無いよ。と耳打したらしい。
永井豪の結婚式では、手塚先生にすっぽかされたらしいのはまだよく、
永井豪の師匠の石ノ森章太郎の結婚式では、頼まれた仲人役さえもをすっぽかしてしまい、
石ノ森は結婚式の日を改めざるを得なかったらしい。なんとも豪傑な話。
ともかく仕事人だったのだろうな。
もちろん永井豪本人の話でも面白い逸話はあった。
ただ最後に穏やかな面持ちのまま、漫画は生活です。と言い切ってしまえるところは変わらず凄みがある。
連載以外にも2〜3本は自主的に描いているらしい。
出版社の制約に拘束されないから楽しいのだと。
う〜ん。同じように仕事ができるだろうか。。。

その後、手塚治虫とトリビュートマンガ展と題した原画展を足早に覗いた。
手塚の原画とならんで、それをモチーフにしたトリビュート作品の原画が並べてあった。
だが観て行くうちに、並べた作品を圧倒する手塚治虫の凄さがますます感じられる。
幾度も手直ししてある原画は、鬼気とした迫力が感じられる。
畏敬の念さえ感じられて、思わず涙が出そうになった。
自分の小ささをあまりにも感じてしまった。